馬糞風リターンズ

世ノ中ハ何ノヘチマトオモヘドモタダブラリト下ツテモオラレズ

「探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点」を観ました。

2013年05月29日 | 映画
第1作からほぼ2年ぶりの作品です。大概の場合、第2作は第1作より「面白くない」のですが、この「探偵は・・・・」(2)は、第1作より遙かにできがよく「面白く」楽しみました。
 娯楽作品ですから「面白い」か「楽しいか」だけで、うん蓄を並べ立てるものではないのですが・・・・・。
今回は、ストーリーが随分と整理されて簡潔にまとめられているので、見ていて分かり易くなっています。それに主人公の「俺」や相棒、周辺の登場人物のキャラクターも画面に馴染んでいます。
 探偵とはいえ「謎解き」や「推理」をする訳ではなく、事件に巻き込まれてひたすら危機から脱出するドタバタです。探偵ものはシリーズ化し易いのですが、「謎解き」や「トリック」のネタが尽きると終わってしまいますが、この「「謎解き」も「トリック」もない探偵であればトラブルさえ面白く組み立てればシリーズ化しても長く続くような気がします。
 

 コロンボでは、よれよれのレイーンコートに葉巻それに廃車寸前の外車がつきものです。コロンボの愛車は年代物のフランス製プジョー403ですが、松田龍平が演じる相棒・高田の愛車は光岡自動車のビュートだそうです。光岡自動車は東映と共同企画で「探偵はBarにいる」特別仕様車を限定20台を受注生産しているそうです。因みに車両本体価格(消費税込)\2,620,000ーだそうです。


梅雨の季節になりました。

2013年05月27日 | 日記
5月27日、九州、四国、中国地方が梅雨入りしました。近畿地方の梅雨入りも明日あたり発表されそうです。
我が家の庭の梅の木にも実が付きました。4年ぶりの事です。受粉木が無ければ梅は結実しないことが分かりました。摘み取るにはちょっと早いようにも思えたのですが、中には落下する実が出てきたので思い切って全部摘み取りました。実は予想より沢山付けていて100ヶ近くありました。

 当ブログで2011年6月に「梅雨の話」(1) ~ (6)を取り上げました。ありがたいことに未だにアクセスが多い記事です。聞きかじりのなぶり書の記事ですが、結構真剣で真面目な問い合わせがあり恐縮に至りです。
また、今年も廻って来た「梅雨の季節」です。

法隆寺・中宮寺に行きました。

2013年05月22日 | ドライブ・旅行
月に1度、同級生とドライブしています。今月は、「近江と美濃」の国境、中仙道・柏原宿へ行く予定でしたが、生憎、名神高速道が集中工事で渋滞が予想されるので急遽法隆寺に変更しました。
天気も予報よりも良く新緑が映える最高のドライブ日和です。行楽シーズンも終わり観光地は集客策で修学旅行の団体が幾つも来ていました。
  
法隆寺金堂です。二層四方の支柱に龍の飾り物があり、南側は阿形の昇り龍、北側が吽形の降り龍となっています。元の柱に江戸時代取り付けたそうです。寄木細工だそうです。
休憩所の前にある子規の句碑。「法隆寺の茶店に憩ひて」と前書きがあり「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」子規の筆跡によるものだそうです。「柿くへば」と「鐘が鳴る」とは因果関係があるわけではなく、単に「食べていると」という事を云っただけだそうです。この句は東大寺で読まれたものを「法隆寺」に変えただけだそうです。子規が奈良の宿で柿を食べているとき、東大寺の釣鐘の音が響いたそうで「長き夜や初夜の鐘撞く東大寺」を翌日参詣した法隆寺にしたそうです。日記などの研究から、子規が法隆寺を訪れた当日は雨だったそうで、件の句は詠める天候ではなかったと言われています。子規が食べたカキは「御所柿」だったそうで、地元物産PRのために奈良県では「御所柿」を復活しPRしているそうです。

