娘は長いこと寝たきりになっていたので、便の管理には気を使いました。動けないので便秘になりやすい上に、痛み止めとしてモルヒネを使っていたので猶更です。
モルヒネの副作用には便秘、嘔気、眠気があります。
少しモルヒネと便秘の関係についてお話しましょう。
末期癌患者の痛み緩和のためにモルヒネを使用しますが、便秘対策が不十分だとモルヒネ投与が持続できなくなり、癌疼痛治療成績を低下させてしまう事があります。モルヒネには鎮痛作用のほかに強い便秘作用があるので、モルヒネの長期反復投与に際しては確実な便秘防止がきわめて重要です。モルヒネ投与開始と同時に緩下薬の併用を始めます。緩下薬としては、蠕動刺激薬であるセンナが最もよく使用されます。どの緩下薬にも必要投与量に大きな個人差があるため、平常の便通の確保に必要な投与量を見極めなくてはなりません。排便を記録しながら投与量調節していくことが必要です。センナ製剤(プルゼニド錠)やピコスルファートナトリウム(ラキソベロン液)が一般的ですが、重質酸化マグネシウム(いわゆるカマ)も、よい補助的効果をあげる事が出来ます。
娘の場合、尾骶骨のところが「床ずれ」を起こして骨がむき出しになっていましたので緩下薬を使って下痢になってしまうと、そこからばい菌が入って全身にまわり生命の危機にさらされます。娘もそれを知っているので緩下薬を飲もうとしません。せいぜいカマを飲むくらいなので便秘に苦しみ、痔になってしまいました。
排便時、痔が痛むものですから私に補助を頼むのです。私自身も子供を産んでから痔を患っていて、どうすれば痛みを軽減できるかわかっていましたので助けてやる事が出来ました。そして夜、私は痔の薬を娘の患部に塗ってから帰るのが日課となりました。
抗がん剤の苦しみや手術の痛さを理解してやることは出来ませんでしたが痔の苦しみを共有してやる事が出来て「痔でよかった。」と思いました。
こんな話をして、どこかで聞いてたら「なにばらしてるのよ」と怒られそうです。
モルヒネの副作用には便秘、嘔気、眠気があります。
少しモルヒネと便秘の関係についてお話しましょう。
末期癌患者の痛み緩和のためにモルヒネを使用しますが、便秘対策が不十分だとモルヒネ投与が持続できなくなり、癌疼痛治療成績を低下させてしまう事があります。モルヒネには鎮痛作用のほかに強い便秘作用があるので、モルヒネの長期反復投与に際しては確実な便秘防止がきわめて重要です。モルヒネ投与開始と同時に緩下薬の併用を始めます。緩下薬としては、蠕動刺激薬であるセンナが最もよく使用されます。どの緩下薬にも必要投与量に大きな個人差があるため、平常の便通の確保に必要な投与量を見極めなくてはなりません。排便を記録しながら投与量調節していくことが必要です。センナ製剤(プルゼニド錠)やピコスルファートナトリウム(ラキソベロン液)が一般的ですが、重質酸化マグネシウム(いわゆるカマ)も、よい補助的効果をあげる事が出来ます。
娘の場合、尾骶骨のところが「床ずれ」を起こして骨がむき出しになっていましたので緩下薬を使って下痢になってしまうと、そこからばい菌が入って全身にまわり生命の危機にさらされます。娘もそれを知っているので緩下薬を飲もうとしません。せいぜいカマを飲むくらいなので便秘に苦しみ、痔になってしまいました。
排便時、痔が痛むものですから私に補助を頼むのです。私自身も子供を産んでから痔を患っていて、どうすれば痛みを軽減できるかわかっていましたので助けてやる事が出来ました。そして夜、私は痔の薬を娘の患部に塗ってから帰るのが日課となりました。
抗がん剤の苦しみや手術の痛さを理解してやることは出来ませんでしたが痔の苦しみを共有してやる事が出来て「痔でよかった。」と思いました。
こんな話をして、どこかで聞いてたら「なにばらしてるのよ」と怒られそうです。