ブログ日記 日々のうつろい 

退職後パソコンとガイドのボランティアをし、カラオケ(ポップス)やダンス等で生活を楽しむオジサンのブログ。

古代瓦の拓本取りに初めてチャレンジ

2013-06-22 22:05:45 | 日記
 今朝は昨日までの雨も止んで、空は曇った状態になっているが、メールやカレンダーをチェックした後に天気予報を確認したところ曇りから晴れになるようなので、しばらく出来なかった洗濯を行なうことにした。

 着替えの下着や靴下の在庫が段々少なくなってくる中で、いつ洗濯が出来るか気が気じゃなかっただけに久し振りの洗濯ができたのでヤレヤレである。

 今日は朝時から文化財研究所に行って古代瓦の拓本を取ることになっているので自宅を時には出る必要があるので、朝食を準備しながら洗濯機を回し、洗濯槽の水を流して、またキレイな水を入れて濯ぎをして行く。

 その度ごとに台所から洗濯機まで行ってスイッチを入れたり、水を入れたり流したりと行ったり来たりを繰り返す。

 以前のブログにも紹介したが、自動洗濯機を使うことは一切しないでアナログ作業をすることに徹しているから槽式の洗濯機を使って、洗い上がれば脱水機にかけ、脱水が終わればまた洗濯槽に洗濯物を移し、水を流し入れ、スイッチを入れて濯ぐということを繰り返し行うのである。

 便利な自動洗濯機があるからそれを使わないなんてバッカじゃないか、なんて思う人もいるだろう。

 しかし逆に私から言わせてもらえば、そんなことをしてるから身体や手足、指先、そして頭を使わなくなってドンドン退化し、早く老化して息子や嫁、娘、そして他人の世話にならなければならないようになるんだと言っておこう。

 中には歳を取ったら誰しも他の人の世話になるんだから、同じことだと思っている人もいるかも知れない。

 しかし、ちょっと違うんだナ。

 ずっと元気でいればある日ポックリと逝くんですヨ。

 いわゆる老衰で眠るようにあの世に逝けるようになる日が来るのだ、と言っておきましょう。

 これが本当のお迎えである。

 痛い目をしたり、辛い目に遭ってあの世に行くのとちょっと違うし、家族や他人の手を殆ど煩わせないということである。

 だからいつまでも元気にシャキーンと生きて行きましょう。

 話がまたそれてしまったが、日記を続けよう。

 洗濯物を干して、食器を洗ってコーヒーを飲んでしばらくしたら時近くになったので、出かける準備をして、着替えを済ませたら時を少し回ったのですぐに地下鉄駅に行く。

 土曜日の朝だというのに結構な人が電車に乗っていたが、路線を乗り替えて文化財研究所の作業所にやって来た。

 文化財研究所のオフィスは高大と同じビルの中にあるが作業所の方はオフィスがあるビルの南の方にある階建ての建物である。

 ここに市内各地から出土した瓦や土器などの資料を一旦保管し、土などを取り去って、割れている土器などを接合したりして出来るだけ元の状態に戻す作業をしているのである。

 今日はここで瓦の拓本作りに初めてチャレンジすることになったが、リレーウォーク実行委員会で知り合い、何度も顔を合わすようになって経験させて貰う機会を得たわけである。

 月~金曜までは通常の勤務なので業務と直接関係ないことは出来ないから、わざわざ休日である土曜日に出て貰って我々のために時間を作ってくれているのである。

 今日だけじゃなく、月の第土曜日である日もだったが、この日は当区ガイドの会の定例会があって参加できなかったのであるが、別のグループの人たちが参加していたわけである。

 また月に入ってからの土曜日でも希望者の数がある程度揃えば機会を設けるとのことで、すでに予約が入っているようである。

 今日の参加者は人だと聞いていたが、朝作業所に来たのは私を含めて男性ばかり人で、少し遅れるという連絡があった女性が後から加わった。

 時になったので作業する部屋に入って座ったがテーブルには作業道具が置いてあり、その周りには土器や瓦などが入ったコンテナボックスが何段にも積まれて部屋の回り全体に置かれているので凄い数の資料である。

 作業を始める前に若いころから教授と共に発掘に携わり、拓本作りのベテランでもあるYという高齢の女性から拓本には乾式と湿式があるという話から始まる。

 乾式とは子供の頃にやった経験もあるかと思うが資料の上に紙を置いてその上を鉛筆でなぞって行くやり方で凹んだところは白く残るし、なぞったところは鉛筆の色が付くという単純なものである。

 湿式は文字通り資料の上に水で湿らせた紙を置いて、資料の形に合わせて紙を押さえていき、出来るだけシワが出来ないように延ばして、紙を乾かせ、その上を墨を含ませたタンポンなどで凸部に墨を付けていくという方法である。

 この湿式でも美術用と文化財保存用のやり方と分かれるとのことで、美術用は誇張したり、色を鮮やかにしたりとか、いろいろ加工するが、文化財保存の場合は元の資料に忠実に、しかも書道で使う墨の材料となる煤(すす)とオリーブオイルを練って作るということである。

 市販もされているが、この作業所では書道用の墨を作っている所から煤を分けてもらい自前で作っているそうである。

 レクチャーを受けた後、午前中はトライアルということもあって何か問題が起きても余りダメージにならない江戸時代の軒丸瓦の瓦頭(がとう)で行う。

 実際にやってみるとなかなか難しいもので慎重にやったこともあって時間はかかるし、瓦の凹凸の差が大きかったということもあって途中で破れが生じてしまったし、シワが数多く入ってしまった。

 つ目は午前中に終えて一段落した後、昼食に皆と出かけたが、どこに行くかと思ったら、水曜日に来る高大の隣のビルにあるレストランにやって来たのである。

 先々週度来て食べた限定のソフトドリンク付き円ランチが円になる割安のランチがあることを教えたら全員それにすると言う。

 食べながらいろいろの話が出てきたが、私以外は同じ区の会のメンバーなので聞き役に回る。

 食事を終えてソフトドリンクを飲み終えて作業所に戻ったら分で時間オーバーである。

 早速昼から作業に入ったが、午後からは古代の都の中枢部にあった建物の瓦頭で非常に貴重なものだから絶対に傷つけたり、墨を付けたりしないようにとの注意があり神経を使う。

 注意深くやって回目の時より少し慣れたというか要領も少し掴んで時間はかかったものの、いいものが出来上がった。

 めいめい自分で作ったものを持ち帰ってくださいということで午前と午後に作ったものを新聞紙に伸ばして丸めて持ち帰る。

 いつものようにバス路線に乗り替え停留所横のスーパーで買い物をして帰ってくる。