8月8日(木)
乗鞍高原での朝。
5時半に目が覚める。17度まで外気温が下がった記録になっていた。車内は20度。
▲ 外に出て観光センター前の駐車場(標高1500m)に行ってみる。
オオッ、乗鞍岳(剣ヶ峰)がハッキリ見えるじゃないか! こりゃ早く出発した方がいい!
バタバタと用意をして6時10分発の畳平行のシャトルバスに飛び乗った。
実は、乗鞍高原は今回で4回目だ。2006年10月に初めて来たときは、畳平の降雪でシャトルバスが運行中止。2008年7月に来た時は畳平までバスで行ったが、雨で何も見えず、お花畑をちょっと覗いただけ。2009年10月に、一人で 来たときは畳平の富士見岳は登ったが、体力的に剣ヶ峰登攀は断念。そして10年後の今回は、主峰・剣ヶ峰は登るぞという思いで、やってきた。これ因縁の乗鞍岳だ。
▲ 1時間ほどバスに揺られて、7時過ぎに畳平(2703m)に到着。
バスが登る地点としては国内で一番高いそうだ。観光センターから標高差1200mを登ってくる。
待合所で、持ってきた菓子パンで朝飯を食べる。
▲ 行動開始。お花畑の横の山道を登山口へ向かって歩き出す。
▲ 今日の登山スタイルは、長ズボンをやめて、短パンのインディジョーンズスタイルだ(笑)。
長ズボンは暑い! それでも危険防止のため穿くのだが、今日の山は転倒スリップの危険が少ないから短パンでいいだろう。
▲ ヨツバシオガマ(左)はあちこちに。白い花(右)。
▲ 右手に、雪渓が残る不消ヶ池。
さらに登って、
▲ 目の前に、乗鞍岳の主峰の剣ヶ峰 3026mが見える処まできた。
前回の10年前に来たときは、ここでUターンして畳平まで戻った。手軽に登れるとはいえ、剣ヶ峰は3000m峰。心臓バイパス手術をしてまだ2年半、富士見岳は登ったのだし続けて剣ヶ峰まで登る自信は10年前はさすがに無かったのだ。
今は? ルンルン♪でして。有難いことだ。
▲ 左手には、シャトルバスが登ってきた「乗鞍エコーライン」(マイカーは通行禁止)が、大きく旋回しながら続いている。
▲ 肩の小屋まで来た。トイレもあり一休みもできるが、ここでは休むほどのこともない。
▲ 肩の小屋の前から、いよいよ剣ヶ峰への登山口だ。
ちょっとしたガレ場が始まる。
▲ 少し登って、うしろを振り返る。
赤い建物が肩の小屋。 上に白いドームが見えるのが東大宇宙線観測所。
▲ 上方を見ると、左下に頂上小屋(売店)、さらに右上に剣ヶ峰の本殿が見える。
▲ 右手には、権現池が。水面が深い青だ。
▲ 頂上小屋。
神社の記帳でもする所か? 何もせずに、ただ通り過ぎたので(笑)。
頂上近辺に来た。
▲ 頂上のここをいったん回り込んで
▲ バンザーイ!!
▲ 前方はこのパノラマで。なるほど。
じゃ、ボクもバンザーイ。
▲ 頂上 3026m。久々の3000mだ。9:09AM
みなさんは、そこに置いてある「乗鞍岳」のボードを持って記念写真を撮るのだが、
▲ ボードを持って撮ってもらうのは、さすがに気恥ずかしくて
帽子だけ脱いで。
▲ 頂上の乗鞍本宮本殿。
次から次へと登ってくる。
▲ 半分雲のかかったあの山は・・
ズームすると
▲ そう、御岳山 3067m 。
あの頂上の神社は復元されたのだろうか・・
座って、手のひらの10円玉や100円玉の小銭を数えている外人さんがいた。
「お賽銭をいくらにしたらいいのか、悩んでいるの?」 とまたバカな質問をして。
それをきっかけに、30分ほど話し込んでしまった。
日本には神が800も居るの?から始まって、神社とお寺の違いは?、なんで年寄りがこんなに登ってくるの?、悠久の自然の中に包摂されていく限りある人生観、等々の意見交換。彼はデンマーク人。学生だろう。台湾、日本、韓国でなぜ電子製品が先進化したのか秘密を知りたくて来た。日本には2週間いて、次は韓国に行くとか。製薬の生産工程での合理化、自動化で製薬コストを下げることに関心を持っていてそういう仕事につきたいと。がんばれよ。
個人情報なので、写真は足だけ(笑)。左がこのにーちゃん、右がじじい。
10年間の課題だった剣ヶ峰登頂だけでなく、国際交流まで無事終えて、では下山だ。
▲ 右手の乗鞍大雪渓のところに・・
点々と動く人影が。
▲ スキーをやっている。
昔、誘われたことがあったな。しかし、ここはリフトも全くないから、テクテク下から板を持って上がって、滑り下りるときは一瞬で終わってしまって。いやあ、そこまでやって滑りたくはないなあ。がんばってくれ。
