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床下の断熱

2011年03月24日 | 建築について

写真は沖縄の首里城から景色です。

 

ところで沖縄の木造住宅は、床下の断熱材がなくても、法的にOKということになっています。

 

沖縄は一番寒い月の最低気温の平均が14℃を超えるので、それほど寒くないのです。

 

だから、断熱は暑さ対策となるので、床下にはいらないという理屈になります。

 

でも、エアコンを冷房で使った場合の対策が不十分です。

 

先日行った沖縄での勉強会の時、休み時間に工務店の若い監督さんから「床下を覗くと建材の裏にカビが生えていることが多いんですけど、なんとかなりませんかね・・」と質問されました。

 

湿度が高い沖縄でエアコンを付けた状態であれば、断熱をしていない床下の材料裏にカビが発生する確率はとても高いです。

 

「うすくても良いから床下にボード状の断熱材を入れると改善されますよ。」と言うと

 

「建築基準法ではいらないとなっているんですけどね・・」と言います。

 

確かにそうなっています。

 

沖縄はコンクリートの文化なので、木造で快適な住宅を作るためには、超えなければいけないハードルは多くありそうです。

 

建築基準法は、残念ながら全ての要素を満たしていないと認識する必要があります。

 

学校の教科書ですら数年毎に改正され、ぜんぜん違う内容になったりしています。

 

その時、その状況に応じた対応が必要です。

 

知識と経験、そして順応性も大切ですね。

 

数社の工務店さんと情報交換ができましたが、沖縄にもすごい知識と経験を持つ工務店さんがおりましたので、なんらかの形でよい提携ができればと思っています。

 

沖縄にも、ファースを建てて、その快適性を知ってもらえると嬉しいです。 


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