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【最終回考①】「パーマン」の感動最終回!

2021年01月17日 20時28分46秒 | Weblog

藤子・F・不二雄作品の不朽の名作「パーマン」。このパーマンは、アメリカアニメキャラの「スーパーマン」を模しているが、実はそれほどの人物ではなく、スーパーマンの「スー」が足りない、要するに出来損ないスーパーマンであり、その名も「スー」が無くなった「パーマン」なのである。スーパーマンは元々「超人」を意味するが、スーがないのであれば、単なる出来損ない超人の「パーマン」ということにになる。でも、そんな「パーマン」に選任された人物も、正義のために自分自身を高め、怠惰でのろまなドジの性格を、一生懸命克服し超人に近づこうと努力する物語なのである。ここに「パーマン」の真価があるのである。

 バード星からの宇宙人であるバードマンから、超人的な変身グッヅを受け取り、人々のため日夜正義のために活躍する人、それが「パーマン」なのである。クラスでは、本当に冴えない、学業も後ろから数えたほうが早い、今で言う「落ちこぼれ的存在」の少年が、須羽みつ夫あのであり、パーマン1号として活躍する主人公なのである。パーマン2号は、動物園の子供チンパンジー、パーマン3号は、超人気少女アイドルである星野スミレなのである。みつ夫が憧れているアイドルなのである。スミレは、パーマン・マスクで顔を隠しているため、星野スミレとは周囲には分からせない存在。男勝りの行動に、みつ夫は、その存在には全く気がつかないのである。

 最終回では、バード星への留学生としての選抜が、パーマンの中で行われる。最も優秀なパーマンが、この留学生に選定されるのであるが、数々のチョンボをしてきたパーマン1号(須羽みつ夫)は、この選定に最初から諦めの状態。さて、選定されたのは、なんとパーマン1号なのであった。色んなことが至らなかったパーマン1号なのであるが、弱虫でありながら必死に頑張ったその功績で、見事留学生の地位を得たのである。バード星に行って、修行をするのであるが、いつ地球に帰って来れるかは未定。その間、みつ夫の家にはコピーロボットがみつ夫として生活していくことになる。旅立つ日に、選別としてパーマン2号(子供チンパンジー)はバナナを、パーマン4号(田舎のボス的少年)はお守りを品物として渡した。準備していなかったパーマン3号(星野スミレ)は、選別として、自分のマスクを取り、みつ夫が恋焦がれていたアイドルの星野スミレである姿を見せる。みつ夫はこれには驚き、大変な感激をするのである。そして、みつ夫は、パーマン1号としてバード星に旅立っていくのである。星野スミレであるパーマン3号は、実は一緒に活動している中で、パーマン1号を大変好きになっていたのであるので、実態としては相思相愛の間柄だったのであるが、パーマン3号の実態を知らなかったパーマン1号には、そのような感情は生まれていなかった。実に悲しい状況が続いていたのであるが、最終回にやっとこの関係が改善されたのである。

 

         自分の正体を明かすパー子

 事後ではあるが、不二子作品である「ドラえもん」の中で、アイドルとして大人になった星野スミレが、のび太たちと会話する話がある。海岸で、好きな人がいることを打ち明けた星野スミレが持っていたペンダントには、パーマン1号である須羽みつ夫の写真が入っており、自分の大切な宝物だと打ち明けたのである。何年たったのかは分からないが、実に純真な恋の話と、感じ入ってしまった。

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パーマンは、本当に娯楽の物語なのであるが、このような実に気持ちの良い、恋の話も織り交ぜられているのである。

感動作品である。

パーマンはそこにいる



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