3D都市とか8D都市とも呼ばれる重慶。
軌道交通2号線(モノレール)の李子坝(li zi ba)駅は、重慶ならでは風景を見ることができます。
軌道交通2号線の黄花園~李子坝の間は嘉陵江に沿って走ります。
李子坝駅は観光客でいつも通勤ラッシュ時のように大混雑。
最近、日本でよく言われるオーバーツーリズム状態なのでしょう。
駅ビルの1階から5階までが商業施設、6階~8階が駅、9階~19階が住宅になっています。
駅下の商業施設は、地元の人向けではなく完全に観光客向けのようです。
崖沿いの建物の中をモノレールが貫いている風景がSNSで拡散されて、
重慶の人気撮影スポットのひとつになりました。
駅前には撮影に来る人達のための広いスペースが設けられていますが、
それでも人でいっぱい。。団体旅行客もやって来るようです。
重慶では大型連休中は施設のエスカレーターを止めてしまうことが多いようです。
(さすがに皇冠大扶梯とかは止めないですけど)
なので、再び李子坝駅に戻るには、8階まで階段を登らなければなりません。
2号線李子坝の隣駅の仏図関、9号線の化龍橋駅、1号線と2号線の大坪駅に囲まれたエリアには、
仏図関公園や関岳廟があります。
最も低い位置が化龍橋駅(ただし駅は地上6階)、崖のすぐ下に仏図関駅、崖の上にあるのが大坪駅です。
写真左側の高層ビルと繋がっているのが9号線の化龍橋駅です。
南北方向の道や線路は嘉陵江を跨ぐ高い橋を渡って、その後すぐに崖のトンネルに入ります。
このようにグルグル回らないと化龍橋駅近くの地面には降りられません。
仏図関公園や関岳廟の周りには静かな遊歩道があります。
この日は1つ隣の李子坝駅の喧騒がウソのようにここにはあまり人がいませんでした。
関岳廟は、もともと関帝廟という名で渝中区の比較場口にあったのだそうです。
建立されたのがいつなのかは不明で、明代末期に戦火によって破壊され清代に再建されています。
近年には住宅開発によって再び取り壊され、現在の場所にある関岳廟は2009年に建立されたようです。
関岳廟の上には梅の木が植えられていて、
花が咲くころは花の中を通り抜けるモノレールの写真を撮りに来る人がたくさんやってきます。
黄桷湾公園で梅の花を見て、もしかするとここも咲き始めているかもと思って来たのですがまだでした。
この記事を書いた時には逆にもう花は散ってしまっているのでしょうね。。
関岳廟の方から来たので崖の遊歩道に出るまでずっと登りです。
ジャンパーを着ていたら汗をかきました。
この崖の上にも大きな街が広がっているって想像できますか?
最後は、仏図関駅まで下るのか、大坪駅まで出るために崖の上まで登るのかちょっと悩みました。
今回は嘉陵江沿いの崖の下から、崖の上の大坪の街まで頑張って歩いたのでした。
李子坝駅の出入り口は1階と8階にあって、崖の上下どちらからでも駅にアクセスできるような構造になっています。
つまり、崖の上と崖の下を繋ぐ役目も果たしているということになるのかと。
崖の上に位置する9階~19階の住宅の人にとっては、1階から普通に出入りしている感じだと思います。