無線室

無線通信、特に受信に関する考察、実験、感想などを‥‥。

『周波数帳2011-2012』

2010-08-26 05:31:56 | 書籍
 ここ数日間、無線関連書籍の話題をお送りしていますが、『周波数帳』の最新版の概要が判明しました。編集者のブログによると、タイトルは『周波数帳2011-2012』で、10月16日の発売となるようです。
 そして、今回はCD-ROMの付録があるとのこと。要望が多かった、周波数データの電子化が行われることになりそうです。

 3年ぶりの発行となる『周波数帳』。持っていて損はない資料といえるでしょう。今から発売が待ち遠しいですね。

『航空無線のすべて2011』

2010-08-24 18:55:42 | 書籍
 前回、三才ブックスの『航空無線のすべて』の最新版が発行されるのかどうか不明とお伝えしました。しかしながら、今年も発行されるようです。
 25日発売の『ラジオライフ』10月号に、『航空無線のすべて2011』が9月17日に発売予定との広告が掲載されています。やはり、羽田空港D滑走路オープンに伴う管制の変化を記事にしているようです。もちろん、「目で見る航空無線」として今注目を集めているACARSやVDLの解説も欠かせません。

 これだけ多くの書籍が相次いで発売されると、本棚が一気に狭くなってしまいますね。人によっては、スペースや予算の都合で厳選して買うことに迫られるかもしれません。いずれにせよ、自分にとって気になる本は買ってしまった方が吉といえそうです。

これから発売になる書籍

2010-08-23 03:12:32 | 書籍
 これから秋口にかけて、無線関連書籍が相次いで発売されるようです。今回は、これらをご紹介しましょう。

まずは、航空無線の本から。

  • 航空無線ハンドブック2011(8月31日発売、イカロス出版/1800円)

     毎年の発行となる『航空無線ハンドブック』の最新版。例年なら9月末の発売となりますが、今年は1か月早くなっています。10月には羽田空港D滑走路オープンで管制方法も変わるはずですが、その辺りもフォローしているのでしょうか?
     一方で、三才ブックスの『航空無線のすべて』には新刊発行のアナウンスがまだありません。秋の発行なのか、あるいは今年は発行しないのかは不明です。

     続いては、CQ出版社から受信関係の本が発行されます。

  • ワイドバンド受信機+PCで広がる電波受信(8月26日発売、CQ出版社/1890円)

     アマチュア無線ではおなじみ出版社ですが、あえて「受信」にターゲットを絞った書籍を発行。受信初心者向けに、音声ならびにPCを活用したデータ通信の受信を紹介しているようです。余談ですが、表紙のイラストの男性が野坂昭如さんにしか見えません(笑)。

     また、いずれも出版社公式サイトには掲載されていませんが、『周波数バイブル2011』(マガジンランド)がまもなく、『周波数帳』の最新版(三才ブックス)も10月には発売されるようです。無線が続々とデジタル化していく中で、いかに「今でも聞ける周波数」を多く掲載するか腐心しているのではないでしょうか。
     『周波数バイブル』は、年度によって掲載方法がバラついているのが玉に瑕です。一部の受信機を購入すると、おまけでついてくることもあるようですが、新刊が出たらそちらに移行するのでしょうか?
     一方の『周波数帳』は、実に3年ぶりの発行。編集者のブログによると、今年はCD-ROMが付録となる模様です。
     『周波数バイブル』も『周波数帳』も、受信活動には欠かせません。ぜひとも押さえたい2冊といえます。

     ネットで何でも手に入る時代ですが、やはり「紙」として手元に残しておきたいもの。こういった本を活用して、日々の受信活動に精進しましょう。

  • ハムフェア2010

    2010-08-22 12:58:00 | その他
     昨日から今日まで、東京・有明の東京ビッグサイトでアマチュア無線の祭典「ハムフェア2010」が行われています。昨日、何年かぶりに行ってみました。他のブログでも詳細なリポートが行われていますので、受信系で気になったところをピックアップしていきます。

     まず、各メーカーの新製品。受信機では、エーオーアールのAR5001が展示されていました。AR5001は、民生品での最高峰の受信機として君臨していたAR5000の後継機種。エーオーアールの英語版サイトでは、「この秋発売」としてアナウンスされています。
     一方、アルインコのブースでは、発売開始間もないHF帯受信機DX-R8を展示。DJ-X11とともに、パソコンと接続してSDRやACARS、AISなどのデモを行っていました。
     これ以外、受信機としての参考出品の展示はなし。アマチュア無線機でも各社ブース合計で2~3種の参考出品があっただけなので、華がない印象でした。

