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オレアナ

2015-12-06 22:04:50 | 労働法

27.12.6

新幹線で小倉へ。

目的地は、北九州芸術劇場。

演劇「オレアナ」観覧だ。

大学教授役(田中哲司)と生徒役(志田未来)の2名だけの劇。

そして、セクシュアルハラスメントに関する劇なのだ。

リスク法務劇団で、労働法関係の脚本を書いている関係で、これは絶対に観覧しなければというわけだ。

音響照明の深町さんと同行。

リバーウォークという名称は聞いたことがあったが、実際には初めて行った。

北九州芸術劇場は、リバーウォークの中にある。

そして、ここは小倉城に隣接する(というよりも、もともと城内だろう)。

舞台は、25年くらい前の1990年頃のアメリカ。

脚本は、アメリカで作られたものである。

ちょうど日本でもセクハラという言葉が認知され始めた頃だ。

台詞は、日本人と少し言い回しが異なるように感じる箇所が有り、また、日本では考えにくい話しの展開でもある。

セクハラは、加害者の害意の有無等は無関係に、言動の状況と被害者の主観が重視される。

劇をみて、オレアナの大学教授は、一方的な被害者としか感じられなかった。

しかし、セクハラにより、昇進も職も失った。

ちょっと消化不良の感もあったが、考えさせられる事項は多々あった。

とにかく1時間30分以上の劇を2人で演じたのであり、膨大な台詞を覚えるのは本当に大変だったことだろう。

労働法は、単なる労働基準や労使関係の分野を超えて、人間関係の分野に深く入ってきたといえる。

ちょうど今月からストレスチェック制度が導入されるなど、精神的な対応が求められる時代となった。

これが正しい方向だとは全く思わない。

それでも、このような環境の中で、労働法と付き合わざるを得ないのである。