四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

郁子は「むべ」

2008-11-24 19:16:42 | 俳句
 近くの方が、庭に生ったムベを蔓の葉っぱ付きで持参されました。私のふるさと鹿児島では「ウンベ」と云いなつかしいくだものです。
いく子と書きますが、ムベと読んで下さい。
 アケビに似ていますが、熟れて割れ目が走ることはありません。二つに割ると黒い種がゼリー状の果肉に包まれて詰まっています。スプーンで掬うと野趣に富んだ甘みがなつかしいです。伯父さんの家にぶら下がっている庭の景色は情緒満点で、故郷の記憶のワンシーンです。

   ♪塗り盆に茶屋の女房の郁子をのせ  高浜虚子
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