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中国でのいろいろ

中国での生活、出来事をぼちぼち綴っていければと思っています。

蘇州 相城区 太平老街(太平古鎮)

2025-05-01 00:05:01 | <蘇州>観光

太平老街は蘇州市の相城区、陽澄湖の西側に位置する小さな老街です。

清代に架けられた(再建された)太平橋が名前の由来になっているそうです。

 

 

太平老街をメインストリートとした集落は河沿いにあります。

河に架かった橋を渡って老街に入ります。

 

 

案内板を見るとそこそこ面積があるように見えるのですが、

太平老街の通りの長さは700mもないのであっという間に終点になります。

 

 

太平古鎮の見どころのひとつが円柱形の荻渓倉です。

明代に建築されたとされる荻渓倉は朝廷用の食料備蓄倉庫で、かつては30棟以上あったのだそうです。

 

 

現存している倉庫は1970年代のもので、荻渓倉以外にも大きな穀物倉庫が建てられています。

現在は、文化施設などとして活用されているようです。トイレも円柱になっています。

 

 

古鎮にある建物の多くは今でも人々が普通に暮らしています。

入り口付近には観光客向けっぽい店はありますが中にはありません。

 

 

老街で観光客向けと言えるのは、お菓子、青団子、大根餅を作って売っている小さなお店ぐらい。

気さくな感じのおじさんとおばさんがやっている店で大根餅を買ってみました。

 

 

荻渓文史館では太平古鎮の歴史、生活や文化を紹介しています。

 

 

置いてあるものは、江南の古鎮でよく見る生活用品や農耕具などで特に変わったものはありません。

訪れる人は多くないので興味のある方ならゆっくり見学できてよいかもです。

 

 

南宋時代の官僚だった王皋の旧居が保存、公開されています。

王氏一族の子孫は代々この地に住み続けていたそうです。

 

 

太平古鎮のもうひとつ見どころが宋代に植えられたとされる銀杏の古木。

秋になると太平禅寺の入り口、利民橋のたもとに植えられた大きな銀杏の写真を撮りに来る人で賑わいます。

 

 

太平禅寺はもともと王氏によって明代に建立された一族を祀る祠でした。

時代とともに永里庵、後猛将堂などと呼ばれ、2004年に太平禅寺という名に改称されました。

 

 

この辺りはまだ公共交通で行くにはちょっと不便な場所にあります。

小さな古鎮なので、30分もあれば老街と周辺を一回りできます。

 

 

というか、こんな不便な所まできて30分で終わってしまうと。。

新しい喫茶店ができているので、こういう場所でのんびりするのもよいかもしれません。

 

 

今は老街の入り口が整備されて新しい駐車場や公園が造られています。

太平禅寺にはお寺の麺もあるようです。機会があれば食べてみたいと思っています。

 

 

太平老街の近く(4kmほど離れた場所)に盛澤湖月季園という大きなバラ園もあるのですが、

公共交通ではこちらに行くにもちょっと不便なので、車がないとなかなか足が向きにくいのが残念です。

 

 

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蘇州 初冬の園林(2024年) 芸圃

2025-01-02 00:01:02 | <蘇州>観光

芸圃は世界遺産の蘇州古典園林の中では訪れる人が少なく、

秋から冬は紅葉の名所というわけでもないので、混雑することはありません。

 

 

理由の一つが路地の中のちょっと分かりにくい場所にあること。

でも、このおかげで団体旅行客がバスで乗り付けることもありません。

 

 

もちろん、タクシーも入ってこられません。

それでも最近は、以前と違って個人旅行で来る人が増えました。

 

 

延光閣にある茶店も池側の席はすべて埋まっていました。

芸圃は延光閣でお茶を飲みながらのんびり庭園を眺めるのがお勧めです。

 

 

庭園には小さな銀杏の木があります。

12月半ばを過ぎてもまだ黄色の葉が残っていました。

 

 

築山にある朝爽亭の近くには紅葉の木があります。

 

 

書斎がある南斎の前には、塀と建物に囲まれた小さな中庭があります。

 

 

この小さな庭の中にも池、石、木、築山がすべて揃っています。

芸圃で最も人気のある撮影スポットです。

 