     クラブブースでは、誘導無線用IRアンテナでおなじみのティーアール無線研究会が出展。鉄道無線の受信に欠かせないアンテナ類やアクセサリーを販売していました。
     ほかに、江戸前情報部のブースでは、首都圏の私鉄で使われている「ピーギャラ」の空き線信号を解析した「NEC民鉄無線研究会報」を販売。三才ブックスの『鉄道無線のすべて2009-2010』でも一部掲載されていましたが、いわゆる「NEC式民鉄無線」のシステム概要や空き線信号に乗せられていたデータなどを独自に解析した資料です。もちろん即買いしたのは言うまでもありません。

     今年は時間がなかったため、1時間ほどの滞在でした。来年はもう少しゆっくり回りたいですね。

    DJ-X11その後2

    2010-08-15 14:34:47 | 受信機・アンテナ
     前回に引き続き、アルインコDJ-X11の使用感をお送りしましょう。

     DJ-X11にも、最近の受信機では必須アイテムとなっている空き線信号キャンセラーが搭載されています。その実力は、先発のDJ-X8と同等で、実用十分。でも、メインバンドとサブバンドでは効果が若干異なるようなのです。
     というのも、メインバンドよりもサブバンドの方がキャンセラーの音漏れの頻度が上がっているように感じます。同じ周波数をメインバンドとサブバンドでキャンセラーを動作させてみると、電波が安定しているはずの自宅での受信でも、サブバンドで一瞬だけ「ピー」や「ギャラ」という音漏れが発生しているのです。
     メインバンドでも音漏れすることもありますが、状況としては乗車中に電波が弱くなったときに起こる程度。メインバンドで1回音漏れが発生するとしたら、サブバンドではその間に3~5回は発生しているような感じです。

     もしかしたら、私が所有する個体だけの問題かもしれません。一瞬だけ聞こえる空き線信号を耳障りに感じる人もいるとは思いますが、空き線信号キャンセラーが搭載されていなかった10年前の受信機のことを思うと、雲泥の差といえますね。

    DJ-X11その後

    2010-08-01 02:55:57 | 受信機・アンテナ
     JRがデジタル化して以降、腑抜けのようになってしまった人も多いでしょう。もちろん、私もですが(笑)。でも、ようやく立ち直ってきました。

     さて、購入して約3か月がたつアルインコDJ-X11。気になったことをまとめてみたいと思います。
     まず、バッテリーの持ち。メーカーでは「使うな」とされているエネループを、あえて忠告を無視して単3乾電池ケースに入れて使っていました。3段階あるインジケーターのうち、フル充電から1段階落ちたところで電源を落とし、1週間ぐらい放置すると起動しなくなります。
     ファームウェアがVer. 1.10になって電源周りが改善されましたが、やはりエネループをはじめとするニッケル水素電池ではちょっと厳しそうです。ニッケル水素電池を骨までしゃぶろうとするなら、外部電源端子に電池を4~6本直列につなぐアダプターで接続させたほうがいいかもしれません。携帯性が犠牲になってしまいますが、あくまで未検証ですのでご注意ください。

     次に、ディスプレイです。メインバンドでメモリーを呼び出し、サブバンドで周波数をマイナスシフトする設定にしておくと、メインバンドのメモリーバンクにアンダーラインが引かれているように見えてしまいます。
     出先でこの現象に遭遇して、「何だこのアンダーラインは?」と思ってしまいました。でも、よくよく考えてみると、サブバンドのマイナスシフトを意味していたのです。ファームウェアVer. 1.20でサブバンドの周波数シフトを示す位置が変更になっていますが、まあこれは致し方ないのかなと思っています。

     ディスプレイでもう1つ。私は受信機を鞄に入れて持ち歩いているのですが、ディスプレイが鞄の内側の布とこすれてしまい、傷かついてしまいました。
     実はこの現象、DJ-X8でも起こっていたのです。どうも、アルインコの受信機のディスプレイと布の素材の相性がよくないのかもしれません。
     そこで、DJ-X11のディスプレイに100円ショップで売っている携帯電話用画面保護シートを貼ってみました。シートは自分で大きさをカットするタイプですが、これがすこぶるいい感じです。
     もし仮にシートがはがれても、同じ大きさに切り出して貼りなおせば済むだけのこと。見てくれは悪いものの、これ以上ディスプレイに傷かつかないことを考えればいいのではないでしょうか。
     余談ですが、ボディの中央にあるブーメラン型のエンブレムも、鞄の中でこすれて銀色がはげ始めています。こうなったら、純正ケースに入れたほうがよさそうですね。

     今回は、とりあえず以上です。今後も、DJ-X11の使用感などをお送りしていきたいと思います。