24.9.29
社会保険労務士業は、「食えない業界」と言われることが多い。
その理由は、業界平均売上額が年500万~600万円とも言われ、さらには、年商300万円未満の者も相当割合存在するためだ。
このような状況を改善するため、福岡県社会保険労務士会の帆士会長が中心となり、今年から「1000万円獲得プロジェクト」が開始された。
5月~10月の6カ月間、毎月1回ずつ塾を開催するもので、約40人の社会保険労務士が受講している。
毎月講師担当者が3名ずつ、様々な話しをする。
小職は、9月の講師担当で、相談業務を中心に担当した。
社会保険労務士に対し、労働法関係の研修講師等の経験は多いが、仕事のすすめ方等について講師をすることは予想以上に難しかった。
社会保険労務士といっても、それなりに幅が広く、しかもそれぞれ奥が深い。
受講者が今後どのような展開をしようとしているかもわからない。
弊所の事務所開設から年商1000万円超までの期間について、10年以上前の話ではあるが主たる内容として話した。
開業歴が浅い者や、登録しているものの開業していない者など、「今から」やっていこうと考えている方々の真剣なまなざしには、こちらも刺激を受けた。
9月担当の他の2名の講師は、国島先生と栗林先生。
国島先生は開業歴は浅いが助成金業務で大きく伸びている先生で、栗林先生は既に開業20年のベテラン先生。
小職は、開業2~3年目当時、「雇用創出人材確保助成金」を中心にガンガン助成金申請業務を行って売上を伸ばした。
国島先生のお話は、そういう意味で懐かしかった。
栗林先生のお話は、他士業との強いネットワークに関するもので、小職が主宰するリスク法務実務研究会の今後の運営に大いに参考になった。