馬糞風リターンズ

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ミツバチ便り。・・スズメバチから脂肪燃焼飲料が?・・・

2015年07月05日 | 昆虫・ミツバチ
ミツバチの飼育は順調です。新しい女王蜂を育てて群を分割して増やす計画は今のところ進んでいません。もう少し農家さんと検討をしてみます。ハチミツは昨年より少し収量は少なめのようですが品質は上々です。

バイオミミクリー(biomimicry)に熱い視線が集まっています。ミミックとは物まねのことだそうです。昔。3人で物まねをしていた「トリオ ザ ミミック」と云う寄席芸人がいましたが、そのミミックです。バイオミミクリーはJ.ベニュス女史などがその理念を提唱しました。よく似た言葉にバイオミメティクス(biomimetics)があります。「生物模倣」と言われるもので、こちらの方が言葉としても業績としてもバイオミミクリーより遥かに古いものです。バイオミミクリー、バイオミメティクスの成果は添付したリンク先の記事を参考にしてください。随分身近なものに活用されています。

明治のスポーツ飲料「ヴァーム」はスズメバチの幼虫が作り出すアミノ酸液を商品化したものです。
スズメバチは敵に対して毒針で自在に攻撃できるように胸部と腹部の間が極端に狭くなっています。その為、腹部の消化管には液体しか通すことができません。それではスズメバチの成虫はどの様にして食べ物を摂取しているのでしょうか。スズメバチはガの幼虫などを肉団子にして幼虫に与えます。幼虫はそれを基にしてアミノ酸液を作り、口から親バチに与えます。この肉団子とアミノ酸液の遣り取りがスズメバチ社会の秩序維持に大きく関わっています。
このアミノ酸混合物を発見したのが理化学研究所の阿倍岳博士です。かれはこれを「V.A.A.M = Vespe Amino Acid Mixture」と名づけました。「V.A.A.M」は燃焼しにくい脂肪を燃やす作用があることが分かりました。これがMeijiのスポート飲料「ヴァーム V.A.A.M」です
理化学研究所の阿倍岳博士のV・A・A・M発見の経緯はリケン・ニュースに掲載されています。また、本件に関する学術論文も論文検索サイトで閲覧できます。主なものとしては「Japan Society of Exercise and Sports Physiology」掲載の「The Activetion of Fatty Acid Metabolism by Vespa Amino Acid Mixture(VAAM) and Related Nutrients during Endurace Exercise in Mice.」
Vespaはスズメバチ属のことです。
V・A・A・Mは運動の前に飲むと、体脂肪の燃焼を助け、運動能力を高め、疲労を抑える効果が期待できる画期的なスポーツドリンクです。山歩きに携行されては如何でしょうか・・・。

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