無線室

無線通信、特に受信に関する考察、実験、感想などを‥‥。

『周波数バイブル』2015年版は大幅値上げ

2014-08-19 01:01:32 | 書籍
 マガジンランドが毎年8月に発行する『周波数バイブル』の最新版が、今年は8月26日に発売されるようです。公式サイトには言及がありませんが、Amazonではすでに予約を受け付けています。

 2015年版は、mixiコミュニティによると「FB2015の掲載方針について」として都道府県ごとの周波数順で掲載されるようです。余談ですが、このコミュニティでは『周波数バイブル』の修正も掲載されています。
 Amazonで予約を受け付けていることは先に書いたとおりですが、価格に注目です。2014年版は571円+消費税(5%時は税込み600円、8%時は税込み616円)となっていました。ところが、2015年版は800円と書かれています。Amazonの価格表示は税込みとなるため、およそ3割の大幅値上げとなるのです。

 デジタル化や受信機のラインナップの減少で、受信趣味は厳しさを増す一方といえます。それでも、アナログで聞ける無線を記した書籍を発行してくれること自体を評価すべきではないでしょうか。値上げはやむを得ないこととして、今後も毎年発行して欲しいものです。

新潟地区のJRがデジタル化?

2014-08-08 23:43:04 | 鉄道無線
 こちらのブログによると、JR東日本の新潟地区で列車無線のデジタル化が進行中にあるようです。それによれば、信越本線古津駅と亀田駅で、デジタル列車無線用と思われる鉄塔が建設されたというもの。アンテナの設置はまだのようです。

 一方で、新津駅にほど近い総合車両製作所新津事業所では、新潟地区向けのE129系がこの秋の完成を目指して製造中。1年ほど前に発表されたニュースリリースのイメージパースには、デジタル無線でダイバーシティを行うために設置される2本のアンテナが描かれているように見えなくもありません。なお、ニュースリリースのパースはPDFに埋め込まれて不鮮明なため、参考としてマイナビニュースに掲載された画像も合わせてご覧ください。
 イメージパースと、先のブログにある2枚目の写真を見比べると、中央の冷房装置のすぐそばにアンテナがあるように見えます。ということは、もしかするとアンテナは2本搭載なのでしょうか?

 もしデジタル化されるなら、いつどの区間が対象となるのか気になるところです。今後の動向を注意深く見守る必要があるでしょう。

上野東京ラインの周波数判明!

2014-08-05 22:05:54 | 鉄道無線
 東海道線と宇都宮線、常磐線を連絡する上野東京ラインの試運転が始まっています。2014年度末の開業とアナウンスされているものの、具体的な開業日は発表されていません。

 試運転を行っているということは、列車無線も整備が済んでいるはず。現地に赴いて確認したところ、東京―上野間はD2chであることが判明しました。
 ちょうど、宇都宮線を東京まで延長した形です。東京と上野には、「無線切替」の標識が設置されています。特に、上野では三陸特でデジタル列車無線に出れるわけがない!!さんからいただいた情報にあるように、切り替えるべき路線が明記されているのです。
 高崎支社管内では「C→D3」のようにチャンネルで書かれていますが、上野では路線名となっています。東京支社管内では単に「無線切替」のみで、どのチャンネルに切り替えるのか明示されていませんでした。
 実際には、デジタル無線は走行区間で自動的にチャンネルを切り替えるため、あまり意味のない表記かもしれません。ただし、手動切り替えになった場合に備えて、複雑な運転系統となることからあえて路線名を入れたものと思われます。

 上野東京ラインの試運転に先立ち、東京─神田間で上野東京ラインと並走する中央快速線は、混信を避けるために思いもよらない方法をとりました。何と、東京─四ツ谷間をD3chに変更したのです。
 四ツ谷では、新たに建てられた「無線切替」の標識を見ることができます。デジタル化が完了して以降、本格的なチャンネル変更は今回が初めてではないでしょうか。
 
 デジタル化により基地局、移動局とも設定が簡単になったことで、こうした秘策も面倒ではなくなったようです。当分新路線の開業はありませんが、今後は1路線で区間により異なるチャンネルを使用することが多くなるかもしれません。