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近代貨幣(古銭)

2010-01-24 20:00:10 | 歴史

今日は、福岡県護国神社で「蚤の市」が行われていた。
多くの露天が出ており、お客さんでにぎわっていた。
蚤の市というと、実は苦い思い出がある...

実は小職は、古銭コレクターだ。
この趣味、実に歴史は長く、中学1年生から始めた趣味だ。
ただ、本格的なコレクターではないため、常に狙った古銭を追い求める、というタイプではない。
気が向いたときに気に入ったものを入手する、という程度だ。
根本には「歴史好き」がある。
古銭は歴史を物語るから好きなのだろう。

中学生の頃(昭和50年代)、小職は新聞少年として熊日新聞(熊本日日新聞)を配達していた。
従って、普通の中学生と比較すると、ややお金持ち(ともいえないが)。
当時の中学生の小遣いの相場は月額3,000円くらいだったと思うが、小職は多いときは月に25,000円くらい稼いでいたのだ。

ここで、蚤の市の話になるのだが、明治初期に貿易専用の貨幣として「貿易銀」というものが発行されたのだが、確かこれが1枚2,000円くらいで売られていた。
当時、コインショップで買えば確か5万円以上する代物だ。
中学生の小職は迷わず購入したが、ここが中学生、甘かった。
そう、偽物だ。
これ以来、蚤の市では骨董品のような物には手を出さず、ただ実用性と代金との比較で安ければ検討する、ということになった。
いい社会勉強になった。

ところで、小職の古銭収集の対象は、基本的には明治~昭和初期(戦前)の近代貨幣と呼ばれる範囲だ。
もちろん、江戸時代以前の貨幣や明治以降の紙幣にも興味はある。
しかし、難しかったり、高額で手が出なかったりで、中学生の趣味らしく価値のない安価な物を「歴史遺産」のように感じることが楽しかった。

それから既に30年近いときが流れた。
今は、その気になれば当時欲しかった古銭はかなり気軽に購入できる。
ただ、わかってきたのだが、近代貨幣で本当に価値がある古銭は極めて一部だ、ということだ。
つまり、高いお金を出してまで購入しようとするほどのコレクターではないのだ。

ちなみに、現行コインの最初の発行年は次の通り。
500円白銅貨:昭和57年
100円白銅貨:昭和42年
50円白銅貨:昭和42年
10円青銅貨:昭和26年(昭和34年から「ギザ無し」)
5円黄銅貨:昭和24年(昭和34年から「ゴシック体」)
1円アルミ貨:昭和30年

これより前の発行であれば、小職にとっては古銭となる。
単純に戦後だけに焦点を当てても、結構ある。
ただ、価値はほとんどないが。

・鳳凰100円銀貨(昭和32年~33年)
・稲100円銀貨(昭和34年~41年)
・無孔50円ニッケル貨(昭和30年~33年)
・有孔50円ニッケル貨(昭和34~41年)
・無孔5円黄銅貨(昭和23年~24年)
・1円黄銅貨(昭和23年~25年)
・大型50銭黄銅貨(昭和21年~22年)
・小型50銭黄銅か(昭和22年~24年)

ここ5年くらいは全く新たに入手していないが、5年前くらいに入手したときの狙い方は次のとような感じだ。

①「明治六年」シリーズ
 明治時代になって、それまでの「両、分、朱」から「円、銭、厘」の制度となったが、竜1円銀貨、竜50銭銀貨、竜20銭銀貨、竜10銭銀貨、竜5銭銀貨、竜2銭銅貨、竜1銭銅貨、半銭銅貨、1厘銅貨の硬貨がすべて発行されるようになったのが明治6年からだ。
 そこで、明治6年だけを狙って入手しようとした。
 ただ、1円銀貨と1厘銅貨だけは高価で手が出ないままだが...

②「特年」狙い
 同じ硬貨でも、年号によって価値が異なる。
 基本的に「希少性」で決まる。
 そこで、特年で、しかも比較的安いもの(価値は低いが)を狙って購入。
 昭和13年発行の50銭銀貨を入手した。

ちょっとマニアックなので、またの機会にしよう。