1本のわらしべ

骨肉腫と闘う子供とその家族とともに

記録と記憶

2009-01-19 08:31:43 | Weblog
主人がビデオテープの整理をしていた。
「落ち着いたら、あの子のビデオをゆっくり見たいな。」と思っていた。
家事をしながらチラチラ画面を見ていた。

「ぱぱ~。ぱぱ~。」ビデオを撮っている主人に向かって、大声で叫んでいる。
叫んでは、ニィーっと笑い、のけ反る。それを何度も何度も繰り返す。
日付を見ると3歳の頃の映像である。
パッツンおかっぱ、親の欲目で見ても美人になる顔ではないな。私の小さい頃にそっくり。
主人が「ビデオがあってよかったな。おかげで記憶が鮮明に蘇る。」
確かに、3歳の娘がテレビの中にいる。
あの子は確かに存在していた。

16歳のあの子は何処にいるのだろう。