無線室

無線通信、特に受信に関する考察、実験、感想などを‥‥。

新受信機、今度はアルインコから

2009-11-22 01:11:22 | 受信機・アンテナ
 バーテックススタンダードから新型受信機VR-160が登場したかと思えば、今度はアルインコが新型受信機を登場させるようです。その名はDJ-X11。DJ-X2000の後継機種となるようです。
 すでにご存知の方も多いと思いますので、詳細はここでは割愛させていただきます。気になるポイントだけかいつまんで‥‥。

 まず、DJ-X2000の後継をうたうだけあって、SSBにも対応したオールモード機です。3バンドアマチュア無線機DJ-G7の筐体を流用しているため、その大きさからフィルターの性能が気になるところですが、SSBをどれだけ受信できるのか注目されます。
 特に、短波では付属のアンテナは同調していないので、長さ数mの簡単なワイヤーアンテナでどの程度の実力を発揮するか見ものです。ハンディ機ゆえ、混信除去機能などは期待しないほうがいいかもしれません。

 次に、周波数が0.10.05~1300MHzになっています。前モデルであるDJ-X2000では上限が2150MHzでした。メーカーとしては、あえてアナログ通話がほとんどない周波数を割愛して、今現在音声として聞こえる周波数に的を絞ったのでしょう。
 確かに、1300MHzより上の周波数でアナログの通話は皆無です。メーカー側の意図を汲み取れるユーザーならいいのですが、「DJ-X2000よりも退化した」と批判する向きも出てくるかもしれません。

 このほか、JIS第1水準を完全網羅したメモリーネームも気になります。ただ、携帯電話では第1~2水準はもはや当たり前となっているので、この点も批判が出そうです。
 さらに、2波同時受信機能も。メーカー保障外とはいえ、UHFエアバンドで同時受信ができるのは大きいのではないでしょうか。航空祭で威力を発揮しそうです。
 また、現代の受信機の標準機能となった空き線信号キャンセラーも搭載。アルインコの空き線信号キャンセラーには定評があるので、期待して間違いないでしょう。

 気になる発売は12月中旬になるとのこと。メーカーサイトにはまだ掲示されていませんが、詳細なスペックは販売店のサイトで確認することができます。
 VR-160にするか、DJ-X11にするか‥‥。悩むところですね。

VR-160

2009-11-04 00:01:00 | 受信機・アンテナ
 今年8月に開催された「ハムフェア2009」でお披露目された、バーテックススタンダードの広帯域受信機VR-160。ついに、発売が開始されたようです。
 ただ、どこのショップでも初回入荷は予約分のみだそうで、まだまだ玉数は相当少ない模様。実際に手にしたくてもできないようです。

 さて、VR-160の最大の特徴は、フルドットマトリクスのディスプレイではないでしょうか? メモリーネームにはカタカナも可能とのことで、英数6文字だけという最近の受信機からすれば大きなアドバンテージと言えそうです。
 また、受信範囲も0.1~1300MHzとなり、同じ筐体のアマチュア無線機VX-3よりも広範囲となっています。下限が0.1MHzということは、誘導無線の受信でどれだけの実力を発揮するか見ものですね。
 さらに、最近の受信機には標準装備ともいえるイヤホンアンテナも搭載。アンテナをはずしてこっそり受信したいときには最適でしょう。

 実際のところ、非常に気になる受信機です。ただ、どの程度の実力なのか見極める必要も。混変調やカブりがひどかったり、ソフトウェアのバグがあったら台なしです。
 今ごろは、『ラジオライフ』編集部でも徹底的にチェックしていると思われます。その結果は今月25日発売の誌面で掲載されるはずですので、注視してみましょう。

5号線区のデジタル波

2009-11-03 03:45:39 | 鉄道無線
 遅れながらも進行し続けている、JR東日本の首都圏管内における列車無線のデジタル化。またさらに、次のステップに進んでいます。ついに、5号線区のデジタル波が開局したのです。
 周波数は、以下の3波となります。
352.55625
352.63125
352.66250
※周波数の単位はMHz。
※移動局の周波数は、上記周波数の16.5MHz下。


 5号線区は、A1chに相当する区間です。開局して間もないので、デジタル化はまだ先になると思われます。
 ただ、横須賀線、総武快速線、外房線、八高南線の沿線の方は、そろそろ心の準備をした方がよさそうですね。