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パッシブハウス

2015年07月21日 | 建築について

パッシブハウスという言葉を良く聞きます。

極力冷暖房機器を使わずに、自然を活用した住宅という意味で使われている場合が多いですね。

行政や大学でも、このパッシブハウスに力を入れているところが多くて「パッシブには補助金が付き易い」という傾向もあります。

このこと自体は悪いことではないと思っていますし、自分自身も機会があればパッシブハウスにチャレンジしてみたい思いもあります。

課題になるのは、パッシブハウスをしっかり作り込もうとすると、固定化された外部環境が不可欠になること。

隣に建物が建つと当然日射や風の流れが変わるので、それまで活用できた自然エネルギーが活用できない、ということが起きてしまいます。

地場密着の工務店が、知り尽くした気候風土やその土地の将来性も見通した中で、できる限る自然環境を活用しようと考えることで、理想的なパッシブハウスが誕生するのでは、という思いもあります。

パッシブハウスはその場所、その環境が継続することで成立することが多いので、補助金などを出してパッシブハウスの「物差し」を構築しようとする行為は、とても難しい作業となってしまいます。

最近の住宅業界は言葉が先行している感じもするので、必要な知識と経験を少しずつでも積み重ねて行こうと思います。


写真は気密測定の風景です。

気密性能はパッシブハウスにも必要な項目なのですが、何となくかけ離れた印象を与えますよね。

建築は奥深いです。


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