馬糞風リターンズ

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インテックス大阪「JECA FAIR 2014 ~第62回 電設工業展・中小企業総合展」

2014年05月31日 | 日記


インテックス大阪で開かれている「JECA FAIR 2014 ~第62回 電設工業展」と「中小企業総合展」へ行きました。親しくしている知人が「太陽光パネル」を設置する架台の新製品をPRするブースを設けているとのことでご招待を受けました。日本の製造業の技術は素晴らしいの一言に尽きます。と言っても馴染みのない世界で、展示品が何に使われどれほど優れているのか????全く理解できないものばかりですが、雰囲気としてきっと素晴らしい製品なのだろうと思い感心しきりです。ただこんな場所で何故マネキンの若い女性が衣服を節約した素肌むき出しで笑顔を振りまくサービスが必要なのかなァ・・・。出展している会社の品位と言うものも感じさせられました。
    

 興味のある展示で「東神電気株式会社」の「Leaf Meister」という葉菜栽培装置です。装置自体簡単な仕組みで、既に同じようなものは研究室などにはありますが、この会社の「売り」は照射する「光」を「LED光源」を使用していることのようです。当ブログがまだ学生時代の頃、巨大なガラス張りの温室で全天候制御の栽培プラントで実習したことがありますが、温度湿度、日照時間などの調整はできても光合成を促進させる光の波長のコントロールができませんでした。今はLEDでそれが可能になったと言うことなのでしょう。

 もう一つ場違いな感じのする「鳥害対策」グッツがありました。詳しくは冒頭の動画を参考にしてください。このアリモト工業ペストコントロールの分野でも実績がある会社です。
 中小企業総合展では「3Dプリンター」の特別コーナーがありました。ただただ感心するばかりですが、既に実用営業をしている「心斎橋Dスタ」は3Dプリンターを一番身近に感じることができる活用事例と思います。当ブログがもし3Dプリンターで商売をするなら、この「心斎橋3Dスタ」に近いような「3Dプリンターcafe」のようなものをイメージしています。

 テレビなどで見ている心臓シミュレーターの実物を見てまさに「キリシタン伴天連の術」不思議でなりませんでした。







「世界計量記念日」 50歳から4万km(地球1周)を歩いた男。

2014年05月27日 | 雑学

前回、1mを決めるためにフランス革命の真っ最中、2人の天文学者ドランブルとメシェンがダンケルクとスペインのバロセロナ間1075kmを歩いたことを書きました。彼等は子午線の長さを測定し、北極から赤道までが1万kmとしその1万分の1を1mとしました。と云う事は地球1周は4万kmと言うことになります。
同じ頃、地球の東端の小さな島国に、同じく子午線の長さを正確に求めようと4万kmを歩いた男がいました。
謂うまでも無くその人は「伊能忠敬」です。
 当ブログは一昨年の秋、千葉県を周遊した際伊能忠敬生誕の地などを尋ね彼の生活した空間を体感してきました。
 
日本全土を踏破し完成した日本地図は先進西洋のそれよりも精密であったと評価されています。当時の日本の文化、知識、技術レベルの高さは非常に高いものであったようです。明治維新後の急速な欧化政策を受容できたのもこの日本国内のレベルの高さがあったからこそのことです。後進国への技術移転が難しいことが問題になっていますが、その最大の原因は受容国の教育・知識水準の低さにあるとされています。
  
「一人ごち」サンのブログに「日本人は何故英語が苦手かと言う理由を書かれていました。それによると、日本には既に西洋文明で使用する術語や概念を理解する日本独自の言葉があった、と言うことのようです。
 最近、三浦朱門などが幕末・維新期の日本の文化・知識レベルの高さを強調し、西洋文明礼賛に異議を呈し「日本礼賛」を強調しているようです。これが行き過ぎると怪しげな国粋主義に行き着くので要注意!
 話が横道にそれましたが、伊能忠敬の生き方が注目されるようになったのは井上ひさしの長編小説「四千万歩の男」です。
 伊能忠敬は「 一 身 に し て 二 生 を 経 る 」と語っています。一人で 二つの人生を生きることのようです。井上ひさしは「 人 生 二 山 説 」と言っているようです。団塊世代が定年退職の時期を迎へ、定年後の生き方が話題になっています。「第2の人生」「人生の楽園」「サンディー毎日」などなど・・・・・。

