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中国でのいろいろ

中国での生活、出来事をぼちぼち綴っていければと思っています。

蘇州 木涜山塘街 古松園の姚建萍刺繍芸術館

2024-07-25 00:07:25 | <蘇州>観光

木涜山塘街にある蘇州園林、古松園。

古松園は木涜の四大富豪のひとり、蔡少漁が建てた個人邸宅です。

 

 

古松園の敷地内に姚建萍刺繍芸術館があります。

大きいものから小さいものまで、様々な図柄、色とりどりの刺繍が展示されています。

 

 

オープンしたのは2004年なのだそうです。

 

 

でも、その存在は去年まで知りませんでした。

古松園の中に初めて入ったのも去年ですし。。

 

 

古松園の一番奥、池の向こうにある大きな建物が姚建萍刺繍芸術館です。

 

 

蘇繍(江蘇省蘇州)、湘繍(湖南省)、蜀繍(四川省)、粤繍(広東省)は、

中国四大刺繍と呼ばれています。

 

 

その中で蘇繍は最も古くからあるものとされ、蘇州では宋代にすでに産業化されていたようです。

2006年に中国の国家級無形文化遺産リストに登録されています。

 

 

姚建萍さんは蘇繍(蘇州刺繍)の伝承者です。

中国国内だけでなく国際的な著名人で、その作品は様々な賞を受賞されています。

 

 

また、英国を訪問した習首席夫妻がバッキンガム宮殿での晩餐会で、

エリザベス女王とフィリップ殿下の肖像を刺繍にした姚建萍の作品をプレゼントしたのだそうです。

 

 

余談ですが、この英国のくだりを調べるために中国語の記事を百度で翻訳してみたところ、

文章の中に主席の名前もしくは夫人の名前が入っていると翻訳できないことに気付きました。。

 

 

蘇繍には、両面の絵柄や色などが異なる両面刺繍、”双面三異繍”があります。

2人の職人が協力しながら1枚の生地の表と裏にそれぞれ異なる柄を刺繍します。

 

 

蘇繍以外の中国四大刺繍の特徴(全てネットからの受け売りです。。)は、

粤繍は色鮮やかな複雑な構図に花、鳥、動物などが描かれています。

湘繍は生き生きとした絵柄や強い質感が特徴です。

蜀繍は人物、風景、動植物などを立体感のある絵柄に仕上げています。

 

 

蘇州市は刺繍産業の伝統を守ることと、若い世代へ受け継ぐことにも力を入れているそうです。

伝統的なもの以外にちょっと今どきな感じの作品も展示販売されています。

(誰もいないので買えませんが)

 

 

ここで蘇繍を買いたいなら隣の建物にお店があります。

値段を見ると、最も安い文字の刺繍で600元ぐらいから、

絵柄のものは小さな刺繍でも数千元の値段がついています。

 

 

古松園の入園料は15元~20元ぐらいだったかと思います。

蘇州の休閑カードが利用できる場所には、古松園も含まれています。

古松園の中には姚建萍刺繍芸術館以外に刺繍の工房や王立鵬美術館もあります。

 

 

姚建萍刺繍芸術館を訪れる人は少ない(そもそも古松園に来る人が少ない)です。

また刺繍のお店と違って、ずっと同じ作品を見ていても声をかけてくる人がいないのでゆっくり見学できます。

 

 

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安徽省 宣城市寧国市 夏霖九天銀瀑風景区(石門景区)

2024-07-18 00:07:18 | <安徽省>

夏霖九天銀瀑風景区の中で最も人気があるのが石門景区です。

ただし、入り口から3kmぐらい離れているので、乗り合いカートを使うことをお勧めします。

 

 

当初の計画では、臥龍谷景区⇒龍潭景区⇒石門景区の順に徒歩で行って、

石門景区からの帰りだけ乗り合いカートを利用するつもりでした。

 

 

実際に行ってみると龍潭景区~石門景区の間は車も通る道で工事中の箇所も多く、

景色を楽しみながらのんびり歩く感じではなかったので、

途中で人が乗っていないカートに声をかけて5元で乗せてもらいました。

農家料理店のカートで、そういうことはしてはいけないことになっているらしいですが。。

(写真はちゃんと切符を買って乗った帰りのカートです)

 

 

