1本のわらしべ

骨肉腫と闘う子供とその家族とともに

2月9日のこと

2008-02-09 22:04:57 | Weblog
2月9日。
朝から呼吸が次第に困難になってきました。
先生が「眠らせてあげましょう。」と話されて薬の量が増やされました。午前11時頃から娘は深い眠りにつきました。
もう呼吸も苦しそうではありません。眠っています。
ベッドの側について見守っていました。もうおしゃべりすることもできないと思うと寂しさがこみ上げてきます。
「やっぱり起きていてほしかった。」

数ヶ月前から、娘の胸骨の腫瘍が目立つようになってきていました。
ちょうどウルトラマンのカラータイマーのようで「これなんだろう?」というあの子に「脂肪の塊じゃないの」とごまかしていました。
数日前に先生から「私たちはあかねちゃんを救うことができませんでした。でも、いつか必ずあかねちゃんの仇を討ちます。そのためにも是非、胸の腫瘍を採取させてほしい。」と言われていました。娘には「検査のために少し採っていい?」と聞いたのですが「痛いからヤダ!」と断られました。
もう痛みを感じることもなくなったので、午後、腫瘍の採取を決行しました。

それから夜まで、眠り続けるあの子と二人で静かに過ごしました。