1本のわらしべ

骨肉腫と闘う子供とその家族とともに

記録と記憶

2009-01-19 08:31:43 | Weblog
主人がビデオテープの整理をしていた。
「落ち着いたら、あの子のビデオをゆっくり見たいな。」と思っていた。
家事をしながらチラチラ画面を見ていた。

「ぱぱ~。ぱぱ~。」ビデオを撮っている主人に向かって、大声で叫んでいる。
叫んでは、ニィーっと笑い、のけ反る。それを何度も何度も繰り返す。
日付を見ると3歳の頃の映像である。
パッツンおかっぱ、親の欲目で見ても美人になる顔ではないな。私の小さい頃にそっくり。
主人が「ビデオがあってよかったな。おかげで記憶が鮮明に蘇る。」
確かに、3歳の娘がテレビの中にいる。
あの子は確かに存在していた。

16歳のあの子は何処にいるのだろう。

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2 コメント

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Unknown (ekonekopianohiki)
2009-01-27 22:30:41
時に記録は残酷です。

私は 子供達の幼稚園 小学校も行事のビデオ まだ見れません。

恒に実母がいたから・・・・・。
もう7回忌・・・

1番辛いときに 1番辛い助言を傍らでしてくれていた母・・・に 今いて欲しいと・・・この歳になっても思ってます。


70歳での他界でも・・・・早すぎると思っているのに・・・・・。
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そうですね (はは)
2009-01-29 22:41:07
私も自分でビデオを見ることなかったと思います。
見てしばらくは懐かしくて嬉しいのですが、しばらくすると「何で今は居ないんだろう」と悲しくなります。でも、そうやって涙を流すのはいい事だと思うようになりました。お母さんも娘も「自分のために泣いている」と思うとニタニタ笑っているのではないでしょうか。思い切り泣いて、また明日から生活に追われる。ekonekopianohikiさんとお母様の絆はとても強いものだったんですね。一度ビデオをみてお母様にあってみてはどうですか?
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