雨宮智彦のブログ 2 宇宙・人間・古代・日記 

浜松市の1市民として、宇宙・古代・哲学から人間までを調べ考えるブログです。2020年10月より第Ⅱ期を始めました。

本と映像の森(第3) 25 吉村仁『素数ゼミの秘密に迫る! ー 17年と13年だけ大発生 ー』サイエンス・アイ新書、2008年

2021年06月01日 16時37分04秒 | 本と映像の森
本と映像の森(第3) 25 吉村仁『素数ゼミの秘密に迫る! ー 17年と13年だけ大発生 ー』サイエンス・アイ新書、2008年


 ソフトバンク・クリエイテブ、126ページ、定価本体952円。


 アメリカ合衆国で素数ゼミが発生したというニュースがあった。素数ゼミとは17年と13年間地中にいて、それが素数になる。


 たしか素数ゼミの本があったなあと思い、探してみたらあった。


 アメリカでは素数ゼミが7種類いる。それぞれ狭い地域で発生する。そのため、毎年どこかで発生するが、全国的に発生はしないようだ。


 「17年ゼミ」とか「13年ゼミ」というっと、16年間あるいは12年間まったく発生せずに17年目あるいは13年目に突然大発生するというイメージだがそうではない。


 著者は素数ゼミの発生に立ち会い、その狂騒ぶりを記者のように克明にレポートしている。


 そして素数ゼミの歴史的起源について考察し、その起源が北アメリカの氷河時代にさかのぼることを明らかにしている。


 科学的にも、ルポルタージュ的にもおもしろい本です。