goo blog サービス終了のお知らせ 

ちくわブログ

ちくわの夜明け

あなたを待てば雪が降る

2005-12-28 23:59:49 | 映画 『延示』
待てども待てどもいっこうに終わる気配のないレンダリング。

要は出来上がったシーンを一本の動画にして、それにフィルターをかける、という作業をパソコンの中の人たちがわっそいわっそいとやっているんですが、それにもの凄く時間がかかります。助けてー。

ただ、待つだけという作業。
それがこんなにツライとは。とほり。はたして正月、家に帰れるかどうか・・・・というのは冗談で、大晦日になったら切り上げて帰っちゃいます。
ヘタレですまん。


ところで、わたしの人生における楽しみって、すごくしょうもないものが多く、ほとんどは世に言う「俗っぽいこと」ばかりです。
そのひとつは「元旦、面白くない特番を観ながらおとそを飲んで、おせちを食うこと」です。実に迫力のない楽しみです。
正月といえば、わたしに年賀状が一通も来てない事を確認して軽く落ち込み、家族の中で肩身の狭い思いをするのも恒例行事です。
「だって俺、一通も出してねえもん。だから来ないよ、そんなん」みたいなこと言って苦笑されるのにも、もう慣れました。

とりあえず本当に何も報告することがないくらいヒマです。
でも、この作業さえ終われば完成まで、あとホンのちょっとなんです。別に頑張るところはないけど、頑張ります。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

湿りけ通信

2005-12-26 22:18:26 | 映画 『延示』
こんばんは。


ぜんぜん年末って感じがしない・・・・。
みなさん、クリスマスはどうでしたか?このブログはこの二日間、これまでにないほどの少アクセス数を記録しましたよ。
バイオレンス!


この結果から、ちくわブログの来訪者は「モテ率」が高い、ということが判明いたしました。
これをかんがみるに、この俺がモテないのは、今まさにこれを読んでいるあなた、そう、あなたが、わたしのモテパワーを吸い取り、わたし自身のモテ度をぐんぐんと下げているからなのでしょう。

返せ、太陽を。(ヘドラ)

そういうことにしておけば、わたしの涙で湿った枕も、少しは乾きが早くなるというものです。

三太郎め。俺んちにも来いよな。
ストⅡやろうぜ、ストⅡ。俺ケンな。お前ザンギ。(決定)
その白いゴミ袋は俺が捨てておいてあげよう。


さて。
延示』の進捗状況をお伝えします。
やっとCG、合成カットも終わり、さらに色調整も終え、今は最終的なMA(音量調整)中です。
あとはこまごまとしたカットや音の変更、追加、調整等。
そして最後の大仕事は、メインパートのフィルター処理。
これで独特の色、質感を出してみたいと思います。「銀残し」と呼ばれる映像手法をちょっと改良したものです。


とりあえずこんな感じで進んでいます。
今のところ着実に完成へと向って進んでおりますよ。



・゜゜・:.。..。.:・゜(n‘∀‘)η゜・:.。. .。.:・゜゜・
わたしのクリスマス

熊本のいとこから電話がありました。
「予告編、パソコンで観られるとね。観方教えて」
教える→観る
「観たばってん、たいしたことなかね」
(さらりと、悪気なしに)
「今なにしとっと。彼女とおるんか?は?友達と?まだ映画作りよっとか」
やな予感。
「はよ結婚しろー。お前もいい歳じゃろ」

うるせー!
こうなったら、いとこも肉親も関係ない!もうホントやだ、こういうの。
っていうか俺以外みんな嫌い。俺、俺大好き。超溺愛。

ざまあみろ。
だから俺には彼女なんか必要ねーんだ。


(いじっぱり、かつ無器用な子・・・・(つд`))
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

それこそまさにギョロミーバ。

2005-12-19 06:11:11 | 映画 『延示』
忘れないで下さい。ちゃんとやってますから。


相変わらず進んでいないように見えて、しっぽりちくちくと進んでいる『延示』の製作ですが、びっくりしたことに、いつの間にやら後処理(CG)系カットも全て完成しそうな勢いです。

