四川省の山岳地帯、少数民族自治区にある観光名所は、
コロナの影響で現在は外国人お断り状態が続いています。
このため、九塞溝などの観光ツアーなどを申し込んでも連れて行ってもらえません。
(もうそろそろ解禁されそうな気配ですが)
ただし景区と呼ばれる有料の観光地には入ることができませんが、
少数民族自治区への立ち入りが制限されている訳ではありません。
というわけで、有料の観光地以外で景色の良さそうな場所へ自力で行ってみることに。
山岳地帯に行く鉄道はなく、バスもごく限られているので成都でレンタカーを借りました。
成都で借りたのになぜか重慶ナンバーでしたけど。
無理と油断は禁物なので、日のあるうちに山道を抜けて成都に戻ってこられることを前提に、
ドライブコースを探してみると熊猫大道(パンダ大道)という道を見つけました。
外国人は宿泊も断られる可能性大なので日帰りです。
熊猫大道沿いにある巴郎山(標高5040m)、四姑娘山(標高6250m)などは、
片道200kmちょっとなので、山を眺めて帰ってくるだけなら大丈夫そうです。
成都市内(空港近く)から都江堰市を経由してアバ・チベット族チャン族自治州の境界までは高速道路で、
ここから一般道の熊猫大道を走って小金県の四姑娘山をゴールにするルートを設定。
渋滞もなく順調に都江堰市まで来ましたが、
都江堰市から先、汶川県方向へ向かう都汶高速道路は工事中通行止め。
都江堰西インターで降ろされて超遠回りの国道213号線へ。
元々降りるつもりのインターまで高速なら15分で行けるところを1時間以上かけて。。
都江堰対岸の岷江沿いを進みます。
この道も工事個所が多く、高速を下ろされた車や大型車で所々渋滞します。
天気さえ良ければもっと景色が楽しめる道だと思います。
友誼隧道が都江堰市とアバ・チベット族チャン族自治州汶川県の境界です。
トンネルを抜けるといよいよ少数民族の自治州に入ります。
アバ・チベット族チャン族自治州を中国語で書くと阿壩蔵族羌族自治州。
チベット族が蔵族、チャン族が羌族になります。
案内標識にもチベット語表記。もちろんチベット語は一文字も読めませんが。。
チベット族は中国以外の地でも広範囲で暮らしているのに対し、
チャン族のほとんどはこの自治州で暮らしています。
もともとはチベット族とチャン族は同じ民族だという話も聞いたことがあります。
岷江に架かる橋を何度か渡った先に映秀震中遺跡が見えてきます。
ここには、四川地震の震災遺構として被害を受けた建物などが保存されています。
今回のドライブでの最後の分岐点、前方が国道350号線兼省道303号線。
この道の汶川県~小金県の間が熊猫大道と呼ばれます。
小金県方向には巴郎山と四姑娘山、汶川県方向には畢棚溝景区、米亜羅風景区があります。
道の両側の山々がパンダ生息地になります。
また、臥竜中華大熊猫苑神樹坪基地というパンダの保護、育成施設もあります。
子供のパンダが多いそうですので、パンダ好きの方にはお勧めです。
熊猫大道は片側1車線で道幅も広いので基本的には走りやすいです。
でも自然災害の多い地域なので、あちこちに山崩れの後が残っています。
また、数か所は大規模な法面工事や道路修復工事が行われていて、
普通車ではお腹を擦ってしまいそうなでこぼこもあります。
これは事前に予想していて、少し車高の高いRV車をレンタルしたので無理しなければ大丈夫。
人が暮らしている村落はそう多くありません。
山奥では村が近づくと道に牛がいたり、タルチョと呼ばれるチベット族の魔除けと祈りの旗があります。
また村で見かける老人は民族衣装を着ている人が多いです。
民族衣装はお祝いや撮影用などに使うだけかと思っていましたが普段着のようです。
ここまで来る途中、成都や都江堰市はいつも通り?の曇り空。
毎回毎回四川省は天気に恵まれないなぁと諦めていましたが、
巴郎山が近づくにつれ初めて青空が見えてきました。
後編に続きます。
私の望んでいる中国の景色!U~~~~~nn
叫びたいくらい行きたいですね
いいですね~~
レンタルなら助手席に乗せていただいて・・・でも
崖から落ちそうな悪いみち
両山がパンダの生息地・・・
パンダは可愛いけれどその時間は景色をしっかり見たい~~明日6時には出かけますが、雨模様…どうして私がたまに出るとき雨なの…歯がゆい天気
好きなところばかり旅されているDELTAさま
羨ましいな~日本でさえ自由に動けない私?
ここ数年はあまり自由な時間がとれませんでしたが、
最近、時間だけは結構自由に使えます(笑)
いい景色でした。また後編でもご紹介しますね。
基本的に道はそんなに悪くなくて走りやすいのですが、
地震などの自然災害が多い地域ですので所々大きな工事があったり、
がけ崩れの跡があったりして、ちょっと怖いなと思うような場所もあります。
蘇州は早咲きの桜が満開になりました。
こちらも雨の日が続いています。
花見をする前に桜は終わってしまいそうです。