超人日記・俳句

自作俳句を中心に、自作短歌や読書やクラシックの感想も書いています。

今年の初夏の歳時記俳句

2022-05-21 04:53:49 | 自作俳句
憂いさえ光溢れる夏初め
人思い疲れ忘れる五月の日
半年も音沙汰がなく夏兆す
涼風に道行く人も夏衣
今日もまた汗滴ると朝曇り
天からの青信号は夕陽雲
奥部屋に思いを隠し西日差す
一時間立ち話して汗落ちる
町の子が拾ってくれた夏帽子
帰宅して笑顔が漏れる安い鮨
幼少の景色を訪ね水も噴く
息切れて何度も開ける冷蔵庫
水遊び子どもに遠く瀧しぶき
終わらない仕事の後で鰹食う
献立はなぜか嬉しい鯵フライ
人まばら散歩道には残り花
五時起床窓を開ければ山青葉
菖蒲池ボート行き交う白い襟

息切れて何度も開ける冷蔵庫麦茶飲み干す季節また来る


コメント (4)
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