と言ってもしゃれにならないくらい時間かかってるんだけど。
この映画の製作期間がギョロミーバに匹敵するほど伸びまくったのは、ひとえにもふたえにも「後処理」と「ヒロイン探し」のためなのです。
その「後処理」が、今、まさにたんたんと終わりのときを迎えようとしています。

ぜんぜん感慨深いものが無いのは、クランクアップした時と同じです。
きっと実際に映画が完成した時もそんなに嬉しいとかは思わないんだろうな。チョコパフェ食って終わりのような気がする。


ところでCGカットといえば、夜景等にネオンとか広告スクリーンを合成するって作業が主なのですが、そのデザインをちょっと独特なものにするため、広告のデザインにはけっこう時間と手間ひまをかけています。数秒のカットに一日かけたりだとか。
『延示』は、首都移転後の東京、通称「楯の都市」と呼ばれる街が舞台のお話なのですが、その雰囲気を出すためにけっこうきばってます。コンセプトとしては「過剰に肥大しまくった資本主義社会の都市景観」です。
近々このブログでも1カット、スチールを公開しようかと思います。
RIFFILMの仕事師、コンちきセンセーの妙技をゼヒご覧下さい。

わたしはアレです。後ろで指図してました。コンちきが数時間かけて完成させたカットを「なんだこれ。センスねぇなぁーを前はよぉ!」とかって最悪な癇癪起こして、やり直させたりさせなかったり。たまに呆れられたり、とか。

考えてみれば俺って、この映画に脚本以外は、技術的に何の寄与もしてないような気がする。なのになんでこんなに偉そうなんだろう?
まじで。
いや、しかしまさに・・・

それが、「ムービーマジック」なのです!(←すげードマイナーなネタ)


ところで写真はCG処理作業中のPC画面なのですが、こうして見ると一見「ハイテクな作業をしているなぁ」という錯覚を覚えがちですが、その内情はまったくかけ離れたもので、ただただ作業をしながら、心は近所のスーパーの「お惣菜、弁当半額タイム」を虎視眈々と狙う、そんなおちゃめな日々であります。

さぁ、偉くないのに偉そうで、ウィンドウズのCMみたいにハイテクじゃないのにハイテクぶってる、不思議なオチャメっ子、赤目のブログはまだまだ続くよっ!
みんな、これからも応援ヨロシクね!(すいませんでした)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

文化としてのエスペラント

2005-12-11 04:41:11 | 映画 『延示』
舶来のお菓子というものはパッケージがすこぶるそそるので、ついつい買ってしまいがちですが、実際食うと甘すぎて吐き気を催すのが毎度のパターンです。

このスイス産チョコクッキーも同じ憂き目にあい、どうしようかと持て余していたのですが、本日我が部屋に来客がありましたのでここぞとばかりにお出ししました。

その方はけっこうお気に召したらしく、このクッキーをもりもりと平らげていただけました。
「甘いもの好きなんで」
そう語る本日のゲストはエスペランティストのNさん。
わー。

延示』に出てくるエスペラントの全てを訳、監修、指導された方です。
本日は最後のお仕事を片付けていただきました。
おつかれさまでした!

このエスペラントという言葉、「世界共通語」として、1887年、ポーランドの眼科医・ザメンホフが考案したもので、その昔思想家や知識人なんかが使用していた人工言語です。
音の響きはイタリア語に似ていて、言語としての機能は非常に優れている、と言われています。
ただやはりこの言語は当時、世界各地で迫害を受けたようです。民族的見地からも、危険思想としての存在といった意味でも、時の権力側にはかんばしく映らなかったようです。

言葉による差別、壁を無くそうという志の元に作られたこの言語も、希求するものの有無に関わらず「無きものにしよう」という体制側の動きが強く、ついにはなんだか歴史の影に葬り去られてしまったかたちになったみたいです。

だって、多分「エスペラント」なんて文化、こちらから知ろうとしない限り一生縁のないもので終わりそうですよね?

