その後、また容態は落ち着きを取り戻しました。
定期的に痰を取りに看護婦さんが来てくれます。
看護婦さんがいてくれる間にトイレを済ませておこうと病室を離れました。用をすませて戻ろうとすると、また友人が呼びに来ました。
看護婦さんと当直の先生が駆けつけていました。
娘が大きくゆっくりと息をした後、詰め所に連動している心電図がおかしいと看護婦さんが駆け込まれ、家族は外に出されたそうです。看護婦さんが「あかねちゃん、あかねちゃん。」と呼びかけたその時、息子ははっきりと聞きました。娘の「はい!」という元気な返事を。
そういった現象は、死に向う過程で起こる生体反応だそうですが、私は娘の最期のサインを2回も見逃してしまいました。
この1年、それを後悔し続けました。
先日、友人がその事に触れました。
「あの子は、あんたにはさよならが言いたくなかったんだよ。」
2007年2月10日21時21分。
娘は14年の生涯を終えました。
定期的に痰を取りに看護婦さんが来てくれます。
看護婦さんがいてくれる間にトイレを済ませておこうと病室を離れました。用をすませて戻ろうとすると、また友人が呼びに来ました。
看護婦さんと当直の先生が駆けつけていました。
娘が大きくゆっくりと息をした後、詰め所に連動している心電図がおかしいと看護婦さんが駆け込まれ、家族は外に出されたそうです。看護婦さんが「あかねちゃん、あかねちゃん。」と呼びかけたその時、息子ははっきりと聞きました。娘の「はい!」という元気な返事を。
そういった現象は、死に向う過程で起こる生体反応だそうですが、私は娘の最期のサインを2回も見逃してしまいました。
この1年、それを後悔し続けました。
先日、友人がその事に触れました。
「あの子は、あんたにはさよならが言いたくなかったんだよ。」
2007年2月10日21時21分。
娘は14年の生涯を終えました。