杉原輝雄プロが28日、前立腺がんのため死去しました。癌が見つかってから13年間、病気との闘いだったそうです。享年74歳。50年以上現役を続け、飽くなき勝利への執念から「まむし」と呼ばれていました。
ご存知のように杉原プロは、身長160センチの小柄なプロゴルファーで飛距離が劣る分、アプローチ、パッティングの精度を高めるため、他の選手があきれるほど練習したそうです。
バブル絶頂期、手に触るものが全て「金」に成ってしまうような異常な時代がありました。
大阪・北浜の一料亭の女将でありながら数千億円を投機的に運用し、大手銀行のエリート社員がこの詐欺師の女将のもとに日参して札束をばら撒き倒した時代です。
その頃、ゴルフと云うスポーツもすっかりバブル紳士たちの社交の場となっていました。たまたまその頃、僕も一端の会社経営者の端くれとして取引先などとのお付き合いでゴルフをカジッタことがあります。
ある寄合の主催で「杉原輝雄ゴルフコンペ」なるものに参加した事があります。杉原輝雄はじめプロと参加者のアマチュアが一緒にランドすると云うもので、ランド後杉原プロを囲んだ懇親会がありました。
参加者はバブル紳士諸氏で「世界は俺が動かしている」と思いあがった連中の集まりで、見栄と自慢のオンパレードの様な会場風景です。傲慢で傍若無人な振舞はむしろ滑稽にも映りました。
ある飲食店チェーンのオーナー社長が「杉原さん!ゴルフが上手くなる秘訣を教えてヨ」と杉原プロに問いかけました。なんとも礼儀を欠いた応対ですが、本人は親しさのつもりだったようです。
その時、杉原プロの対応が何とも粋なものでした。「○○さん。私もプロです。プロに聞くにはゼニがいりまっせ」と。
件の社長「ナンボ払ろたらよろしおまんねン?」
杉原プロ「ホンマやったら10万と言いたいが、特別1万でよろしいワ」
信じられないことですが、社長が財布から1万円札を剥きだしで手渡すという暴挙を演じました。きっとこの社長さんの道徳律では何の不思議もない行動だったのでしょう。
それは兎も角、1万円札を受け取った杉原プロは自嘲気味に1万円札を目の前でヒラヒラ振りながら「○○さん!ゴルフ、上手なる秘訣はなア」と言いながらおどけた様に慌てて手で口を塞ぎ「アーもっチョッとでゼニ払ろてない人に聞かれてしまうわ!」と大爆笑。そして社長を手招きして2~3言耳打ちしました。それを聞いた社長さんはキツネにつままれたような顔をしていました。
その場はそれで終わりました。散会後、社長のもとに「杉原さんの上達の秘訣」は何なのかを聞きに行く人が沢山いました。
杉原プロの1万円分の上達の秘訣は「練習せい!1に練習、2に練習ヤ!」だったそうです。
僕はゴルフが楽しいと思うまで続けず、すぐに止めてしまいましたが、当時、体も小さい杉原プロが好きでした。また、彼の粋な語り口と共に独特のキャラクターも好きで、すっかりフアンになっていました。
ゴルフのスイングの基本は「両肩、両腕、グリップを結んだ三角形を崩さないでクラブを上げていくこと」と言われています。
しかし、杉原プロはこの三角形で両肘を少し曲げて極端に言うと菱形のフォームでスイングします。僕もこの杉原スタイルを真似をしていました。きっちりと三角形を崩さずにクラブを振るのは、棒杭を振り回すようでどうも上手くいかないのですが、杉原スタイルだとクラブがスムースに振れ、インパクトに時点で両腕が伸びていれば結果最良のスイングになります。でもなかなかそういかないのがゴルフですが・・・。
また、杉原スタイルを練習してみようかなア・・・。
ご存知のように杉原プロは、身長160センチの小柄なプロゴルファーで飛距離が劣る分、アプローチ、パッティングの精度を高めるため、他の選手があきれるほど練習したそうです。
バブル絶頂期、手に触るものが全て「金」に成ってしまうような異常な時代がありました。
大阪・北浜の一料亭の女将でありながら数千億円を投機的に運用し、大手銀行のエリート社員がこの詐欺師の女将のもとに日参して札束をばら撒き倒した時代です。
その頃、ゴルフと云うスポーツもすっかりバブル紳士たちの社交の場となっていました。たまたまその頃、僕も一端の会社経営者の端くれとして取引先などとのお付き合いでゴルフをカジッタことがあります。
ある寄合の主催で「杉原輝雄ゴルフコンペ」なるものに参加した事があります。杉原輝雄はじめプロと参加者のアマチュアが一緒にランドすると云うもので、ランド後杉原プロを囲んだ懇親会がありました。
参加者はバブル紳士諸氏で「世界は俺が動かしている」と思いあがった連中の集まりで、見栄と自慢のオンパレードの様な会場風景です。傲慢で傍若無人な振舞はむしろ滑稽にも映りました。
ある飲食店チェーンのオーナー社長が「杉原さん!ゴルフが上手くなる秘訣を教えてヨ」と杉原プロに問いかけました。なんとも礼儀を欠いた応対ですが、本人は親しさのつもりだったようです。
その時、杉原プロの対応が何とも粋なものでした。「○○さん。私もプロです。プロに聞くにはゼニがいりまっせ」と。
件の社長「ナンボ払ろたらよろしおまんねン?」
杉原プロ「ホンマやったら10万と言いたいが、特別1万でよろしいワ」
信じられないことですが、社長が財布から1万円札を剥きだしで手渡すという暴挙を演じました。きっとこの社長さんの道徳律では何の不思議もない行動だったのでしょう。
それは兎も角、1万円札を受け取った杉原プロは自嘲気味に1万円札を目の前でヒラヒラ振りながら「○○さん!ゴルフ、上手なる秘訣はなア」と言いながらおどけた様に慌てて手で口を塞ぎ「アーもっチョッとでゼニ払ろてない人に聞かれてしまうわ!」と大爆笑。そして社長を手招きして2~3言耳打ちしました。それを聞いた社長さんはキツネにつままれたような顔をしていました。
その場はそれで終わりました。散会後、社長のもとに「杉原さんの上達の秘訣」は何なのかを聞きに行く人が沢山いました。
杉原プロの1万円分の上達の秘訣は「練習せい!1に練習、2に練習ヤ!」だったそうです。
僕はゴルフが楽しいと思うまで続けず、すぐに止めてしまいましたが、当時、体も小さい杉原プロが好きでした。また、彼の粋な語り口と共に独特のキャラクターも好きで、すっかりフアンになっていました。
ゴルフのスイングの基本は「両肩、両腕、グリップを結んだ三角形を崩さないでクラブを上げていくこと」と言われています。
しかし、杉原プロはこの三角形で両肘を少し曲げて極端に言うと菱形のフォームでスイングします。僕もこの杉原スタイルを真似をしていました。きっちりと三角形を崩さずにクラブを振るのは、棒杭を振り回すようでどうも上手くいかないのですが、杉原スタイルだとクラブがスムースに振れ、インパクトに時点で両腕が伸びていれば結果最良のスイングになります。でもなかなかそういかないのがゴルフですが・・・。
また、杉原スタイルを練習してみようかなア・・・。