冬山の雪の重さに負けて痛みを想像することも知らず折れた木にリンクする
現実の肉体と生活を覆い尽くす天体の中の仮想
早く
まさに今すぐから何とかしないと
天体の外に出てしまう
人生分のわたしの心情がほぼバーチャルで出来ていたとしても
今ただ一つの行動を伴った正しいリアルが
わたしを世の者と置く
縋り付いている無様なナリでも構わない
例え這うように蠢く醜悪な様であっても
それを離したらわたしは天体の向こう側だ
涙がいったいバーチャルなのかリアルなのかわからない
どちらでもあってどちらも何一つの猶予もない
わたしとは
何と弱く出来損ないの生き物なのだろう
ベランダ側の小さな六畳の部屋で毎日毎日ほんの少しづつ
しがみついてコンバスを弾く
わたしにおけるただ一つの健全なリアルを
たとえ藁一本の脆さで辛うじて
天体の内側に繋がっているだけだとしても。
2016.2.26 am5:36
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