無線室

無線通信、特に受信に関する考察、実験、感想などを‥‥。

やっとデジタル化

2009-07-19 14:35:43 | 鉄道無線
 本日7月19日初電から、3号線区のデジタル運用が開始しました。結果的に3か月遅れてしまいましたが、これからも順次JR首都圏在来線のデジタル化が進行していくことになります。
 なお、アナログは7月21日にも停波との情報も。アナログのA4chが停波すればデジタル化は既成事実となり、次の段階に入ります。

 今回の3号線区は、東海道線、高崎線、常磐線など首都圏でも基幹路線が対象となりました。このことで、ワッチしていた人も多かったことから沿線リスナーの落胆の色も濃かったようです。
 なお、今回のデジタル運用開始で計画の1600kmのうち、約4割にあたる600kmがデジタル化したことになります。次のデジタル化は、A2chに相当する4号線区。既に基地局は整備できているはずなので、早ければ8月中、遅くとも9月までにはデジタル化するものと思われます。

3号線区のデジタル波再開局

2009-07-12 22:15:04 | 鉄道無線
 予定では、7月19日からとされる3号線区のデジタル化。ここ2~3日で、3号線区の各所からデジタル波が再開局しています。
 周波数は、既報の通り以下の3波です。
352.56250
352.65000
352.66875
 残された時間は、あと1週間。いよいよそのときが近づいてきました。
 今のうちに、沿線の皆さんは後悔しないようにしっかりと受信しておきましょう。

AR8600を語る

2009-07-07 20:17:56 | 受信機・アンテナ
 エーオーアールの固定型受信機、AR8600。すでに初代の登場から9年が経過していますが、現在はmkⅡとしてまだまだ販売されている現役機種です。
 私も、登場当初から使い続けています。せっかくなので、AR8600を語ってみることにしました。

 AR8600は、ハンディ受信機AR8200の兄弟機です。ディスプレイは同じ部品であり、操作性も酷似しています。
 固定機とはいえ、それほど大きくはありません。そのため、私は最初車載用として購入しました。
 自動車に積んでも、それほど邪魔にはなりません。まあ、最近はアマチュア無線機も含めてフロントパネルが分離できる機種が多いので、それらに比べたら邪魔ですけど‥‥。
 受信感度は、必要以上に上げているということもありません。カブりもほとんどなく、さらには内部発振を極力抑えたバーディキャンセル機能もあり、基本性能はしっかりしています。

 オプションのカードで音声反転秘話解読、トーンスケルチ、空き線信号キャンセラー、メモリーバックアップ、録音に対応。AR8200は1枚ずつ差し替えて使用するのに対し、AR8600は5枚すべてを差して使うことができるのです。
 ただし、同時装着はできるものの、上記の前半3枚、後半2枚のうちそれぞれ1枚ずつしか同時に使用することはできません。不便といえば不便なところです。
 しかも、トーンスケルチは逆トーンに、空き線信号キャンセラーはNEC式の「ピーギャラ」には対応していません。今の機種では、オプションだった機能はすべて標準搭載されるようになっています。
 また、メモリーカードはAR8200とは共用できません。メモリーの格納方法が違うようで、取説にも注意書きがあります。AR8200とメモリーを共用するなら、エーオーアールのイギリス法人AOR UKが製作した「Workshop」などのコントロールソフトを使い、PC経由で転送することになるのです。私もこの方法で、AR8200とAR8600のメモリー内容を同期させています。

 基本性能ではほぼ完璧な仕上がりですが、+αの機能が今の機種と比べて見劣りしているのは仕方がありません。それゆえ、オプション機能がすべて備わった新機種の登場を待ちわびているファンも多いでしょう。
 エーオーアールさん、ぜひともお願いします!