 伊能忠敬は「隠居の慰みとは申しながら、後世の参考ともなるべき地図を作りたい」と言っています。一見、現在のサラリーマンの定年退職後の「第2の人生」リタイアー後の「生甲斐」「人生の楽園」捜しのように思いがちですが、忠敬は「地図を作りたい」がために家督を譲り「隠居願」を無理やり認めさせたのです。
 世の中の多くの人が「サラリーマン」人生を送るようになりました。サラリーマンには定年退職があります。彼等はサラリーマン時代を「現役」といい退職後を「第2の人生」と言います。良い悪いを言っているのではありませんので誤解の無いように。このようなサラリーマンの人生譜は理解できないでもありませんが、余りにも他動的ではありませんか。
 内田樹と鷲田清一の対談で(「 大人のいない国」だったと思うのですが・・)「競技場でレースをしている人たち・・・」「競技場でのレースは、ルールがあり・・」「安全が確保された環境での競争・・」と言う意味のことが書かれていました。所が、人の一生は限られた人達だけで競争できる訳でもなく、安全が保障されている訳でもありません。ましてレースの終わりが分かっている事もありません。そんな人の一生を、サラリーマン的人生譜で生きようとする事自体に大きな人生の齟齬があるような気がします。
 定年退職が無い職業の人は沢山います。また、サラリーマンであっても全く組織に帰属意識の無い人もいます。人生、一生、第1も第2もあるはずが無い・・。年齢なども関係ない・・。ただただ、一生を如何に満足のいくように送るかが問題です。

「昨日なつかし 今日たのもしや 明日の分からぬおもしろさ」






「世界計量記念日」 ダンケルクからバルセロナまで1075kmを歩いた男たち。

2014年05月23日 | 雑学
「世界計量記念日」は1875年5月20日にメートル法が成立した記念日です。
 その間の経緯を解説書などを参考に簡単に書きます。1789年にフランス市民革命が成功し、王侯貴族による支配が崩壊し商人や生産者といった市民を中心にした、自由で平等な社会への移行期でした。生産活動が活発化しルネッサンス期からマニュファクチュア期と発展した時期です。フランス国内でも国際的にも交易が盛んに行われ、経済活動も活発化しました。しかし、当時のフランスでは、国内だけでも800種の単位があったそうです。当時フランスでは「川の橋を渡れば単位が違う」とさえ言われ、あちこちで支障を来していた。単位を統一してほしい。そんな声が市民の中で高まっていた。誰もが納得する合理的な方法、科学の力を使って全く新しい単位をつくろう。
という事で長さの単位を不変である「地球」に基づいて作ることとし、赤道から北極までの子午線のほぼ10分の1に当たる、スペインのバルセロナからフランスのダンケルクまでの長さを測量することになりました。
1792年6月、メシェンとドゥランブルはダンケルクからバルセロナまでの距離1075kmを三角測量で精密に測量しました。
 結果、「北極点から赤道までの1千万分の1を1 mとした。」そして白金(プラチナ)を使ってメートル原器が作られました。

随分前になりますが、印象に残るテレビコマーシャルがありました。少し暗い目の画面で、原野を測量機材を抱えた男たちが旅をしている画面に「ダンケルクからバルセロナまで1千キロ、子午線を測った男たち・・・・・。地球一周の4000万分の1。1メートル」というようなナレーションでした。
 多分サントリーオールドのコマーシャルだと思うのですが残念ながら幾ら調べても分かりませんでした。ただ、丁度その頃、サントリーは開高 健の製作した同様のコマーシャルが流れていました。「冬の渡り鳥篇」「冬になると渡り鳥が木の枝をもって渡ってくる。波間に浮かべて休むためだ。春になって鳥たちが帰っていくと、冬を越せなかった鳥の数だけ木の枝が浜辺に残る。その枝をくべてウィスキーを飲む」と言うのもありましたが、それと同質なので、多分サントリーオールドのコマーシャルだと思っているのです。

