自宅からワイナリーまで電車を通す/ヴィラデストへの道

はるかに仰ぎ見る丘の上のワイナリーに心の中で鉄道敷設をする話

健さんが『倍賞さんに失礼です!』って言うんだと◇だからそれは役の人物だから、って倉本聡氏は言うんだが

2016-02-15 22:22:38 | 私には分からないことばかりです






高倉健さんが



映画の中で

相手役の
倍賞千恵子さんに

つまり

一夜を過ごしたあとに

昨夜のことを
聞かれ

つまり

千恵子さんが
楽しげに

画面から外れたときに

心の声で

『樺太まで聞こえるかと思ったぜ』



単に観客を湧かせる

軽いジョーク
なんだけど



このセリフを
高倉健は

言いたくない

と倉本監督?に迫ったと



どうして

と聞かれて
言ったせりふが

『倍賞さんに失礼です!』





倉本氏は

口をあんぐりと開けて

『だからそれは
 役の中の話で』





健さんは納得しないで
食い下がるのだと





役と実のその人に
区別がない



一体化
している

しまっている



これを

倍賞千恵子本人が聞いたら

心の底を
揺り動かされる

ガサン





一方そこまで

気遣われて

重く
感じる面もあるが

もうちょっと
力を抜いてくれたら



だが

底から
ズサンと

心を動かされて
しまっている事には

変わりない





今回のBS番組
再放送だと思うんですけど

いい番組でした

やっぱり

一回
見たような
気も少しするのですが





これは
別のときに

聞いた話だと
思いますが



八甲田山の

雪中行軍の撮影の
休憩時間で

健さん
率いた部隊ごと

動かないんだと

休憩しない



何時間か
知りませんが



亡くなった
本物の部隊の方に申し訳ない?

それから

演技に
魂がぬける?

動いて
しまっては



分からないが



部隊の役の
者たちも

この時は
健さんに同化して
同じ気持ちだったか

確かにそれは

魂が降りる
と言う事がもしあれば

ここに
降りるであろうことは

違いないです





だが大変

だが大変だ





最後の作品で

健さんが確か82歳ぐらいの
実年令で

共演の
確か89歳の

大滝秀治さんを評して

『ああいうお年寄りは』

と発言した事がある



自分を
老人と少しも
思っていない

確かに
確かに

その時
少しも男である事を
失っていない



女性方に
聞いてみると

それは分かると
思います





そしてまた
この件



山田洋二監督
だったかなあ

健さんは
老け役

老人の役は
ハナから嫌がったと

相手にしなかった



そこは受け入れならなかった

老いへの拒絶



それを
受け入れられれば

また違った境地も
ゆとりも

あったかも
知れませんが



まあ
それは他の俳優に
あればいい

健さんには
求めないかも

知れないです
誰も





ギリシャ神話で

大グマ座と子グマ座の話

大グマに変身させられた母が

立派に成人した息子に
なつかしくて

駆け寄ろうとした時

息子は矢をつがえ
放とうとする時

(全ての原因を作った)ゼウスが

間一髪の処で
天に救い上げて

ふたつの星座にしたと





健さんが
82歳のあの映画を最後に

亡くなったのは

神様が

健さんを
ギリギリの処で

掬い上げて
行ったような

気がいたします





色んなエピソードを
聞きます



ブラックレインの
撮影で

松田優作が

『健さんが先に撮影に行かれて
 いたので、その後に行った自分は
 日本人の俳優だというだけで尊敬される』





もうひとつ
エピソードあったですが

書いてるうちに
忘れました







おなじみ

『おれ一人もんです』

 のシーン





倍賞の

『奥さんご病気なんですか?』

 みたいな語りかけと
 共に思い出されます

 ◇



 この何気ない会話を装うための
 倍賞のカゴ?を棚に置くスピード
 いいなあ



帰り際
レジの倍賞の
「奥さんじゃないです」

と聞いた後の
でかい音の戸の閉め方

走り出る早さ





ここだね

恋は
最初の20秒





*************

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