 宝物殿、夢殿を見学し中宮寺に行きました。何処に行ってもどこを見ても教科書に出てくる超有名な文物ばかりです。

 同行者、中村(重)・山口(湧)。来月は中仙道柏原宿~垂井宿の予定です。



「ボストン美術館日本美術の至宝」を観てきました。

2013年05月16日 | 歴史
天王寺の大阪市立美術館に「ボストン美術館日本美術の至宝」展を観てきました。展示の目玉は曽我蕭白の「雲竜図」ですが、流石にその迫力は凄いものでした。
面白いのは「吉備大臣入唐絵巻」です。巻物形式の絵画は何も日本だけにあるものではないそうですが、日本の巻物は同一画面に同じ人物が何度も登場して物語を完成させているのが特徴なのだそうです。この「吉備大臣入唐絵巻」は描写もユーモラスで物語も面白い筋立てになっています。日本独特の文化として注目されている「マンガ」の原点のように思いました。
 文化大革命に似た明治維新の頃、これだけの日本の「お宝」をよくぞ残してくれたものだと思います。特に維新政府の「神仏分離」「廃仏毀釈」で破壊や遺棄、散逸の危機にあった「仏教美術品」が数多く収集され保存されたことはラッキーの一語に尽きます。

 地下展示場で「浪花竹翠会・第50回墨彩画公募展」「第14回和紙絵画 和紙院展」「日本篆刻展」が開かれていました。
「日本篆刻展」は規模の大きな展示会で有名な先生も多数出品されているようですが、篆刻作品なのでどうしても色紙大のものが精いっぱいで、それが展示壁面にビッシリと展示されていると、1つ1つ観るにはチョット「しんどく」なります。恐らく作品数は500点を超えていると思います。結局、素通り状態でした。
「和紙院展」は時間を忘れて見入る素晴らしいものでした。遠目で見ると油彩或いは水彩絵の具で彩色された絵画かと思っていましたが、すべて染められた和紙で描かれています。

陶芸をやってみようかと「粘土遊び」をしています。まだ、本格的に・・・との気持ちになっていないのですが・・・・。
何と無く出来上がったものです。陶板に「風」と浮彫りにした。筆置きとコーヒーカップ型の小物入れ。


京都・祇園、木屋町界隈散策

2013年05月10日 | 歴史
チョット暑めの春の好日、京都へ行ってきました。祇園にある京漬物「西利」の「ぎゃらりぃ西利」で「輝く大地 〜美瑛・富良野の旅 小西 修&悦子 写真展」を観るためです。
 今回は電車を利用したので街中を歩くことが無いのでゆっくりと祇園界隈を散策してみることにしました。
昨年の4月、軽ワゴン車が歩行者を次々とはねる事故があった現場を通り抜けて白川には「かにかくに 祇園はこひし寝るときも 枕のしたを水のながるる」吉井勇の歌碑がありました。
 読み物や映像では馴染で、よく知っているつもりですが自分の足と目で見るのは初めての所ばかりで、改めて歩くというのもいいものだと感じました。
  

三条大橋を渡った橋の袂に「弥次喜多」の像があります。そう言えば東海道五三次の終着点はここ三条大橋でした。そして高瀬川に沿って木屋町通りがあります。この高瀬川に架かっているのが「三条小橋」です。新選組が登場する読物では必ず出てくる名前です。「・・・三条小橋袂の池田屋・・・」その池田屋も「居酒屋」になっているようです。この近辺は幕末維新に活躍した人物が血刀を下げて走り回った所です。
何度も書くようですがこの近辺は幕末維新の歴史の宝庫です。
 

 木屋町通りに入ると直に「瑞泉寺」があります。悲劇の関白「豊臣秀次」の墓所があるお寺です
  

竜馬の妻・お龍さんが独身の時住んでいた跡や角倉了以の顕彰碑と軒並み歴史遺産のオンパレードです。

土佐藩跡地の石碑のがある立誠小学校の跡に「日本映画誕生の地」の飾り付けがされており、門の所で若者が手作りのアクセサリーを販売していました。
  

立誠小学校の跡のすぐ前と民家に「本間精一郎遭難之地」がありました。本間精一郎は活躍した割には現在知名度の低い尊王討幕の志士です。
彼の働きや力量からすると、今はやりの「歴女」達の人気になってもおかしくない人物だと思うのですが・・・。
彼の人間的な所為なのか、土佐の岡田以蔵或いは薩摩の田中新兵衛に暗殺されたと言われています。今風に言えば「内ゲバ」で仲間内に殺されて四条河原に梟首されたそうです。