「世界計量記念日」 何か変だなァ・・。

2014年05月23日 | 雑学

5月20日(火)は「世界計量記念日」でした。1875年5月20日に計量単位の国際的統一を目的としてフランスが提唱したメートル法が成立したことを記念したものだそうです。因みに11月1日に「計量記念日」と言うのがあります。度量衡は日本の国際化につれていろいろな変遷があったようで、それ自体が興味ある歴史でもあるのですが、今回はそれに触れることは止めておきます。
昭和34年1月1日に尺貫法の使用が禁止となってからは「尺」と言う単位は日常生活では使われなくなり、代わって万国共通の「メートル」が使用されることになりました.

 スポーツではヤード、石油など計量ではガロンやバーレルなどヤード・ポンド法などが使用され日本での放送でも普通に使用されています。しかし、当ブログが子供の頃は大相撲の中継では「吉葉山、身長5尺9寸、体重38貫、得意左四つ寄り切り。」などと言っていましたが、これは法律違反で国技とされ伝統を継承する大相撲でも「東の横綱・白鵬 モンゴル国ウランバートル市出身、身長192cm、体重158kg 」と言わなければならないのです。

 「大仏の背比べ」という小噺があります。『大仏様、とにかく金仏様では世界一大きいそうで。 ある日、熊野の鯨が「大きさだったら、おれも負けてない」とやって来て、大仏さんと背ぇ比べをした。 二人並んで測ってみると鯨のほうが少し大きい。それもそのはず 「金と鯨じゃぁ、鯨のほうが二寸大きい」』小噺を説明したり解説するほど野暮な話も無いのですが、この話が何故面白いのかは説明なしでは理解できない人が増えてきたのも事実です。
尺貫法の長さを表す単位には「鯨尺(くじらじゃく)」と「曲尺(かねじゃく)」があります。一般に呉服では「鯨尺」を使用しています。一方、曲尺は主に建築関係で使われている長さの単位です。鯨尺と曲尺では、鯨尺のほうが曲尺より2寸(時代により2寸5分)長いとされています。拠って鯨の方が大仏(金)より2寸背が高いという小噺です。
この小噺には続きがあります。『鯨が2寸背が高いというが、大仏様は座ったまま。お立ちになれば大仏様の方が大きい』と・・。
 永六輔は「尺貫法復権運動」に熱心に取り組んで、孤軍奮闘し伝統的な業種において慣習としての尺貫法の例外的使用を認めさせる活動をしたのも懐かしい話です。
 もし、日本柔道界に永六輔のような快男子がいたならば、柔道に階級制やカラー柔道着などと言った馬鹿げた国際化はしなかっただろうと思います。

「うすいえんどう」を収穫しました。

2014年05月19日 | 地名・地誌
今日、庭の菜園に稔った「うすいえんどう」を収穫しました。ポットの苗を5本購入して庭に植えたのが見事に稔りました。
  
予想以上の豊作に大満足です。エンドウマメは比較的栽培しやすい作物なのでこれで普通なのかも知れません。ただ、連作障害のきつい事もあり、毎年「スイートピー」を作っているので何か影響があるかと思いましたが余計な心配であったようです。小学校か中学校の理科の時間に「豆は根瘤菌があるので窒素肥料はいらない」と習った記憶がありましたので、元肥として鶏糞を入れておきました。注意したのは酸性土に非常に弱いので、土に苦土石灰をまいてpHを整えました。後はお天道様次第で放っておいたのがまずまずの結果になったようです。
隣に植えた「そらまめ」もだいぶ鞘が大きく膨らんできました。ソラマメはダニにやられて収穫を諦めていましたが、三田の農家さんの助言をヒントに再生を試みたところ、一部の鞘は復活しだしました。収量はそう期待はできないと思いますが全滅の憂き目はなくなったようです。
   