 

他の古典園林では見られないのが、

入り口から中に入って行くところが、高い壁の路地のようになっていること。

 

 

これから真冬になると芸圃の庭園はちょと寂しい感じになります。

 

 

でも、滅多に見られない雪景色は奇麗です。

過去記事

蘇州 園林の雪景色(芸圃と環秀山荘)

 

 

芸圃の創建は明代の1541年で、酔穎堂と名付けられました。

その後、持ち主と名前は度々変わり、芸圃と呼ばれるようになったのは100年以上過ぎた清代です。

 

 

昔は今よりも広かったのでしょう。

1950年代には工場の倉庫や民家として使われていたようです。

現在のように修復されたのは1980年代に入ってから、世界遺産に登録されたのは2006年です。

 

 

この辺りの古い住宅地も最近は部分的に取り壊されたり立て直しがあったりしています。

ずっとこの先も路地の中にある小さな世界遺産であり続けることはないのでしょうが、

できる限りこの雰囲気が長く続いてほしいと願ってます。

今年の中国の年末年始は1月1日だけ休み、今日からもう通常営業です。。

大晦日の夜はあちこちで花火が上がって賑やかでした。

 

 

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蘇州 初冬の園林(2024年) 怡園

2024-12-26 00:12:26 | <蘇州>観光

蘇州もすっかり冬の寒さになりました。

先週、まだ紅葉が残っているかもと思って怡園に行ってきました。

 

 

さすがに寒くなってくると蘇州園林を訪れる人も徐々に減ってきます。

 

 

この時は日中の日差しが強く、日向に出ると暖かく感じました。

 

 

怡園の庭園の奥(西側)には大きな銀杏の木があります。

もうほとんど葉は落ちているのかと思っていましたがまだたくさん残っていました。

 

 

同じく奥側にある画舫斋の紅葉は写真映えするのですが、まだ赤くなっていませんでした。

さすがに今週はもう赤くなっているのだろうと思います。

 

 

日があまり当たらない場所なので遅いのでしょうか。

私の知っている範囲では今までで最も遅いです。

 

 

池を挟んだ向かいにある築山の螺髻亭の方向から、銀杏や画舫斋の紅葉を見るときれいです。

ただし、西日が差す午後は私のスマホ(腕?)ではきれいな写真を撮るのは難しい。。

 

 

南雪亭の前にある紅葉はしっかりと赤くなっていました。

 

 

怡園は清代の個人邸宅で、拙政園や獅子林などの有名な園林を参考にして造られています。

 

 

なので、小さな(といっても広い立派な)庭園には見どころが詰まっています。

 

 

名前の由来は論語の兄弟怡怡なのだそうです。

怡は、楽しむ、喜ぶの意味があります。

 

 

すっかり寒くなって冬至も過ぎましたが、

今週末の怡園はまだ黄色と赤色が楽しめるのではと思います。

 

 

冬至の日は、中国の華北や東北地方では餃子、

蘇州がある江南地方ではお米の粉で作った丸い団子、湯圓を食べます。

今週はクリスマスで来週はもう新年。。

中国は1月1日しか休みがないのもあって年の瀬感はありません。

 

 

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蘇州 秋の園林(2024年) 天平山

2024-12-05 00:12:05 | <蘇州>観光

蘇州の天平山は江蘇省の紅葉の名所として知られている場所です。

今の時期には蘇州だけでなく上海や近郊から多くの人が訪れます。

 

 

紅葉の季節になると休日は人が多すぎて、道は渋滞するし車で行っても止める場所もないしで、

最近ではちょっと足が遠のいています。

 

 

たまたま11月末の週の平日に仕事場が1日停電になる日があって、

久しぶりに天平山の紅葉を見に行ってみたのでした。

 

 

残念ながら(予想通り)紅葉にはまだ早かったです。

今年はいつもより遅いのかと思います。

 

 

宣伝やSNSでは11月初めごろから赤くなっているような天平山の画像がありますがウソです。

今年のものではないか、加工されたものです。

 

 

所々紅葉があると言えばあるのですが、たぶん見頃は週末~来週ぐらいかなという感じです。

 

