さすがに痛快時代劇の『桃太郎侍』である。4話連続で、ファミリー劇場で放映していた。当時の高橋英樹は、殺陣シーンが本当に格好良いですね。「桃から生まれた桃太郎」を決め台詞に、悪人たちを成敗する勧善懲悪の時代劇なのだ。この桃太郎侍は、松平備前守と双子である弟が、「桃太郎侍」として、悪行を行なう役人等を懲らしめる役割を担っている設定だ。双子という事実を隠すために市井に下って、「お化け長屋」で気ままな長屋生活をしてる。悪いやつらの前に登場する桃太郎侍こと、高橋英樹は、双子であることを知られちゃいけないから、かならず般若の面をつけて現れる。そして、ばったばったと悪人を切り捨てながら
『ひとつ、この世の生き血をすすり
ふたつ、ふらちな悪行三昧
みっつ、この世の醜い鬼を退治てくれよう、桃太郎』
という台詞をゆっくりと披露する。ここが、迫真の場面。「水戸黄門」で言えば、助さん・格さんが登場し、葵の御紋を掲げ、「控えおろー!、ここにおわす方をどなたと心得る。前(さき)の副将軍・水戸光圀さまなるぞーー!!」のシーンに匹敵することになろう。
この高橋英樹という俳優は、時代劇では本当に光り輝きますね。この人のファンになったのは、「ぶらり信兵衛 道場破り」という時代劇からである。この信兵衛も長屋に暮らしており、みんなが困った時には、道場破りをして、お金を稼ぐ。道場主を寸前のところで倒さず、お金の駆け引き交渉をしていくところが面白い、コメディー時代劇である。桃太郎侍も、ベースは一緒で、長屋暮らしの面白さが映像いっぱいに展開される。しかし、桃太郎侍になった時は、般若以上に恐ろしい殺戮者になってしまう。このギャップが、非常に面白いし、この時代劇の特徴である。桃太郎侍の主題歌は、三波春夫が唄っています。
・「桃太郎侍」映像>>http://jp.youtube.com/watch?v=seAWhtQcegg
・「桃太郎侍」主題歌>>http://jp.youtube.com/watch?v=KzSk6eNksqU&feature=related
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