同じく庭に設置したプラ舟の池に「赤メダカ」を50匹を放流しました。犬のフィラリア予防が必要な時期になりました。と云う事は「蚊」がそろそろ飛び回る時期になったということです。プラ舟の池も何時までも水を張っておくだけではボウフラの住処になるだけなので一番飼い易い「赤メダカ」を買いました。50匹で1,000円弱だったのが一番の選考理由です。この池には三田の農家さんが田圃に水を引くと、水路にメダカやモロコが沢山泳ぐそうなので、それを飼うつもりをしていましたが、農家さんの田圃の水張りはもう少し遅いようなので待ち切れなくなったということです。
余談ながら「うすいえんどう」の名前は羽曳野市碓井に由来するそうです。WEB辞典いよると「明治期にアメリカから導入された実エンドウを大阪府羽曳野市碓井(うすい)で栽培したことから。その後より栽培に適した和歌山県が大産地となり、改良種の(紀州うすい)などの品種が生まれた。」とあります。


海上自衛隊舞鶴地方総監部・東郷平八郎邸

2014年05月19日 | ドライブ・旅行
平成26年5月27日(火)舞鶴地方総監部会議所(東郷邸)が一般公開されます。5月27日は戦前までは「海軍記念日」だったそうです。明治38年(1905年)5月27日、日本海海戦でロシアのバルチック艦隊を破った日です。これを記念して5月27日は海軍記念日に制定されました。
 舞鶴在住の方から27日の東郷平八郎邸一般公開のご案内がありました。当日は予定がありご一緒できませんので、今日早めに現地に行きました。
  
一般には「東郷邸」として知られていますが正式には「海上自衛隊舞鶴地方総監部会議所」(旧舞鶴鎮守府長官官邸)だそうです。昭和28年海上自衛隊に移管されたそうです
   
東郷邸の正門前の道を挟んで海上自衛隊余部宿舎正門(旧舞鶴水交支社正門)と舞鶴地方総監官舎があります。
   
総監・副総監邸横の坂道の突き当たり、現在は駐車スペースとなり、鉄筋コンクリートの官舎が立ち並んでいますが、その一角に嫁さんが小学校低学年の頃を過ごした木造平屋の官舎があったそうです。嫁さんが学校から帰ってくると総監邸横の坂道を可愛がっていた飼犬が走りよって出迎えたそうです。当時、東郷邸には40代の夫婦が管理人として住んでいたそうで、その管理人も犬を飼っていて嫁さんなど隊員の子供たちが遊びに行っていたそうです。東郷邸(鎮守府長官邸)のその奥には廃屋となった、当時子供たちが「お化け屋敷」といって遊び場になっていた「舞鶴鎮守府」があったそうです。嫁さんとしては子供の頃の思い出があるため、景色は変わっていますが「ウルルン」状態で感傷に浸っていました。
  
海上自衛隊舞鶴航空基地隊正門前。旧舞鶴海軍工廠、戦後飯野重工業(飯野造船)などが引き継ぎ現在ジャパン マリンユナイテッド舞鶴事業所の大型クレーン。


ミツバチ便り。国産・天然・無添加食品試食会

2014年05月17日 | 昆虫・ミツバチ
今日は夏の到来を思わせる好天です。前回の続きで6枚の巣板から採蜜しました。今回も予想以上の量の蜜を採集することができました。
      
