原発と放射能の本 たくき よしみつ『裸のフクシマ ー原発30km圏内で暮らすー』講談社、2011年10月15日第1刷~2012年1月13日第4刷、350ページ、定価1600円+消費税
たくきさんの家は「1F(福島第1原発)」から25kmの距離にあります。
そのたくきさんの、3月11日からの、珍しいくらいリアルな地元民の記録です。
「まえがき」から凄く面白いです。つまり、日本全国の原発で立地県名を原発名に入れた原発は「福島第一原発」「福島第二原発」と「島根原発」しかないのです。
「この名称の付け方が、すでに福島県の「セキュリティの甘さ」を物語っている。浜岡原発が静岡県に、玄海原発が佐賀県にあることを知らない日本人も多い。チェルノブイリがロシアではなく、ウクライナにあることを知らない日本人も多い。もしも、福島第一原子力発電所が、他の原発同様に「大熊双葉原発」という名前だったら、いま、福島県の人たちが抱えている苦痛は、ほんんの少しだが軽減されていたかもしれない。」(p1)
ほんとうは、今回の事態を体験した福島県民全員が、書ける人から、こういう体験記を書くべきだと思います。広島・長崎の原爆被爆者が、自分の体験記を書いて、あるいは話をして、真実を広めてきたように。
たとえば、全電源喪失を知った瞬間、遠くへ逃げた人と政府を信じて逃げなかった人
村長の決断で放射能雨を逃れた村民と浴びた村民
福島を愛する人同士で起きている憎悪劇
愚劣な「一時帰宅」ショー
笑えないジョーク(なのか?)「地下原発議連」
他に類のない、良書だと思います。(原発推進村からは、とんでもない「悪書」ですね)。
だいじなのは、そのとき、あなたは、みんなは、何をどう見て、どう感じたか、というリアリティです。
最近は「放射能は安全」「福島原発事故は心配ない」という「トンデモ本」も何冊か、出ているようです。くわばら、くわばら。神さま、これらの罪人を許したまえ。いや、神さま、地獄へ落としてもいいですよ。
たくきさんの家は「1F(福島第1原発)」から25kmの距離にあります。
そのたくきさんの、3月11日からの、珍しいくらいリアルな地元民の記録です。
「まえがき」から凄く面白いです。つまり、日本全国の原発で立地県名を原発名に入れた原発は「福島第一原発」「福島第二原発」と「島根原発」しかないのです。
「この名称の付け方が、すでに福島県の「セキュリティの甘さ」を物語っている。浜岡原発が静岡県に、玄海原発が佐賀県にあることを知らない日本人も多い。チェルノブイリがロシアではなく、ウクライナにあることを知らない日本人も多い。もしも、福島第一原子力発電所が、他の原発同様に「大熊双葉原発」という名前だったら、いま、福島県の人たちが抱えている苦痛は、ほんんの少しだが軽減されていたかもしれない。」(p1)
ほんとうは、今回の事態を体験した福島県民全員が、書ける人から、こういう体験記を書くべきだと思います。広島・長崎の原爆被爆者が、自分の体験記を書いて、あるいは話をして、真実を広めてきたように。
たとえば、全電源喪失を知った瞬間、遠くへ逃げた人と政府を信じて逃げなかった人
村長の決断で放射能雨を逃れた村民と浴びた村民
福島を愛する人同士で起きている憎悪劇
愚劣な「一時帰宅」ショー
笑えないジョーク(なのか?)「地下原発議連」
他に類のない、良書だと思います。(原発推進村からは、とんでもない「悪書」ですね)。
だいじなのは、そのとき、あなたは、みんなは、何をどう見て、どう感じたか、というリアリティです。
最近は「放射能は安全」「福島原発事故は心配ない」という「トンデモ本」も何冊か、出ているようです。くわばら、くわばら。神さま、これらの罪人を許したまえ。いや、神さま、地獄へ落としてもいいですよ。