詩のノォト fossil in blue

生涯にわたる詩のブログ、生と死に揺らぐ詩、精神の暗く重い音のない叫びの詩

夕飯ノイローゼ

2005年03月17日 | 個室より
店内に入る
カートを用意して、歩き出す
あらゆる商品に目が行く
全てを見ながら歩く
美味しそう・・
へえー・・
高い・・安い・・これはいいかも・・
歩く
で、わたし何?
あっそうそう夕飯・・足りないもの・・
歩く
あらゆる商品に目が行く
全てを見ながら歩く
美味しそう・・
わあーこれ食べたい・・ああ禁止だった・・食べたいなぁー・・
歩く
えっと・・わたし、何?
あっそうそう・・夕飯・・足りないもの・・
除々にカートの中が増えてく
歩く
あらゆる商品を見ながら
わあ!旨そう・・食べたいな・・あ禁止だった
これは・・
買っても調理する気になんないしなぁ・・
これはぁ・・
これはぁ・・
これはぁ・・
これもぉ・・
これもぉ・・
これもぉ・・
カーとの中がもう一杯だ
歩く
繰り返し行ったり来たり行ったり来たり・・
わたしって不審者?
えっとお・・わたしぃ・・なにぃ?
あそうだ夕飯だ・・何買ったんだっけ・・
え?と思うものがカートの中に一杯入ってる
夕飯夕飯・・気を取り直して歩く・・
すでに頭止まっている・・
何を買うのか
何にしたらいいのか
わたしぃ・・なんだっけぇ・・ゆうはん?・・なにそれどうしたらいいの?なんにしたら・・いいの・・
なにをかえば・・いいの・・
歩き疲れた
足腰よれよれだぁ
とりあえず食べれるもの食べれるもの・・
もう入りきらないカート押して歩く・・
ゆ・う・は・ん?ゆ・う・は・ん?ゆ・う・は・ん・・
なに?それなに?ゆ・う・は・ん・ってなに?わたしなに?もうあるけないよ・・
かえろ。
夢遊病者のようにレジに行って
請求されるままに金払って・・足りる?あっ足りたぁ・・良かったぁ・・
わけわかんないものをいっぱい袋に入れて・・
ああ・・良かった!買い物終り!!これでうちに帰れるぞっと
車に戻り
至極の一服・・
大きな溜息と安堵とともに・・
何を買ったかおおかた忘れている
帰ろ。





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