石門景区の主な見どころは烏龍瀑、里石橋瀑、龍須瀑の3つの滝と、岩山の大きな切れ目、石門です。

臥龍谷景区のような上り下りもなく、纏まった感じでいくつかの滝があります。

 

 

どうやらまず最初に夏霖九天銀瀑風景区の入り口からカートに乗って石門景区へ向かうのが定番のようです。

何も分からず逆回りで最後に来たので、戻って来る人ばかりの感じでした。

 

 

石門に向かって歩いていると道端で何か丸いものが動いています。

フンコロガシを生まれて初めて見ました。

おそらく日本にはこの種のフンコロガシはいないハズです。

 

 

石門の実物はもうちょっと迫力があります。

写真では撮り方がいまいちのせいで、切り立った崖の割れ目感があまりありません。

 

 

石門を過ぎると広い道と渓流沿いの遊歩道に分かれます。

橋を渡って渓流沿いに歩くのが正しい道順のようです。

 

 

川の水は想像していたよりずっときれいで澄んだ水です。

所々にある淵も底まできれいに見えます。

 

 

山の中の水は澄んでいるのは、日本だと当たり前のことなのですが、

中国だと何故だが濁っていることも多いのです。

 

 

四畳泉は、山の上にある龍須瀑と繋がっています。

見上げると、何段かに分かれる感じで流れ落ちています。

 

 

石門景区の一番奥にあるのが烏龍瀑。

ここで折り返して、ちょっとだけ高い場所にある龍須瀑へ。

 

 

渓流沿いの遊歩道も山側の遊歩道も歩きやすい道になっていて、

龍須瀑に行くために少しだけ階段がある程度なので楽ちんです。

 

 

行きに乗せてもらったカートのおじいさんから、

夏霖九天銀瀑風景区内の農家料理レストランを予約すれば無料で入園できると教えてもらいました。

入り口まで迎えに来てくれますし、自分の車で景区内に入ることも可能です。

 

 

入園料が1人90元と考えれば、農家料理レストランで食事をする方が安くてお得です。

道理で駐車場に入らずに風景区の入り口で車を停めて迎えを待つ車が多かった訳です。

知っていればそうしたのに。。

 

 

連休中でも観光客の数はそんなに多くなく、自然の中でまったりできる場所です。

観光に必要な時間は、龍潭景区、臥龍谷景区、石門景区の3つ全てを徒歩で周って食事もするなら、

丸一日必要なぐらいかと思います。

 

 

夏霖九天銀瀑風景区の入園券はネットで買うことができますが、そのまま使用することはできません。

(QRコードをスキャンする機器がないです)

購入に使った携帯電話番号を窓口に伝えて紙の領収書と入園券に引き換えるというアナログ手法なので、

ネットで買うと逆に手間がかかって最低限の中国語も必須になります。

 

 

コメント (2)
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安徽省 宣城市寧国市 夏霖九天銀瀑風景区(臥龍谷景区)

2024-07-11 00:07:11 | <安徽省>

夏霖九天銀瀑風景区の中は、龍潭景区、臥龍谷景区、石門景区の3つのエリアに分かれています。

龍潭景区の明珠湖から臥龍谷に沿って進んでいくと臥龍谷景区に入ります。

 

 

臥龍谷は渓流下りの水路になっていて、

上流にあるボートの乗り場を過ぎると臥龍谷景区の入り口があります。

 

 

入り口のすぐ横にあるのは観音瀑です。

落差は30mで、糸のような感じで水が落ちています。

 

 

臥龍谷景区は渓流に沿って山を登って行く感じになります。

夏霖九天銀瀑風景区の3つのエリア中で最も人が少ないです。

 

 

こちらの景区にある滝は、観音瀑、臥龍瀑、釣魚橋瀑、霊仙瀑の4つです。

近畿圏にお住いの方なら分かると思うのですが、赤目四十八滝のような感じの場所です。

 

 

多くの人は入り口から乗り合いカートで繋がっている石門景区に行って、

帰りに龍潭景区で遊んで帰るようで、臥龍谷に向かう人が少ないのだと思います。

 

 

臥龍谷景区の一番の見どころ(と思われる)のは、釣魚橋瀑です。

 

 

案内板には、釣魚橋瀑は、夏霖では昔から金銀財宝に値する価値のある景観だと伝えられており、

景区の開発によって、一般の人でもこの美しい景色を楽しめるようになりました。

と書かれています。

 