わたし自身は覚えるつもりもさらさら無いのですが、ただ、この「文化」がこのままひたすら忘れ去られていくというのではもったいないので、「こういう背景の下にこういう言語が作られた」という文化としての存在だけでも残しておくべきなのではないかなぁ、と思うんです。
だから『延示』では国籍を捨てたテロリスト、恵想剛久がその思想を代弁するためにこの言語を使用しています。


思想の季節と呼ばれていたその昔、多少知られていたエスペラントも、その思想の季節が終わりを告げると共に忘れ去られつつあります。これは思想とは本当は無関係な立場にいなければならないエスペラントにとっては、皮肉な運命といえるかもしれません。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

バーサーカーバレッジ

2005-12-07 06:03:19 | 映画 『延示』
延示』のSE入れが終わりました。

なんか、すごいほっとした。
体が軽くなったようですよ。これであとは各素材の完成を待って、最終調整するだけです。

完成が100%とすると、今の段階は95%完成です。

はー。とりあえずは陽の光でも浴びてこよう。
あまりにも人と接してないので、何か「繋がってない」って感じがしてちょい不安です。
顔なんか髪ぼさぼさの髭ぼーぼーでモリゾー状態だし。
ちゃんと整髪して、髭剃って、よそ行きのジャケット着て出かけよう。こういうこと、たまにしないと感情のどっかが退化してくような気がして妙に不安になりがちです。

ところで昨日、今日はなぜだかものすごく作業に集中できました。多分、自分の決めた〆切が2日も過ぎていたので、焦ったのだと思いますが。
まさしく無我の境地。バーサークモード突入でした。
おれ、かっこよし。

こういう時って、たまにあるのですが不思議な感じですね。
眠くならないし、食欲も、性欲もわかない。
今もちょっと興奮してて、まだ寝れそうにありません。だからこんな時間(朝の5時半)にこれ書いてるんですけど。

まあ、食欲は風呂入って飯作ればそのまま沸いてきて食べれるだろうけど、それにしても問題は性欲ですわ。えろサイト行ってもピクリともしねぇよ!EDかよオイ!イソポンかよ!
やだよぉ!しなしなやだよぉ!(´Д⊂)


それにしてもおれ、前回の記事の前半、なんであんなにきもち悪いこと書いたんだろう。
いくらネタにしても寒すぎる。笑えないし、ふつうに。さっき、ちょっと読み返してみて、我ながらどん引きしました。ホホが紅潮した。なんだよ、ストーリーて・・・ねぇなに?なんなん?

あの、なかったことにして下さい。もうしませんから。ごめんなさい。本当にごめんなさい。忘れて。
おれは忘れる。(←こういう人)
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

やってますやってます。

2005-11-27 01:36:02 | 映画 『延示』
例の『延示』ですが、やってます、ちゃんと。

進んでないように見えて地味に進んでます。
この地味っぷりでいけば、何とか年末には完成しそうです。田舎に帰れるかどうかは厳しいですが。
そういうことなんで、当初予定していた「年末上映会」は無理ぽいです。
すいません。年末にやるんなら、もう場所の確保とかいろいろ準備が必要ですもんね。今現在そんなことできるような状態じゃないし。出来て身内上映会ってところです。みなさん忙しいんで、かなり集まんないでしょうけど。

というより師走に一般上映会なんぞ催して、いったいどちら様が来るのか、という疑念が頭をもたげはじめ、なんとなく「やめようかしら」とは思っていました。

ごめんなさい、本当に。
待ってる人、いるのかあやしいけど、一応謝っときます。

さて、最近はMAも中盤にさしかかり、SE(効果音)入れを始めております。
それにあたって、あらためて劇中SEが欲しい箇所をチェックしながら、書き出しを行ってみました。
そして、その多さにあぜんとしました。


・・・・(おすしが食いたいな・・・)

何とか宙に舞い始めた「やる気」を戻し、とりあえずメインPCの中に入っている効果音集を全て聴き、使えそうなものをピックアップしていきました。

こういうことを数時間ずっとやっていたのですが、擬音のみを長く聞き続けると発狂しそうになりますね。
気付くと
ヤーー
むぼっく
とか意味不明なランゲージを叫んでいました。