 農協の直売所で販売するそうですが、ビンの大きさをどうするのか?販売価格の設定。食品表示のやり方・・・などなど面倒なことが沢山あります。大体ハチミツ自体それ程売れるものでもないので、農協の直売所に並べても2回の採蜜でストックしたハチミツの量を捌くことは到底不可能のようです。
 ネット上で「ハチミツの価格」を調べると、販売者によって大きな差があります。西洋ミツバチの蜜で、国産・天然・無添加と表示され、少なくとも表示が信用できる業者13軒を一覧表にして単位当りの価格で比較してみると、3円/g ~ 11.25円と大きなバラつきがあります。
販売価格で問題になるのは「中国産ハチミツ」の存在です。中国産ハチミツは全世界の養蜂業者を苦境に追い込み可也の国においては養蜂業が成立しなくなる事態に追い込まれています。今、世界中に輸出されている中国産ハチミツは、パックトレーダーといわれる「詰め替え」を行う業者が窓口となり輸出されています。彼らは養蜂家から仕入れたハチミツをシロップで薄めて輸出します。中にはハチミツが40%以下の砂糖水をハチミツとして販売しています。各国は規制や取締りを行っていますが、トレーダーは東南アジアの各国に拠点を移動させたり、法規制の抜け穴を潜り抜けてハチミツ入りシロップを全世界に販売しています。当然、本来のハチミツの取引価格とは雲泥の差があり「悪貨は良貨を駆逐する」の例え通になっています。
 当ブログは趣味の域を出ない素人養蜂で、ハチミツが売れてお金が入ればそれに越したことはありませんが、この田舎生活の雰囲気を楽しむのが今の目的なので、販売はもう少し慎重に構えればと思っています。
  
今日は昼食を農家さんのお供をして
「国産・天然・無添加食品試食会」に出かけました。中堅の化粧品メーカーが食品事業に進出し、完全調理済みの料理を真空冷凍パックして販売をしているようです。おせち料理からスタートし、今春はじめて「春の宴」と銘打った商品を販売したそうです。
このメーカーは、例によって「天然、無添加、国産・無農薬」素材のお肌に優しい化粧品をキャッチフレーズに全国に特約店方式で販売している会社だそうです。当然、その会社のポリシーとして販売する食品も「天然、無添加、国産・無農薬」素材なのだそうです。
  
 面白いことにお店の商品展示コーナーにこの会社が販売しているハチミツと天然塩が置かれていました。天然塩は韓国産で古来からの製塩方法の解説が細かく書かれて、だから身体に大変良いのだそうです。
 驚いたのはハチミツです。700gで870円が販売価格のようですが、常識的にはこのハチミツには「蜂蜜」は20%も含まれていない代物です。
メーカーの地区担当販売員のきびきびとした女性の方の販売トークは、深夜のテレビショッピングの「滑稽」とも思われる「天然、無添加、国産・無農薬」と絶叫し、如何に自社の商品が身体に良いかを説明しています。
ただ、この様な会社の多くは販売を伸ばし収益を上げることに汲々とし、その方策として「天然、無添加、国産・無農薬」をうたい文句にしているだけで、経営者が本気で信じているわけでもなく、根拠があるわけでもなく、実際の使用材料がうたい文句通りのものを使用していることはありえないことなのです。要は、詐欺一歩手前の胡散臭い商売をしているわけですが、中には8億円をポケットマネーで政治家に用立てるようなぼろ儲けをしている連中がゴロゴロいる業界です。
 今日は有閑マダムに囲まれての無料の昼食を頂けました。


ミツバチ便り。初めての採蜜。

2014年05月13日 | 昆虫・ミツバチ
昨日(12日)巣箱を開いてみると巣板からはみ出した無駄巣が大きく成長していました。無駄巣ができるのは巣箱にスペースが無くなってしまった証拠で、放っておくとやはり分峰の原因になるそうです。養蜂業者に聞くと、早く蜜を採って巣板を空にしてスペースを作りなさい、とのこと。
アートクラフトのような綺麗な巣

いざ出陣・久し振りに白衣を引っ張り出しました。
今日は全部採蜜するのではなく、緊急を要する蜜で溢れている巣板を選んで採蜜することにしました。2段の巣箱2箱に巣板が32枚入っていますが、その内の9枚を選んで採蜜することにしました。
   
ぎっしりと群がっている群蜂を刷毛で払いのけているところです。
  
蜜蓋を薄く剥ぎ取っています。

    
遠心分離機にセット。いざスタート

  
巣の破片などの不純物をザルでろ過しました。写真では充分表現でいないのですが見事な透明な琥珀色です。
  
蜂蜜は粘り気があるので容器の底に採りけれない蜜が残ります。結構な量なので勿体ないということと味見を兼ねて清見みかんに絡めて試食しました。これがまた絶品の美味しさでした。
大中小のビンに入れて大体の商品イメージを考えました。今回は約10リッター程が採蜜できました。全てが初めての経験なのでこれからもいろいろ勉強することも多くあることでしょうが楽しい充実した1日でした。




大人の条件とは・・?幼児化する日本人!????

