goo blog サービス終了のお知らせ 

ALGOの塾長日記~愚公移山~

-学習塾方丈記-

学習指導の由なしごとを
    徒然に綴ります。

合格力随想⑭       『中学受験の国語論』

2006年12月18日 | 中学受験 合格力随想
今日は1冊の本をご紹介したいと思います。タイトルは『中学受験の国語論(武本貴志著 株式会社語研)』。 タイトルのとおり、中学受験の国語の特に記述問題の書き方について書かれた本です。中学受験と言っても、高校受験にも大学受験にも十分通用する内容で、「これから受験」という方はぜひ一度読んでみられてはと思います。

この本の中で、武本氏は国語力を「会話力」「読み書き力」「文学力」「精密力」の4つに分けています。「会話力」、「読み書き力」は、文字通り他の人と会話したり、漢字や言葉を正しく使う力のことです。一方、「文学力」とは、文学作品を味わう能力や、読者たるものが感動する能力、「精密力」とは、文章を正確、精密に読み書きする能力と分別されています。

そして、受験に必要な国語力とは、このうちの「精密力」であると述べられています。たとえば、「文中の『これ』がさす部分はどこか?」とか「主人公はなぜ、○○したのでしょうか?」という問題は、課題文を正確に処理する能力を測る問題であり、「半径5センチメートルの円の面積を求めなさい」という問題と同じと定義されているのです。

この本では課題文の情報から、必要なデータを選んで正しい答えを書く方法が詳しく説明されています。記述問題の解き方を数学の公式のように説明しているので、読んですぐに役立ちそうなところが、今までの国語参考書にはない斬新さです。ご興味がある方はご一読ください。

澪標
にほんブログ村 受験ブログへ


最新の画像もっと見る