みなさんも、擬音の聴きすぎにはくれぐれもご注意下さい。
足がむずむずしてきたら、やばいです。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

蛍雪ジェダイ

2005-11-20 02:09:26 | 映画 『延示』
みごとな夕日。
ムスタファの空みたいだ。

この季節の夕日はグロテスクなまでに空を紅く染め上げて、見る者を感傷的にさせますね。
強烈に風景を染めたあと、見るものの頓着にかまわず、すうっと沈んで夜のとばりを下ろします。

日が落ちると、冬に向け、風は身を刺すように冷たくなります。襟を立てながら歩くと、自分の身を温めるのは、自分の体温しかないことをあらためて思い知らされ、そのことにひどく焦燥を感じるお年頃にもなりました。
街灯に照らされながら色づく街路樹にうつろいを感じながらも、そんな変化する風景が意味もなく寂しい。


ウ・ソ♡

でも、季節は、自分のこころをそこに貼り付けて投影させる役割があるみたいです。
季節によって人の心がうつろうのは、そのせいだと思う。


延示』の製作進捗状況です。

サントラの水流さんから曲が数曲届きました。
微調整はしてもらうけど、それにしてもさすがだと思う。この映画の計画立ててからずっとついてきて下さっている方だからか、曲のイメージやコンセプトをかなりの段階まで理解してくれている。もしイメージが違っていたら傲慢だとは思いつつも、一からやり直してもらうつもりだったけど、これなら安心だ。本当に助かります。
特にこの映画ではある理由から、音楽がものすごく大事になるシーンがあるので、妥協したくないっていうのがあるのです。

音楽製作的にはこれからがピークかも。ゼヒ頑張っていただきたいです(なにを他人事のように・・・・)。


でもやっぱり映像に音楽あわせると感激しますね。
これぞ「映画」って感じ。やはり音楽抜きには映画は語れないなぁ。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

立冬の決意

2005-11-08 22:54:50 | 映画 『延示』
この季節、よっぽど被験者が不足しているのか、「治験」の斡旋センターからひっきりなしに案内状とか電話とかが来ています。電話なんて酷い時は一日に二度も。

ちなみに知らない方のために解説すると、「治験」とはいわゆる新薬の臨床実験のことであります。わたしもコンちきもかつてこの『延示』のために各々二度ほどこの治験をやりました。これをやると、ただでさえけっこう高給な普段の夜勤工場バイト時の、約2倍のお金が入るのです。
この場合、お金は給料として支払われるのではなく、あくまで「謝礼」として払われるのがミソです。つまり治験って、名目上はボランティアなんですね。ボランティアやってんのにお金ガッポシなんて不思議だな。大人の世界だ。

一応新薬なので怖いのと、一日数回採血されたりするのでそれなりにヘビーではありますが。

ところで。
そんな折も折わたくし赤目、復帰しようとしていた夜勤バイト、「いま、いらね」の一言の元に断られてしまいました。プキュ。
いくら現場が欲しがってくれてたって、こればかりはお上には逆らえぬようです。そりゃ上にしてみりゃ出たり入ったりする奴なんか使い辛いんでしょうね。なんつーか、「それなりに貢献している」と思っていたのはどうやらコッチの片思いだったみたいです。派遣元にしても、派遣先にしても。

それでここ数日考えまして、「もういいや」とふっ切れました。もう、年内働きません。脱・プロレタリアート宣言であります。かと言ってニートでもないし、ただの無職男って感じでっす。はは。
だからその分、映画製作に時間を持っていき、年内完成目指してスパートをかけたいと思っとります。

ちなみに相方のコンちきの元へも治験の案内が来て「やろうかと思う」と言ってきたのですが、上記の案を承諾させ二人して無職化。強制年末進行モードに突入です。


もう甘ったるく、ちんたらやってるのは終わりだ!これで金が尽きたら飢え死にするまでよ。
だからどなたか、札束プリーズ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

