四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

ダウン症の書家・金澤翔子さん

2014-01-18 22:19:47 | 生かされて今日

 28才の金澤翔子さんと美しきお母さんの書家・金澤泰子さんとが立正佼成会横浜教会普門館に来られました。お母さんが「光り輝くいのちを生きる・・・娘・翔子とともに」を演題として講演されるための来館です。

40歳代に妊娠され大きな希望で出産、程なく翔子さんがダウン症と診断され母子共に死をという絶望に落とされたそうです。染色体がひとつ多く快復は困難で短命な定めと聞きました。更にご主人さんと扶助しくれた妹さん二人の早世が続きます。「神は不要ないのちは創らない」という言葉や赤ちゃんの翔子さんが母の涙をいつもにっこり笑って拭つてくれたこと、書道に打ち込み娘にも般若心経の写経を教えて死の淵から立ち直られました。この世には人智を超えた力(サムシング・グレート)が存在するのだとの確信を語られました。絶望せずに生きておれば必ず願いは天に通じ、闇と光とは同時に存在するのだと。

 今翔子さんは鎌倉建長寺、京都の建仁寺、奈良東大寺の名刹の仏前で♬揮毫、すでに3つの個人美術館をお持ちだそうです。3.11の大震災被災地での慰問に力を発揮され、来年4月には国連での展示会が予定されているのです。翔子さんには席上揮毫をして頂きました。「普門」という字です。法華経にある観音経(ふもんぽん)の略で、あまねく人を救ういいです。

 翔子さんはお母さんの公演中最前列にいた会員さんの赤ん坊をあやしつづけていましたが、不思議なことに赤ん坊が一切泣きもせずおとなしく穏やかにしていたことです。摩訶不思議なオーラを発しているのでした。

効率重視、学歴と拝金主義のこの世に背を向けて尊い生き様を示されている母子に満堂の敬意を払いました。凄いですね。

 


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