 

お寺の前の銀杏はいつも色付くのが早いのですがここも後もう少し。

 

 

それでも平日にも関わらず多くの人(ご老人たち)で賑わっていました。

 

 

工芸品などを扱っている小さな露店が並ぶ天平市集。

こちらは以前より店の数が増えているようです。

 

 

楓範広場にある売店や屋台は以前と変わっておらず大したものはありません。

それでも寒くなってくるとちょっとおでんでも買うかなという気にはなります。

 

 

お年寄りたちは無駄使いしないので、広場のテーブル席は空いています。

休みの日は小さなお子さんを連れた家族連れでいっぱいになるのだろうと思います。

 

 

秘密兵器を発見しました。

紅葉がまだでもこれを通して見ると紅葉っぽい景色が楽しめる優れモノです。

 

 

さすがにみなさん話のネタとして楽しんでいるようで、奪い合いになることはなさそうです。

いつから置き始めたのでしょう、初めて見ました。

 

 

紅葉の最盛期には木も地面も黄金色に染まります。

風がある日は舞い落ちる葉も奇麗です。

 

 

たぶん、もう年内に天平山に行くことはないでしょう。

せっかく平日に来られたのですがちょっと早かったです。残念。

 

 

道前街の銀杏並木はもう色付いたようなので、週末にでも行ってこようかと思っています。

気が付けばもう12月、今年はちょっとストレスを感じることが多かった年でした。

できればちょっと遠くへ旅行に出かけたい気分です。

 

 

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蘇州 秋の園林(2024年) 留園

2024-11-28 00:11:28 | <蘇州>観光

暖かい日が続いていた蘇州も寒くなってきました。

今年の秋は短く、すぐに真冬になりそうです。

 

 

蘇州は秋から冬にかけて霧が多く、晴れてもすっきりしないことが多いです。

この日は久しぶりに奇麗な青空になりました。

 

 

蘇州園林の庭園も例年ならもう少し秋の色になっている気がするのですが、

先週末は、まだまだ緑の方が多い状態でした。

 

 

世界遺産のひとつ、留園では池のそばにある大きな銀杏の木が色付いていました。

この銀杏の木はいつも色付くのが早いです。

 

 

蘇州の園林では11月頃になるとたくさんの菊の花が飾られます。

この花を目当てに来る人も多いです。

 

 

花はまだ萎れることなくきれいに咲いています。

 

 

世界遺産に登録されている蘇州古典園林には休日ともなると大勢の観光客が訪れます。

以前の観光客と言えば同じ色の帽子を被った、年配の方々がガイドに連れられてという感じが多かったです。

 

 

最近では寒山寺などの大きなお寺でそんな感じの方々を見かけるぐらいで、

園林では少なくなった気がします。多くの方が個人旅行で来られているようです。

 

 

ちょっと散歩がてらにといった感じで、

蘇州古典園林の中で最も多く足を運んでいるのが留園です。

 

 

理由は何といえばよいのか分かりませんが、ただ何となくこの庭園の雰囲気が好きで。。

 

 

天気が良かったので漏れ窓から差し込む光が様々な模様を映し出しています。

 

 

行く季節、天気、時間帯によって見え方も変わるので、

何度行っても初めて気付いたり見えたりする景色があります。

 

 

話は変わりますが、27年間営業を続けてきた観前街の西西里が閉店してしまいました。

閉店するという話を聞いて23日の夜に行ってみたのですが、残念ながらもう営業終了していました。

過去記事

蘇州 老舗洋食屋さん 西西里西餐店

 

 

昔は蘇州で手ごろな洋食屋さんといえば、西西里か谷川ぐらいしかありませんでした。

最近ではいろいろな店ができて、西西里からはすっかり足が遠のいていました。

時代の流れとはいえ、無くなってしまうのはちょっと寂しいです。

 

 

蘇州は間もなく真冬の寒さになって、あっという間に2024年が終わります。

留園に近い桐泾北路の銀杏並木では、黄色くなったのはまだ数本だけでした。

園林の紅葉はおそらく今週末頃から徐々に見頃になるのかと思います。

 

 

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