南京の鐘山風景名勝区にある中山陵は孫文の陵墓です。
1929年、国民党政府が紫金山の中腹に建造しました。
中山陵へ向かう道は大きなプラタナスの並木が続いています。
歩道は狭いのですが心地の良い場所です。並木は見えなくなりますが並行して遊歩道もあります。
中山陵の入り口近くまで来ると車両通行止めになっているので、
この辺りで写真を撮る人も多く、人気撮影スポットにもなっています。
確か15年ほど前に一度だけ来たことがある場所です。
でも、どんな場所だったのかどんな景色だったのか全く覚えていません。
周辺は中山陵景区になっており、游客中心の周りには飲食店やお土産物屋さんが並んでいます。
以前は入園料が必要だったと思うのですが、今は無料開放されています。
ただし、入園には予約(身分証番号の登録)が必要になります。
入り口のQRコードをスキャンして登録できます。
外国人のパスポート番号にも対応しています。
山の麓にあるのが牌坊。
ここから直線で墓道、陵門、碑亭、祭堂と続きます。
陵門まで続く墓道の長さは323m、幅は70mあります。
3つの石門に青い瑠璃瓦の陵門。
掛けられている”天下为公”は孫文の手書きの文字なのだそうです。
次に少し階段を上った先あるのが碑亭。
花崗岩でできた高さ約9mの碑には、”中華民国十八年六月一日中国国民党葬総理孫氏ここに”と刻まれています。
碑亭を通り抜けると、中山陵の紹介写真にもよく登場する祭堂までの392段の階段。
牌坊からここまでの間、小雨だったのに大雨になってしまいました。
晴れていれば、階段の上からは南京市街がもっとはっきり見えるはずだと思うのですが。。
でも、ここが緑に囲まれた場所だというのはよく分かります。
祭堂には孫文の座像があり、その周りには孫文手書きの建国大綱や蒋介石の手書きの文書が刻まれています。
以前は孫文が埋葬されている墓室も見学できたはずなのですが、今回は見ることができませんでした。
祭堂の中は撮影禁止になっています。
帰り際の墓道で、このままだと溶けちゃうからと言って、
1本5元で売っていたアイスを3本5元で売っていたので釣られて買いました。
両手に持った既に溶けかかっているアイスを急いで食べるのは子供の時以来です。。
下まで降りてきた時には雨も止んで薄日が差してきました。
中山陵は国の重要文化財に指定されています。毎週月曜日は休みで入園できません。
中山陵景区には、他にも孫中山紀念館、音楽台、中山書院などがあります。