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『続・木枯し紋次郎』第9話

2007年03月13日 00時08分27秒 | Weblog
 第9話「錦絵は十五夜に泣いた」   昭和48年1月13日放送
脚本:大野靖子   監督:森川時久主なゲスト
山城屋お紺:小山明子  お糸:光川環世
ー頭の弱い若旦那に惚れられたが我慢できずに奉公先を飛び出した女。紋次郎(中村敦夫)を頼るうち恋心を抱く。が、親切な旦那達の所へ戻るように説得され、思い直す。しかし、その旦那、息子の祝言が近い為に、邪魔なその女を女郎屋へ売るつもりだった!戻る途中、若旦那に手籠にされかけ誤って殺されてしまう、幸薄い女の泣きぼくろ。紋次郎の怒りは頂点に達した!!ー
 今回は、本当に渡世人は、人を信じないし、愛情も抱かないようにしなければならない非常な世界に身を置いているんだなあと、悲しい感じを受けた。自分に擦り寄ってくる人は、何らかの魂胆があるとの疑念を常に抱いて生きてきた紋次郎。生まれた時さえ、母親にこんにゃく芋を口に押し込まれ、間引きされそうになったことで、いまだにコンニャクを食べれない、哀れな人生を生きている。最愛の人からも、疎んじられ、生きる事さえ許されない非常な世界!!
 しかし、この孤独な生き方が、男心に訴えかけるものがある。平凡に生きていく事が、本当の幸せなのか?考えさせられるドラマである。