人間宇宙生命社会 40 JR会社と歴史・自然の関係 伊場遺跡ー南アルプスー東京・髙輪築堤 20210617
『しんぶん赤旗 5月11日』(10面)「髙輪築堤ー世界的に珍しい 「海上鉄道」遺跡は全面保存を」という記事があった。切り抜いてあったのだが、今やっと見つかった。
1872年(明治5年)、東京港区髙輪の海上に築かれた2.7kmの堤の上を列車が走った珍しい遺跡だ。
ところがJR会社は、そのほんの一部30mだけを「移築保存」し、あとは破壊する、これを「記録保存」というのだ。
これを聞いたとき、浜松市民のぼくは「ああ、またか」「浜松の伊場遺跡のように破壊されるのか」と思った。50年くらい前、浜松の伊場遺跡では国鉄による破壊にたいして市民と学者の保存運動がおこって裁判までおこなわれた。それでも伊場遺跡は無慈悲に破壊された。
50年たっても「国鉄ーJR」の歴史軽視・歴史無視の姿勢はぜんぜん変わっていないようだ。
同じような姿勢は南アルプスでの自然にたいする姿勢に現れていると思う。現代企業は歴史と自然を尊敬しなければ未来へは生き残れないと思う。