四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

家族でしのごう

2020-04-10 10:01:37 | 元気を頂く言葉(庭野日敬師

 『毎晩一、二本の楽しい晩酌ならいいのですが、だいぶでき上がって帰宅した上に、さらに奥さんにお酒を出させる。しかも、いつまでも愚痴を並べたて、当たりちらすという毎晩に、もう愛想が尽き果ててしまった、という奥さんがおられました。
どれほどの思いでこれまで耐えてこられたか、頭が下がりますが、耐えるだけでは、どこかで切れてしまうのですね。どうしてご主人がそういう行動をとるのか、一度考えてあげられないでしょうか。ご主人が奥さんにくどくどと愚痴を並べるのは、自分の思いを分かってくれる者はほかにいないと思い込んでいるからです。

「お前だけは、おれの思いを分かってほしい」という訴えなのです。そこが分かると、毎晩お酒を飲んでくどくど言わずにいられないご主人が不思議でなくなってきます。
家族が互いに相手の思いを分かってあげようと努力するのが家庭です。

相性というのも、ただ性格が合う合わないではなく、お互いに、そばにいるだけで十の力が十二にも十五にもなるという関係のことです。相手を本当に分かってあげようと努力すると、互いにそういう相棒になれるのです。』
                       庭野日敬著『開祖随感』より


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