リマインダー

2005-11-05 02:15:52 | 映画 『延示』
かつてそこにあったものが今はもう存在しない、というのは、自分の頭の中にある風景が勝手に切り取られてゆくかのようで、かなり不愉快だし切ないことです。

風景が人に与える影響というのは、おそらく自分が思っている以上に強いもので、それは良くも悪くも殆どの動物が持つ心理だと思います。
また、人は景色や音楽にその思いを託し、記憶に留めておくことが多いようで、それらは記憶喚起としての役割を多分に担っています。

なにひとつ楽しくなかった高校時代、教室に至る階段のモルタル壁は、ひどく冷たく、すさんだものに感じられました。重い足取りはなお重くなり、青白い壁は拠り所の無さを冷酷に暗示していました。
歩道橋から見る繁華街の景色には、未来への展望をだぶらせ、ここではないどこかへと逃避する希望を見ていました。
あはは、ロマンチストだねー・・・・。

「あのころの風景」や「あのころの音楽」は自分を自分として確立させるための、とても重要な要素で、それだけにそれらをあかの他人に「侵害」されてしまう時、ちょっとやりきれない思いに捉われます。そういうのって、自分じゃどうにもならないことが多いだけにかなり悔しいものです。

廃墟というのは、いわばそれらの残骸のようなもので、そこに残る人々の思念のようなものが忌まわしいほどとり憑いていて、長い時間そこにいると雰囲気に飲み込まれて、多少ブルーになったりもします。
また、廃墟や懐かしい風景というものは、潜在意識にひそむ「あのころの風景」を呼び覚まし、そこに忘れかけていた何かを見ることさえあります。

延示』に出てくる廃墟にはそういった役割も担っているのですが、この中には既にこの世に存在しない廃墟も出てきます。

昨日、例の追加カットを撮影するためにあるロケ地を訪れました。そこでコンちきと冗談半分に「最近来てなかったから再開発されてたりしてな」と言っていたら、まさにその言葉どおり再開発のため解体されていました。
ここは廃墟というよりは、「ほとんど住人がいない団地」でした。建物がとても古く、老朽化した佇まいは既に無いものを見ているようで、存在そのものが見るものに「喚起」という働きかけをしてくるかのようでした。


しかし、古いものをただ懐かしみ、もう無くなったものを惜しがるのは簡単です。
無くなるものは必要ないから無くなったのであり、それには従わざるをえません。
悔しくて寂しいですが、それはいつの時代だって、何に対してでも必ずやってくる「時」です。
聞き分けがいいつもりなんて、さらさらするつもりもありませんが、それを認めない人間が今、「この時代」から享受しているものがあるのならば、それは都合のいい、ダダこねのようなものです。

また、懐かしい、喚起される何かというのは、いつ失われるのか分からない、不安定でギリギリの状態にあるからこそ、人に働きかける力が宿っているのだと思います。
そこに流れる「そこはかとなさ」や「あやうさ」は新しいものでは到底表現できるものではありません。


いつの時代もそうであるように、わたしが歳をとり老人になれば「懐かしい風景」は次々に失われていき、喚起すべきものも失われてゆくことでしょう。
それは社会からの孤立をも意味し、恐らくはそれこそが歳をとるということであり、常に老人が孤独である一因でもあるのではないか、と思います。

だからみなさん、おじいちゃん、おばあちゃんには優しくしましょうね。

なんだそれ。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マルイはじめて物語②

2005-11-02 23:13:01 | 映画 『延示』
①の続き。

こうしてマルイに入ることになったわたし。腹を決めて早速侵入。
平日ですいていたせか、店員の目がとても痛い。みんな、俺を見ないで・・・・。だってその時、着てる服がジャージだったんです。痛々しい。

帽子を目深に被り、男モノコーナーへ(メンズって言え)。
何気なーいふりして見てみる。あー、これなんか良さそうだ・・・「どーも、いらっしゃいませ。どんなのお探しですか?」
うわー、来たよ。これだから嫌なんだよこういう店って。俺ぁー孤独が好きなんだ!ほっといてくれ。とかいいつつリアルでほっておかれるとさびしくて泣きたくなっちゃう。そんな意地っ張りな二十代。
でも、お店じゃやっぱほっておいてほしいですよね。なんで「選んでる」ときに声かけてくるかなぁ。とか言いつつ「うーん、ちょっと秋から春先にかけてのものを」と答えてしまう気の弱いボキ。

