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犬たちの感動の演技『南極物語』

2007年09月17日 11時19分58秒 | Weblog
日本映画「南極物語」で活躍したタロー、ジローという樺太犬を、今度はアメリカにてヒマラヤン・ハスキー犬に変えてのリメイク作品が、『南極物語』2006年アメリカ制作)である。(映像>>http://www.movies.co.jp/nankyoku/)日本作品は、高倉健が主演し、大きな感動を呼んだこともあり、あまりアメリカナイズされた作品にして欲しくないなあーっとの思いも、この作品を観て一蹴されてしまった。さすがに、ディズニーによるものらしく、犬たちの演技が生き生きして、素晴らしいのです。ここまでの犬たちの演技は、観た事がない。まるで、会話でもして、自分たちで作品を作っているのでは?と感動するシーン続出なのです。主演は、ポール・ウォーカー、ブルース・グリーンウッド、監督はフランク・マーシャル。
 動物映画は、これまで多く作られてきました。ブタの主演では「シャーロットのおくりもの」「ベイブ」、象の主演は「星になった少年」、きつね主演は「子ギツネ・ヘレン」「キタキツネ物語」、馬主演は「優駿」、海の生き物主演は「わんぱくフリッパー」(いるか)「JAWS」(鮫)「オルカ」(シャチ)「皇帝ペンギン」、鳥主演はヒッチコックの「鳥」「かもめのジョナサン」「グース」「WATARIDORI」、トラ主演は「トゥー・ブラザース」、そして犬主演は「101」「ベートーベン」「名犬ラッシー」等かなりの作品になりますね。しかし、この『南極物語』の犬たちの演技は、別格ですね。まさに、自分たちで考えて演技をしているような感じを強く受けるのです。氷の割れ目から海に落ちた人間を救うために、ギリギリのところまでロープを渡しに行くシーン、人間に見放され、自分たちで生きていくため、みんなで力を合わせて狩をするシーン、凍えそうな仲間のそばに行き、自らの体温で暖めようとするシーン。どれをとっても、犬の演技とは思えない。人間の役者が、感情を持って演技しているとしか思えないのです。これだけの映像を映し出した監督・スタッフに大いなる尊敬の念を抱きます。
 【ストーリー】  
空前の大ヒットを記録した1983年公開の名作ドラマ『南極物語』を、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズなどの名プロデューサー、フランク・マーシャルがリメイクした感動作。断腸の思いで犬たちと決別しなければならない主人公に『ワイルド・スピード』シリーズの若手俳優ポール・ウォーカーがふんし、極寒の大地で犬たちとの熱い共演を果たしている。仲間と助け合い、過酷な運命にたくましく立ち向かっていく名犬たちの勇姿は必見。
 
米国科学財団の南極基地で働く南極ガイドのジェリー・シェパード(ポール・ウォーカー)は、記録的な猛吹雪に見舞われてしまう。そのため、さまざまな困難を一緒に乗り越えてきた 8匹のそり犬を残し南極を去らなければならなかった……。

 私自身、ヒマラヤン・ハスキー犬は、あまり利口な犬ではないと思っていたので、今回の映画で大幅に考えを修正せざるを得なくなった。こんなに素晴らしい演技が出来る犬なのですから。動物ものの作品は、、内容よりもその動物の愛嬌に主眼が行っていて、あまりストーリー性やその動物たちの動きや演技は重要視されず、二の次、というのがこれまで観てきた作品の中心的内容だったため、今回の作品もあまり期待はしていなかった。しかし、犬たちの躍動感や友情の映像には、正直「たまげた」との思いが強い。こんな映像は、本当に撮影できるのだろうか?本当に犬たちが、自分たちで会話をして、演技しているのではと、疑いたくなるシーンの多い事・・。これほどまで、犬たちに生きた演技をさせることの出来る環境を作った制作一同に、大きな拍手を贈りたい。

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