詩のノォト fossil in blue

生涯にわたる詩のブログ、生と死に揺らぐ詩、精神の暗く重い音のない叫びの詩

現し世  (Fig.00160 )

2005年12月17日 | こころ寄り
あのドアを一歩出たら
現し世が
容易くわたしを絡め取る

右へも左へも
上へも下へも

行きたくてどれ程もがいても
行けないの

あの空を飛びたいと思ったけど
わたしの羽にはもう青い血が無くなってしまって

この美しい白い糸が
わたしを捉えて離さない

L氏の作品に



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