「そうですねー。どうですか?いつも割とカジュアルなほう?それとも綺麗めなの着てます?」
きれいめって何だろう?わたしはとりあえず冬に着ている茶色のジャケットと似たようなのを指さして「はァ、こんなのを」と。そしたらその店員、明らかに「以外」って顔してました。そうか。そんなにジャージ似合うか?俺。
「なるほど。でしたらこちらなんかどうでしょう?今年味のコーデュロイですが」
こーでゅろい・・・なに、そのネコの毛がいっぱい付きそうな、そのアレがコーデュロイってのか。「ホホゥ。コーデュロイですか」「もしくはこちらなんかでしたらわざと荒めに仕上げてますので、パンツがカジュアルな感じでも自然に着こなせていただけると思いますが」

うーん。その「パンツ」ってのはこの俺様の「ジーパン」のことを言っているのか。
バーロォ!こちとらジーンズ2着にチノパン1着の超ヘビーローテーションじゃ!「カジュアルな感じ」ってか、これしかないんじゃ!
そんなもん、見破るな!

「はぁ、おいくらでしょう」もう、これでいいや、と思って聞いてみる。
「¥¥¥¥¥になります」

・・・・・・・・・・・。


「高っ」(-公-)


もう、恥も外聞もなく思いっきり嫌な顔して言ってしまいました。店員は慌てて「あ、今月、誕生月とかじゃないですか?でしたら・・・・」と。「ははは、違います。じゃ、すいません。また」すると店員はなおも「いや、ぶっちゃけブランドものって高いんですよ。ですが・・・」とか言ってました。

いやー。びっくりした。
こんなに普段自分が買ってる服と値段が違うなんて。入った店が悪かったのかなぁ?でもそれが結構怖くて、すぐさまマルイを出てしまいました。

もうイヤ!おしゃれ恐怖症!

結局いつも買ってる店にいいのがあったので、そこで買いました。ここってそこそこ安い割にはTシャツも試着させてくれるし、店員のお姉さんがほとんど美人なんですよね。そんで、買うと袋持って出入り口まで一緒に案内してくれるんです。挙句「ありがとうございましたー」と送り出してくれます。
最初は気恥ずかしかったのですが、なんか帰りホクホクした感じになれてお気に入りに登録です。ついニヤついてしまうのでイカンのですが。風俗嬢に送られて出てくるオニイチャンと同じような顔になってしまいます。イカンイカン。


総括。
多分、わたしはもうマルイ入んないですね。自分からは。あのスカしたCMを流し続ける限りは入らんでしょう。
もし、あのCMに出川哲郎が出演したら気が変わるでしょう。さらにマッチャンまで出てきたら、毎日でも通うかもしれません。着れる服ないだろうけど。

ヤバイヨヤバイヨ、マッチャンヤバイヨ
バウバウ( ´)ε(`)σ

最高だ。
まずありえないからこんな嘘つくんですけど。風流だね。


「驚愕の事実」
前回告知したやつです。
上京して間もない頃、わたしは新宿の近くに住んでいました。チャリでいろんなところに出かけ、もちろん新宿もけっこう探索しました。
で、そうすれば勿論マルイも目に付くのですが、わたしはあの「OIOI」って看板を、つい数年前まで「オイオイ」って読んでました。まじ、オイオイって何だって思っていました。
ある日友人に聞き「あれはマルイと読むのだ」と言われ、たいへん恥ずかしくもあり、大発見でもあったわけですが、それにしてもなぜ「OIOI」なのでしょうか。

「多摩クリスタル」の看板なみに不可解だ。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マルイはじめて物語①