▲ 平地まで降りてきて、次はあの富士見岳へ登って、向こう側から畳平へ下りよう。
▲ 登り口に、コマクサ。
▲ 紫のイワギキョウ と 黄色のミヤマダイコンソウ か。
向こうの上に、コマクサも顔をのぞかせる。
▲ 富士見岳の頂上 2817m
▲ 頂上から見た、畳平のバス停。
その下に右は、鶴ヶ池。左にお花畑周回道路。
▲ お花畑の周回木道が見える
下りて、次はあのお花畑を周回しよう。
▲ お花畑を木道に沿って回る。
午後1時5分発のシャトルバスに乗って下山した。
バスの中では寝てしまった。
▲ クルマに戻る。
少し遅い、ランチをつくった。
夕方には、また隣の湯けむり館へ行って。
▲ 夕食は、湯けむり館に併設するカフェで。
ミックスピッツア1000エンと 信州リンゴジュース200エン。
さて、明日はどうしようかな。
そうなんです。やはり中途で断念した、せざるを得なかった山は気になっています。剣ヶ峰は、山としては簡単な山なのですが、やはり予後ということであきらめただけに、今回は果たせてすっきりです(^^)。予後断念ということでは、あと一つ木曽駒が岳が残っています。千畳敷まではロープウェイで行きましたが。そこまでにして。しかしあそこのロープウェイの混雑を思い出すと・・二の足ですね。
>乗鞍大雪渓はずいぶん小さくなっていましたね~
暑さと、8月ではもう遅いのではないでしょうか。もう少し広く長いスロープでないと、雪遊びになってしまいますね。
森林限界を超えていますから、樹林はなくて登山道は整備しやすいと思います。したがって、歩く体力はそんなにいりません。問題は天候だけですね。幸いこの日も晴天で、見晴らしも良くて、今回はほんとついていました。
>僕はどうしても人見知りなところがありまして、Soraさんの記事を読むと努力しなければと思いますが・・・~
え、えっ!? けーごさんが人見知り?うそでしょう!(笑)。私も人見知りです(笑)。ただ私の場合、多数の中で空気を読みながら適当な会話をするのは苦手ですが、一対一で話題を絞ってのコミュニケーションは不得手ではありません。けーごさんのように上に立つ方は、色んな会話スキルが必要でしょうから、たいへんかもしれません。そうは言うものの仕事そのものの内容が重要ですから、がんばってくださいな。
>僕もスキーを担いで徒歩で登ってまではスキーは出来ません。リフトがある時期だけでいいです~
ですよね。しかし東北での夏スキーといえば月山。あそこはリフトを運行させますから、毎年雪状況をチェックしていて、条件さえ整えば夏スキーデビューをたくらんでます(^^)。
>soraさんの解説入りが尚お画面を楽しくしてくれます、クスッと笑いながら楽しく拝見してます~
どの解説でしょうか。楽しんでいただければ嬉しいです。
>ステントですか、お酒もたばこも出てこないジェントルマンだと思ってました、関係ないか(笑)~
狭心症でしたが、詰まりかけた箇所が心房に近くてステントは不可。急遽、自分の他部位の血管でバイパスを作って新たに血流させたということです。手術は完璧で、執刀医は20年間保証しますと言ってくれました。あと8年の保証期限が残っています(笑)。タバコは吸わないし、お酒もほとんど飲んでいませんでしたが、親父も同じ50代の半ばで心筋梗塞になりましたから遺伝の要素も強いのでしょう。
しかもこんないいお天気の日に・・・ (^^) 何よりでした。
しかし、乗鞍大雪渓はずいぶん小さくなっていましたね。
このところの暑さのせいでしょうか。
乗鞍岳って登山道が整備されているのですね。きれいな景色で、今回は最高でしたね!
やっぱり山のてっぺんでは景色を堪能したいな・・・と思いますよね。
外国の方とお話になった部分を読んで、以前岩岳のスキー場でご一緒した時に外人さんに話しかけられていたのを思い出しました。さすが流暢な英語でございました。
Soraさんはコミュニケーション能力が高いですよね。僕はどうしても人見知りなところがありまして、Soraさんの記事を読むと努力しなければと思いますが・・・。
僕もスキーを担いで徒歩で登ってまではスキーは出来ません。リフトがある時期だけでいいです。
お花もきれいで目の保養をさせていただきました。
何といってもお花の可憐な事、
soraさんの解説入りが尚お画面を楽しくしてくれます、クスッと笑いながら楽しく拝見してます、
それにしても心臓バイパスOPとは(@_@)みじんも感じないタフマンですね、ステントですか、
お酒もたばこも出てこないジェントルマンだと思ってました、関係ないか(笑)