2014年05月12日 | ぼやき
 「国民投票法改正案が9日に衆院を通過し、今国会中に成立する見通しになった。」と静かに報道されています。学生運動華やかなりし頃ならば日本国内が二分されて革命前夜を思わせるデモが勃発したでしょう。日本社会が成熟したのか、日本人が大人になったのか、はたまた政治に無関心になりすぎたのか、何れにしても「安倍さん!チョッとやりすぎじゃないの!」と不安になります。当ブログで前回安倍総理が「美しい国づくり内閣」と銘打って発足した時に「美しい国、なんて言うやつにろくなやつがいない」と批判したことがありますがその危惧が的中したようです。
国民投票法は言うまでも無く憲法改正手続に関する法律です。国論を二分するような重大案件がこのようにいとも簡単に国会を通過してよいものかと不安になります。
 これらの政治的思惑は別として、今回成立した国民投票法改正案では「投票権者は18歳以上の日本国民」(投票権を18歳以上としたが、成人や選挙権の年齢を18歳以上に引き下げるまでは、暫定的に20歳のまま。)となっています。長年続いた「成人20歳」という国民意識が大きく変わります。
 「大人の条件」とはどう言うことなのか?これまた難しい問題です。最近、マスコミなどで「日本人の幼児化」についての論調がよく見られます。また「幼児化する日本社会」「幼児化する日本人」などがよく売れているそうです。日本人が幼児化しているなら投票権者の年齢を下げるのではなく上げないといけないのでは??????その他にもいろいろと重大な疑問を抱えたまま静かに国民投票改正案は衆議院を通過、今国会での成立が確実になりました。安倍さんのやりたい放題!日頃「子供ぽい」書生論で辟易していた野党・護憲派の皆さんの奮起を期待しましょうか。

 生物学で「幼形成熟=ネオテニー=neoteny」という概念があります。写真はウーパールーパー(アホロートル)です。通称ウーパールーパーは学名メキシコサンショウウオ(Ambystoma mexicanum)という両生類の生き物です。両生類は、幼生時には鰓を持ち鰓呼吸を行いますが、成育すると変態し肺や皮膚による呼吸を行うのが一般的です。所がメキシコサンショウウオは幼生の形態を残したまま性成熟します。幼生の特徴である外鰓(ガイサイ)を持ったまま成体になります。ぼたモチにゴマを二つ付けたような目と、左右に伸びた赤いエラ、その容姿の可愛さから一時大ブレークしました。
人間はチンパンジーのネオテニーだという説があります。人間とチンパンジーの祖先は7百万年ほど前に分離したのですが、人間はチンパンジーの幼児の特徴を多く備えています。この説は今西錦司らも支持しました。今西錦司らの日本人生態学者等はダウィーンの「弱肉強食」「適者生存」の進化論に「棲み分けの理論」や「ネオテニー」の概念を導入しました。このことは、西洋列強の植民地支配や帝国主義侵略の精神的理論支柱であったダウィーンの進化論が大きな間違いであったことを世界に知らしめた大きな出来事でした。
 この説によると、「人間は猿の胎児の「幼形成熟」であるという。その証拠に人間の赤ん坊は無能力で、成人しても体毛が少ない。人間とは、いわば子供のまま大人になってしまった単なる劣った猿なのである。しかし、子供であるということは、成長し、学ぶ期間が長いということであり、その結果、人間は知能を飛躍的に発達させることができた」というのです。
 ネオテニーのメカニズムは異時性(ヘテロクロニー、heterochrony)の一種とされていますが、まだまだ未解明の部分があり今後も多くの仮説が提示されることと思われます。
昆虫は翅(ハネ)を持つのは成虫だけです。詰り幼虫には翅がありません。翅を発達させるのは成体になることを意味します。昆虫の進化の過程でもっともすばらしいことは翅を持ったことといわれています。地球上で初めて飛翔により空中に進出したのが昆虫です。このことは昆虫の勢力範囲が格段に広がったことになります。
  