「曇なき 真澄の月の心もて あわれ雲井に 名を照さばや」





「シンデレラがいじめられるほんとうの理由」・・・・・・面白い本です。

2013年05月06日 | 雑学
「シンデレラは、継母とその連れ子である姉たちに日々いじめられていた。あるとき、城で舞踏会が開かれ、姉たちは着飾って出ていくが、シンデレラにはドレスがなかった。舞踏会に行きたがるシンデレラを、不可思議な力が助け、準備を整えるが、12時には魔法が解けるので帰ってくるようにと警告される。シンデレラは、城で王子に見初められる。12時の鐘の音に焦ったシンデレラは階段に靴を落としてしまう。王子は、靴を手がかりにシンデレラを捜す。姉2人も含め、シンデレラの落とした靴は、シンデレラ以外の誰にも合わなかった。シンデレラは王子に見出され、妃として迎えられる。」シンデレラのあらすじです。
「シンデレラがいじめられるほんとうの理由」の著者は、マーチィン・デイリー&マーゴ・ウィルソンで心理学者で、現在はカナダの大学で「殺人や幼児虐待の社会生物学的研究」をしているその分野の第一人者だそうです。

 継親、継子即ち「義理の親子」を動物の世界ではあるのだろうか?
「ライオンの群れは母系であり、メスは生まれた集団で成長し、繁殖する。一方、オスは成長すると群れから出ていく。ということは、群れにいるメスはたいていの場合血縁関係にあることになる。・・・・・・・・・・・この群れを若いオスが乗っ取った時、群れのメスたちが妊娠或いは子供ライオンは、新しい若いオスとは「義理の親子」関係になる訳です。
「ライオンのメスは110日間の妊娠の後、出産し、授乳と保護は18か月も続く。この授乳期間中にはそのホルモンの状態のために排卵が抑制されている。結果として母親の次に妊娠の時期は遅れることになるが、これは人間を含めた哺乳類全体の特徴である。・・・・子供がちゃんと育って離乳し、次の妊娠に至るまでに2年近くかかることになる。」
「子殺し」をするオス。
「若いオスの集団が群れの乗っ取りに成功した時、群れのメスたちが子どもに授乳していた、それがために次の交尾を受け入れる状態になるまでに何ヶ月もかかる。・・そのとき、新しく入ってきたオスは前のオスが産ませた子どもに対し、どう振る舞うだろうか。恐ろしいことにその答えは、オスは子どもを片っ端から見つけては殺してしまうということである
追放された先代のオスの子どもを殺すという行動は、げんざいでは多くの脊椎動物、無脊椎動物でしられています。・・・・・・・・・・・
我々にとってはぞっとするような光景かもしれないが、これは決して異常なもではない。理屈から言えば当たり前すぎ・・。

人間の場合、様々な事情、条件で継親は継子を虐待するまでには至らないので、この様な動物で観察される「子殺し」に対して「現実を認めたくない、人間は博愛や美徳に満ち溢れているはずだ」派の人々から感情的な攻撃に曝されることになります。

 生き物が遺伝子を伝えて行くということは、その種全体の繁栄のためなどと言う「利他的」なものではなく極めて「利己的」なものであるということです。
進化論(ダーウィニズム)では「適者生存」「弱肉強食」と言う考え方がありました。また「より大きなよきもののため(greater goodism)という概念が支配していました。「適者生存」「弱肉強食」という概念は「棲み分け」と言う概念に修正され、「より大きなよきもののため」は1960年代には「子殺し」の観察などの研究成果から完全に間違っていることが証明されました。

「進化論の現在」シリーズは新潮社から刊行されています。取り上げている内容には先進的なものですが、非常に平易に書かれていて面白うと思います。一読をお勧めします。

蛇足:憲法改正が俄に騒がしくなっています。一番の論点は「9条」なのでしょうが、「現実を認めたくない、人間は博愛や美徳に満ち溢れているはずだ」派=「非武装中立」派の人達は、「子殺し」が現実でありむしろそれが普通であることをどうしても認められないのだろうと思います。
 今、対峙する中国と言う国の体制は1党独裁の共産党政権が支配しています。ノーベル経済学賞受賞者・フリードリヒ・ハイエクの「隷従への道」の中で、共産主義、社会主義が本質的にファシズムやナチズムと同根であり、更に悪いものであり、むしろ「スーパーファシズム」であるということを論証しています。そんな国家体制と対話をし共存できると信じている人たちがいることが信じられません。チベットや西域侵略をどのように分析しているのだろうか?