自宅からワイナリーまで電車を通す/ヴィラデストへの道

はるかに仰ぎ見る丘の上のワイナリーに心の中で鉄道敷設をする話

ビージーズの『愛はきらめきの中に』を聴いていて考えました

2008-07-21 20:00:43 | 桜ウッド


この曲の
真ん中へんに
Haw Deep In Your Love ‥とか?
と言った後に
とても優しい空気がこちらに
ブワンと当たってくる
みたいな音のところがある
バリー・ギブ中心のコーラスのところ

むかし話にきいた
「大事な人を心配する気持ちは
 遠く離れていても
 空気を伝わってその人の所まで届いて
 その背中の腎臓のあたりに届いて
 優しくぶつかる」

という話は
それはこれかなあ

そう思える
そういうモワモワした空気の固まりみたいな
サウンドなんです

それで
ウチのねえさん方の

仕事の帰り道

痛む手首に
包帯をまいて
まきなおしてヨレヨレに
なった包帯まいて

ウチへ帰る夜道を
ペタペタ20何分も歩いて
寒くて雨降って
毎日毎日
雨降っているんだし?

そんなに
肩も肘も手首も
痛いんだから

そういう時
モワモワの音でもあたたかく
肩に当たってやれないか

せめて冬ぐらい
せめて雨の日ぐらいねえ
傘をさしかけてやれないか

大体

童話の
オスカー・ワイルドの
つばめとコンビになって
目の宝石とか届ける
「幸福の王子」

あれ どこかにいないものか
あの人 そこらにいればいいのに

身の回りを見れば
「中くらいに不幸なじいさん」が
数名いるだけだ

ウチには
王子はいないなあ

それなら
考えて
役に立たないじいさんみんなで
いくらか出し合って

包帯ぐらい
買ってやるのじゃないか

なんとか
肘や肩が
温かくなる音楽を
冬と夜の雨の日には
ホワンとした空気を
背中周りに
当ててやるのじゃないか

週千五百円ぐらいなら
出す用意があるんだがなあ

いや
ああミゼラブルの
コゼットのバケツを
持ってやったのも
じいさんだったんだが

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