2005-11-01 02:42:03 | 映画 『延示』
数ヶ月前・・・・『延示』Bパートの撮影で、主人公・水葉が夜の街を彷徨う、ってシチュエーションのシーンを撮りました。その中でマルイの前を歩いているカットがあるのですが、撮影中わたしはカメラに映らないように後ろからそっとついてっていました。しかし、どうもわたしの歩く速度がちょっと速かったらしく、カメラに映り込みそうになってしまったので、とっさに隣にあったマルイに入ってごまかしたんです。

八王子にあったマルイなら何度も入ったことあるんだけど、新宿にあるようなオサレなマルイにはその時初めて入りました。
「はいるな」
そう言われたような気がしました。
わたし自身が入るのも嫌なんですが、もう、建物というか、ビルヂングというか、それそのものから入店を拒否されたような、そんな気分になりました。お客だって明らかに「ちがう」人たちです。でも、ここで立ち止まったらただの挙動不審な人(いや、よもやすでに・・・)なので、意を決して中に侵入しました。

そして、中に入ってすぐさま回れ右、わたしは無事生還を果たしました。
これは数ある撮影エピソードの中でも、最も過酷なミッションであったと言っても過言ではないですろう。
まったく、無茶しやがる。とんだ冒険野郎だぜ。

それから数ヵ月後のついこの間。
Aパート編集中、わたしはとんでもないことに気付きました。
「あれ、このカットとこのカット、繋がんない・・・σ(・д・;)」


うん。まいったなァ。・・・・「ふぅー」とりあえず一息。
何気なく横目で目についた漫画を手にとってみる。読む。すでに何度も読み返した東陽片岡先生の「お三十路の町」をさらに熟読。「ははは。おもしれー」
ひとしきり読み終え、別段便意もないのに便器に座ってみる。出ない。
エミュで『龍虎の拳』をプレイ。ネオジオが誇る100メガショックの第一弾。不屈の名作だ。この世界観は秀逸。近頃の半分ギャルゲーみたいな格ゲーばかり作るSNKには、是非この頃の骨太でハードボイルドな雰囲気を思い出し、立ち返っていただきたい。おらッ!覇王!!翔孔拳!!!
あー、おもしかった。「やぁ、今日のご飯は何がいいかしら」とりあえずメニューを考えて、買い物に出かける。
帰って一息。たまにしか吸わない煙草をくゆらせてみる。(´ー`)y─┛~~

・・・・・・。
やっぱだめだ。どうにもなんねぇ。

「もさもさ、コンちき先生。実はかくかくしかじか・・・・」
案の定、追加で1カット撮ることになりました。しかし、このためにわざわざ役者さん呼ぶのもなんなので、自分たちでやってしまうことにしました。顔映んないし。
そこで当時の衣装を探したのですが、一点だけ見つからない。いったいどうしたというのか、まったく思い出せない。
「しょうがない、買うべ・・・・」
しかしただ買うのではもったいない。どうせあまり映らないのだから、自腹で購入して、撮影後もオサレ着として使用可なものにしよう、ということにしました。

そこで購入に出かけたのですが、いざ探すとなるとなかなか見つかりません。無くなった衣装に似ていて、わたしのサイズに合って、気に入ったデザインで・・・しょうがなくかたっぱしから入ったこと無いようなデパートなんかにも行って探しまくりました。
そして、そのデパートの中に「マルイ」も含まれていたわけです。


はい。今日はこの辺で。すいません、書いてる途中で寝ちゃったんです。だから続きはまた今度。
次回、驚愕の事実が明らかに・・・・!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

おれっちの日本シリーズ

2005-10-29 00:22:36 | 映画 『延示』
ボケー!
俺のボケっ!

再び免許更新忘れとったわ。
もう来月から仕事復帰なのに・・・・今さら行く暇ねぇー。どうしよう。いっそのこと失効してみるか。
え、なんで?