成虫♀短翅型        成虫♂長翅型
翅多型性昆虫と云う昆虫がいます。この昆虫は時として飛ぶことを放棄し翅が無くなったり、翅が小さくなることがあります。これもネオテニーと考えられています。昆虫の場合は幼若ホルモン(juvenile hormone)という重要なホルモンがあります。このホルモンが幼虫形質を保持する機能があります。
 人間の場合のネオテニーを支配するメカニズムは何であるのか当ブログにはその知識がありませんが、このネオテニーと呼ばれる進化が、現在地球上で最も繁栄している動物の双璧である人類と昆虫がいずれも採用していることは非常に興味深いことです。
 ※:幼児化する日本人という日本文化論を語ろうと書き出しましたが脇道にそれたようです。何れ日本人論も披瀝します。

ミツバチ便り。失業もデモも無い世界。

2014年05月06日 | 昆虫・ミツバチ
我がミツバチは順調なようです。巣板はずっしりと蜂蜜で重くなっています。今日は巣箱の掃除をしました。
    
巣箱の底に鋸の挽き粉のようなものが薄らと溜まっています。ダニがと大変心配しましたが、蜂の排泄物とのことで一安心。手伝ってくれたKOMOIKEさんが立て続けに2回鉢に刺されました。手がボクシンググローブ状にならないように・・。
我家の庭で「ソラマメ」を育てていますが、花を付けいよいよ豆の房ができ始めたときに見事にダニにやられてしまいました。横に植えたエンドウマメは順調に房を大きくしているのに残念でなりません。その事を農家さんに話すと「ソラマメは難しい・・。」とのことで、素人が順調に収穫するのは困難だそうです。そして、ダニ除けに「木酢」を頂きました。この木酢は農家さんの薪ストーブの煙突の下に容器を置いておき、そこに溜まった木酢です。
      
電柵の設置は遅々として進んでいないようで、今日も引き続き電柵設置作業のようです。
 余談ながらミツバチの世界には失業も無ければ犯罪も青少年の非行も権力者への抵抗もありません。実に効率の良い社会と言えます。ミツバチの変調は人間にも影響します。ミツバチが元気なら農家が喜び収穫も増え、養蜂家も沢山儲かります。ミツバチは状況・環境に応じて人口を調節するので失業者はいません。ミツバチの1匹1匹は取るに足らない存在ですが集団は絶対です。個々に行動パターンが違うことで集団が成立しています。ミツバチ個々の行動パターンは本能として組み込まれています。ミツバチの社会構造を人間も採用するようとの考えもありますが、もしそうなれば極めて冷酷な社会になることでしょう。


庭に池を作る。

2014年05月04日 | 日記
庭に池を作ろうと思い立ちました。できるだけ簡単にとプラ舟(セメントをこねる箱)に水を張るだけのつもりでした。
    
 ここに水を張れば完成、と思いきや雨水などで水が溢れ出ることがあれば、魚が流れ出てしまうことに気づきました。
          
そこでホームセンターで塩ビの継ぎ手を買ってきて高さを調整してプラ舟に取り付けました。水漏れも無く上手くオーバーフロー対策ができました。
  
ここまでやるのなら流水ではなく溜水なので水の汚れや酸素不足の心配もあるので、簡単なろ過装置とエァーレーションも付けようかと欲が出だしました。ホームセンターにとんぼ返りして資材を買い揃えました。
      
水中ポンプがゴミを吸い込まないようにパワーハウスと呼ばれる濾材で包み込みました。濾過槽には園芸用の軽石、木炭、綿を植木鉢に詰めました。水中ポンプで池の水を汲み上げ、濾過槽の上部から流し落としました。濾材を経由した水は植木鉢の底から流れ落ちます。これはろ過と同時にエアーレーションの役割も兼ねています。
 さてこの池でどんな生き物を飼おうか・・・。