四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

自然治癒のパワーで

2016-12-09 05:16:19 | 元気を頂く言葉(庭野日敬師

 『疲労回復に効果があるとブームになっていたある薬が、じつはまるで効能がないことが分かり、問題になっています。

世の中にはたくさんの薬が出回っていますが、名医はむやみに薬を使わないそうです。長いあいだ人間の体を診(み)てくると、人間本来の自然治癒力がどれほど大きいものか分かるのでしょう。その力を信じ、ここぞというときしか投薬しない。ところが最近の患者さんは、薬をたくさん処方しないと「この先生は大丈夫なんだろうか」と不安がる人が多いのだそうです。それほど薬漬(づ)けになっているわけです。

 仏道修行の場合も同様のことがいえるかもしれません。

人の不幸の原因は貪(とん)・瞋(じん)・痴(ち)の三毒(さんどく)にあります。さらに突き詰めると「諸苦の所因(しょいん)は 貪欲(とんよく)これ本なり」で、貪欲が苦の根源であることが分かります。自分さえよければ、という自己中心、あり余る物に囲まれながら、もっともっとと欲をつのらせるその心を、人さまの幸せを願い、人さまに施す心に変えることで、その苦が喜びに変わるのです。

他からの救いの手ばかりを求めるのでなく、自分の心の切り換えで奇跡とも見える治癒力が生み出せるのです。』

 

庭野日敬著『開祖随感』より

 


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