小中学生の学力が、一般的に首都圏・近畿圏よりも地方の方が高いのではないかというデータがあります。学校教育における教職員の方の力量の差は、たぶんほとんどないでしょう。また、学習塾などの充実度は、かえって都市部の方が高いはずです。とすると、都市生活者としてはいささか不本意ですが、帰するところは家庭の教育力に原因があるのではというお話になってきます。
このことは、小中学校にとどまらず高校や大学でも、同じようなことが言えるようです。聞くところによると、地方の公立高校出身者を高く評価する大学の先生が多いとのこと。首都圏や近畿圏の私立高校の出身者を一括りにするのは乱暴かもしれませんが、受験のコツを知っているために、そのコツの延長線上で学習に取り組んでしまっている気がしてなりません。それらの学習の目的は、点数を上げることであって、学力を深めることではないことが多いのです。
例えば、私たち塾などでは、テストの成績を上げるために、時間切れになりそうなときや問題がよくわからないときは、とりあえず空欄を埋めておけという指導をします。しかし、わからないところは空欄のままにして×にしてもらった方が本当の実力がつきます。同じように、できない問題は飛ばしてできる問題から取りかかるという指導もよく行われています。しかし、長い人生では、できない問題に取り組むことこそが本当に価値のあることで、それがその人の実力につながることが多いのです。
また数学の問題では、解法のパターンを理解することで成績が上がります。しかし、本当の学問の世界は、自分で創造的に考えるという姿勢が必要とされます。本当は、この点数を上げるためのテクニックと、学力を高めるための学習の両方使えることが理想なのでしょう。少なくとも、テストの成績を上げるテクニックだけの学習は空しいと思う感覚が必要です。
塾においてはどうしても目先の1点に意識が偏り、保護者の方もそれを求めがちです。であるとするならば、このテストのための教育という片肺飛行を是正することが、家庭教育の役割となるような気がしてなりません。
推測ですが、学力テストなどの上位県では、ご家庭の中で決まったことを毎日同じようにきちんとやるという文化があるのではないでしょうか。そういうご家庭では親子の間にちゃんとした対話があり、生活時間の流れも安定したものになっているのだと思います。
私自身、これまでいろいろな子どもたちの成長を見てきました。その中には、小学生のころ成績がよくて、中学高校と上がるにつれてだんだん平凡になっていく子もいました。逆に、小学生のころはマイペースで、自分の好きなことばかりしていて成績はあまりよくないのに、中学高校と上がるにつれて、ぐんぐんと力をつけていった子もいました。もちろん、人生は長いので、それらの子供たちはこれからの自覚と努力でまたいろいろな形に大きく変化していくと思います。
しかし、ここで大事なことはそんな如何様にも変化していく子どもたちだからこそ、ご家庭の果たされる役割もまた、必然的に大きいに違いないということです。少なくとも、子どもたちの資質が、学校や塾のみで開花していくものではないことだけは確かだと思うのです。
このことは、小中学校にとどまらず高校や大学でも、同じようなことが言えるようです。聞くところによると、地方の公立高校出身者を高く評価する大学の先生が多いとのこと。首都圏や近畿圏の私立高校の出身者を一括りにするのは乱暴かもしれませんが、受験のコツを知っているために、そのコツの延長線上で学習に取り組んでしまっている気がしてなりません。それらの学習の目的は、点数を上げることであって、学力を深めることではないことが多いのです。
例えば、私たち塾などでは、テストの成績を上げるために、時間切れになりそうなときや問題がよくわからないときは、とりあえず空欄を埋めておけという指導をします。しかし、わからないところは空欄のままにして×にしてもらった方が本当の実力がつきます。同じように、できない問題は飛ばしてできる問題から取りかかるという指導もよく行われています。しかし、長い人生では、できない問題に取り組むことこそが本当に価値のあることで、それがその人の実力につながることが多いのです。
また数学の問題では、解法のパターンを理解することで成績が上がります。しかし、本当の学問の世界は、自分で創造的に考えるという姿勢が必要とされます。本当は、この点数を上げるためのテクニックと、学力を高めるための学習の両方使えることが理想なのでしょう。少なくとも、テストの成績を上げるテクニックだけの学習は空しいと思う感覚が必要です。
塾においてはどうしても目先の1点に意識が偏り、保護者の方もそれを求めがちです。であるとするならば、このテストのための教育という片肺飛行を是正することが、家庭教育の役割となるような気がしてなりません。
推測ですが、学力テストなどの上位県では、ご家庭の中で決まったことを毎日同じようにきちんとやるという文化があるのではないでしょうか。そういうご家庭では親子の間にちゃんとした対話があり、生活時間の流れも安定したものになっているのだと思います。
私自身、これまでいろいろな子どもたちの成長を見てきました。その中には、小学生のころ成績がよくて、中学高校と上がるにつれてだんだん平凡になっていく子もいました。逆に、小学生のころはマイペースで、自分の好きなことばかりしていて成績はあまりよくないのに、中学高校と上がるにつれて、ぐんぐんと力をつけていった子もいました。もちろん、人生は長いので、それらの子供たちはこれからの自覚と努力でまたいろいろな形に大きく変化していくと思います。
しかし、ここで大事なことはそんな如何様にも変化していく子どもたちだからこそ、ご家庭の果たされる役割もまた、必然的に大きいに違いないということです。少なくとも、子どもたちの資質が、学校や塾のみで開花していくものではないことだけは確かだと思うのです。