雨の音が聞こえてくる
心にいっ時の安堵をもたらす天然の蠢き
通年閉め切りの溶けたゴムで塞がったままの胸の蓋を開け
雨に濡れそぼつ冷えきった清涼な空気を胸から直に吸いたくなる
世の音も
人の念も
万遍なく容積を満たし途切れることなく地面にまで押しやり
有無を言わさず個々人を箱の中に閉じ込める雨の条痕
錆びた脳も
斃る胸も
萎れた体も
役立たずの足も
鈍くくぐもった薄いグレーの生々しい霞に充てられて
賑わいを寄せ付けない凛然たる暗さに孤独を開放し
クスッと微笑み
わたしは雨と仲良し
雨は優しい
毒々しく銀色めいた鋭利な晴れのフィールドより
押し付けがましく見え見えの露骨に逞しい晴れの青空より
雨は優しい
月の仄かほどではないけれど。
2016.6.4 am10:55
だからキッチリ調べて確認はするけどね。
本も夢中になって読んでたのは遥か昔・・・
今は読んでいることを忘れてしまう有様です。
私の言葉のボキャブラリーは
本当に貧困だわ~~(´Д` )