1本のわらしべ

骨肉腫と闘う子供とその家族とともに

モモとサスケ

2011-01-21 06:41:01 | Weblog

フクロモモンガのモモが来て半年くらいたった頃、サスケがやってきた。

フクロモモンガは集団で行動する生き物で、孤独を感じるとそれがストレスとなり死んでしまう。

そこで、新たにオスのモモンガを飼うことになった。K市の〇〇〇〇ハウスというペットショップに予約を入れて、オスのベビーが入るのを待った。

電話が入り、家族総出でお迎えに。

ワクワクドキドキで、小さなサスケが我が家に迎えられた。

モモは最初サスケを威嚇していたが、2・3日すると落ち着いたので、同じケージに2匹を入れてやった。

二匹はいつも一緒で仲良しだった。1年経ち、モモのお腹の袋からベビーが顔をのぞかせる日を楽しみにしていた。(フクロモモンガは有袋類です)

ある朝、サスケがヒーターの上で震えていた。食欲もない。それから数時間後、サスケが死んだ。

あっけない死だった。

それから間もなくモモの元気がなくなった。あちこちの獣医さんに電話したが「フクロモモンガは診ていない。」と断られた。何軒めかの獣医さんで診てくれることになりモモを連れて行った。

「フクロモモンガの生態はまだわかっていない。おそらくサスケがウイルスか何かを持っていて腎不全になり、モモにも移ったのだろう。彼らは頑張り屋さんで最後の最後まで症状が出てこないので、症状が出た時はもう手遅れなんです。」と獣医さん。

ブドウ糖や薬を飲ませたが、次の朝、モモは冷たくなっていた。

 

この時の体験が、お姉ちゃんの将来を決めた。

お姉ちゃんは、4月から動物の看護師さんになる。