 

釣魚橋瀑、裸石を過ぎると長い登りの階段が待っています。

 

 

階段を登り切った先には、天湖というダム湖があります。

天湖が臥龍谷景区の折り返し地点になります。

 

 

ダムの堰堤を渓流の対岸側に渡って、悬崖桟道を龍潭景区の方向に戻ります。

この先はずっと下りになります。

 

 

悬崖桟道の途中には観瀑台、悬空平台などの展望台があり、山の上から滝を眺めることができます。

 

 

臥龍谷景区最後の滝は霊仙瀑。滝の横には小さな洞窟もあります。

大昔、洞窟で修業した僧侶がこの滝で水浴びをしたと伝えられています。

 

 

歩く距離で考えると滝の数は少ないのですが、

緑がいっぱいの渓流を歩くのは気持ちが良いです。

 

 

おそらく渓流下りがオープンすると、こちら側に来る人も増えるのでしょう。

龍潭景区と臥龍谷景区を往復する所要時間は、写真を撮りながら歩いて2時間ぐらいです。

 

 

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安徽省 宣城市寧国市 夏霖九天銀瀑風景区(龍潭景区)

2024-07-04 00:07:04 | <安徽省>

夏霖九天銀瀑風景区は安徽省寧国市の山の中、中渓鎮夏林村にあります。

山間を流れる川には小さな滝がいくつもあって夏場に行くにはもってこいの場所です。

 

 

水東老街と同じように、蘇州から車で3時間以内に行けそうな場所を地図上で探している時に見つけました。

ここもマイナーな観光地のようで、地図にもネットにもあまり詳しい情報はありません。

 

 

夏霖九天銀瀑風景区の中は、龍潭景区、石門景区、臥龍谷景区の3つのエリアに分かれています。

入り口に最も近いのが龍潭景区です。

 

 

入園料は、3つ景区に入るだけなら60元ぐらい、石門景区に行く乗り合いカート付きで90元。

他にも渓流下りなどアトラクション付きのチケットもあります。

 

 

龍潭景区は山の麓にある場所なので滝の数は少ないです。

山から流れてきた2つ川の水が集まってできた湖が明珠湖です。ボート遊びもできるようです。

 

 

川の上流に峡谷と瀑布群(という言い方はちょっと大げさかも)があります。

石門景区側から流れてきた川に沿って、情人谷という峡谷が続いています。

 

 

情人谷には川をせき止めるかのように巨石がいくつも転がっています。

大きな石にはそれぞれ名前も付けられているようです。

 

 

峡谷の岩の割れ目を通り抜けると。

 

 

大龍潭が現れます。なかなか見ごたえのある景観です。

 

 

水の流れによって岩がくり抜かれ、自然の橋ができています。

 

 

龍潭景区にある滝は大龍潭だけですが、

代わり?に峡谷には子供向けのアトラクションや中国人大好きのガラス橋があります。

 

 

入園料+ガラス橋、滑り台、峡谷の対岸へ渡るベルトコンベアに乗れるチケットが、

ネットでは97元だったので、これを買ってみました。

(それぞれのアトラクションには名前が付いていましたが忘れました。。)

 

 

ガラス橋からは峡谷や大龍潭が見下ろせます。まあ、ただそれだけです。

最近、少し高くて崖のある山には、どこに行ってもガラス橋と滑り台があります。

 

 

滑り台は子供たちの歓声が上がっています。

渋滞がなければ、けっこうなスピードが出せるぐらいの傾斜があります。

 

 

大龍潭と反対方向にある臥龍谷に沿って流れる沢は渓流下り用の水路になっています。

行った時は、まだ渓流下りは営業していませんでした。

 

 

渓流の大半がコンクリートで固められているので、歩いていてもあまり風情はありませんが、

真夏に水を浴びながらここで川を下ると確かに気持ちよさげな感じです。

 

 

こちら側の上流にあるのが臥龍谷景区になります。

夏霖九天銀瀑風景区の中にある龍潭景区、石門景区、臥龍谷景区の3つのエリアは、

それぞれ結構離れていますので、全て徒歩で周るつもりだとかなりの距離を歩くことになります。

石門景区に行く乗り合いカート付きで90元のチケットにすればよかったと後から後悔したのでした。

 

 

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