中国では2017年4月から、
外国人の就労ビザ取得・更新に関する規定が正式に変更されました。
一部の都市では既にテスト的に施行されていましたが、
4月からは全国で新ルールが適用されています。

新ルールについて詳しく知りたい方は、
領事館、商工会、JETROなどから情報が提供されたり、
銀行やコンサルタント会社のセミナーが催されたりしています。
また、駐在者の方々から情報発信されているのも見かけますので、
そちらを参考になさって下さい。
私の場合、
運悪く(運良く?)この最もややこしいタイミングでこんな状況に。
・パスポートの有効期限が1年をきった。
・外国専家証の期限がきれる。
・外国専家来華工作許可証(就業許可証と同等)の期限がきれる。
・もちろん居留許可証の期限もきれます。
何度も面倒くさい手続きをふむのは嫌なので、
思い切って全部一気に更新してみました。
結論から先に言うと、
とりあえず今年は、点数付け、能力ランク付け一切なし。
「若干イレギュラーな処理にはなりましたが、今までと変わらない」
でした。
その1.パスポート更新。
中国にある日本領事館で手続きできるので何の心配もありません。
本籍地や姓名が変わらなければ原則として戸籍謄本は不要ですが、
上海領事館の場合、管轄地域での在留届の提出(ネットで手続き可)が必要です。
必要な書類は各領事館のHPから入手できるので予め作成しておくと、短時間で申請できます。

旧パスポート番号で口座開設や諸々の登録をされている方は、
新しいパスポート番号に切り替える際に
「同一人物証明書」を求められる場合がありますので、
パスポート申請と同時に同一人物証明書も申請されることをお勧めします。
(あくまでも何回も領事館に行くのが大変と思うならです)
その2.工作許可証(就業許可証)の更新。
長春の場合、手続きを管轄するのは外国専家局です。
新旧両方のパスポートを持って行きます。
外国専家局の所在地が去年と変わっています。

本来ならば、4月から”外国人入境就業許可証”と”外国専家来華工作許可証”が、
”外国人来華工作許可証”に統合され、外国専家証は無くなるはずでした。
また、従来の手帳タイプからカードに変わるとも聞いていました。
が。。
そのまま外国専家証が更新された。。
パスポート番号の変更と、

有効期限の延長。
でも前回は有効期間5年で更新でしたが、今回は1年だけ延長。

理由は、
まだ新制度の手続きをするオンラインシステムが稼働していないから。。
来年はきっと稼働しているから1年だけ更新ね。だそうです。
長春では、我々のような零細企業は複数年の工作(就業)許可があっても
居留許可証は毎年更新する必要があるのでまぁ構わないですけど。
(大企業さんが羨ましい)
その3.居留許可証の更新。
手続はこれまでと全く同じですが、こちらも新旧両方のパスポートを持って行きます。
居住地を管轄する公安に行って臨時宿泊登記手続きをして、
人民広場近く(光明路)の公安局出入境管理局に行きます。
提出書類に不備がなければ、その場で受付終了です。
パスポートが返却されるまで3週間(15営業日)ほどかかります。
今年は、更新費用が現金で支払えなくなっていました!
まぁ、何となく想像はつきますが、きっといろんな理由があるのでしょうねぇ。。
長春で更新される方は、クレジットカードか銀行カードを忘れずに持って行きましょう。
新しいパスポートで工作許可証と居留許可証を同時に更新をしたせいか、
今回の一連の手続きで、同一人物証明書を要求されることはありませんでした。
(場合によって、同一人物証明書を要求されることがあるそうです)
中国での手続きについて、一般的に提供されている情報は、
北京(中央政府)から公表されているものなので、実際の運用は地域によって様々です。
ですのでビザに限らず、何らかの手続きを必要とする方は、
該当地域の最新情報を入手しないと少々混乱することもあるかと。
これは外国人だからでなく、中国人の方でも同じなので。。
余談ですが、居留許可証の更新には健康検査が必要で、
胸部レントゲンや心電図、血液検査もします。
よく言えば、毎年必ずちゃんと結核や肝炎ウイルスなどに感染していないかなど
定期検診を受けているのでちょっと安心?ですかね。