久々の秋晴れが顔を覗かせたある日、われわれRIFFILMは『延示』の追加撮影を行うため、約束の地、多摩川河川敷へと降り立ちました。
ああ、何もかもが懐かしい・・・・ここはこの映画が形式上クランクアップした由緒正しき聖地なのであります。
しかし晴れてて良かった。撮影し甲斐があります。また、秋独特の澄んだ空気が心地良かったです。秋っていいなぁ。大好きなジャージが着れるもの。ジャージ。好きだよ、ジャージ。愛してる。して。

現場へ向かう途中、日活の映画学校の生徒と思しき人達が、すっごい人数で発電機焚きながら映画か何かの撮影してました。プチ交通規制までして。
われわれなんぞ二人であり、なおかつ機材はカメラと三脚のみというミニマムスタイル。
いいか、若人諸君。正義の味方ってのはいつだって少数派なのだぞ。そんな、インカムつけて気取ってたって、くく・・・「くりえいたー(嫌な言葉・・・)」にはなれないぞっ!
はい、そうです。ねたんでるだけです。キー。

撮影開始です。
撮影するのは主に青空、川、橋なんかの景観、それに犬、鳥、幼児なんかの動物です。犬については、走っているところを撮影したかったのですが、なかなか都合のいい走りっぷりを示してくれるワンちゃんがいません。仕方ないので球界のワンちゃんこと、王貞治監督を呼ぼうかと思いましたが、「ナボナ1箱じゃぁ・・・」と渋りだしたので、腹立ってこっちから断ってやりました。
そこに!
颯爽と一陣の風が。良く見るとパンダみたいな犬が走ってるじゃないですか。「かーわいい」・・・・じゃない、撮れ撮れ。
フォローするコンちき操るカメラ。
前を横切るワンちゃん。一路、川の方へ。

たったったったったったったっ・・・・・ふみふみ・・・トペポ

わー( ゜∀゜)ハ八八ノヽノヽノヽノ \ /\/ \

入っちゃった。しかも泳いでるよ。
使えねす。

仕方なく犬は諦めることに。しかし何なんだ、このオモシロ動物ビデオは。

帰りはうまいコーヒーを出す店で一杯550円のアイスを飲み、近くの定食屋で600円のスタミナ丼を食いました。


われわれは着実にダディ・クールになりつつある・・・そんな気配を感じずにはいられない、秋めいた午後のひと時でありました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「水葉唯」というシステム

2005-10-27 07:20:19 | 映画 『延示』
かつてのわたしの友人に、とあるアイドルのマニアがいました。

その友人の家に遊びにいった時、たまにそのアイドルの写真集やDVDを見せてもらったりしていて、よくわたしは「で、この写真集のどこで(*´Д`)ハァハァしてるの」とからかい半分で言ったものでした。
友人は別段怒るでもなくたんたんと「違うよ、そういうんじゃないんだよ」と答えていました。

正直、当時のわたしには理解不能で、写真集を買うほどの異性にリビドーを感じないというのは、返って不健康なことなんじゃないか、とさえ思いました。だってほら、男であれ女であれ、若い時分ってのはジューシーであることが本分なわけじゃないですか。違うかなぁ?

時は流れ、『延示』を製作するにあたり、わたしは一大決心をかましました。それは「ヒロインの水葉唯は絶対にかわいい娘にしよう」というものです。それも街を歩いてて「あ、かわいい」とかいうレベルじゃなく、目の当たりにした瞬間に、心の琴線がかき鳴らされて、『じゅるり』といってしまうような娘。
しかし、この決心こそがこの映画の制作期間を長引かせた最大の要因となりました。そもそも「かわいい」と言ったって、こんな、なんの賞もとってないような、実質二人だけでやってるエタイの知れないインディーズ映画団体に、「あら、そうですか。ホナ出ましょか」と言ってくれる都合のいい「かわいい娘」なんて、そうそういる筈もありません。
案の定、断られ続けました。拒否され続けると、人間って意外な反応を示すものです。なんかもう、TVでもネットでも、可愛い女の子を見るのが心底嫌になってしまったんです。想像できますでしょうか?みる度に焦燥と自己嫌悪に苛まれて、「あーあー、そうさ、どうせ俺はちっぽけな人間さ」とヒネてしまうんです。ほとんどビョーキですよね、晋也監督。

そこでもうこれ以上制作期間を伸ばすことは出来ない、と自らに言い聞かせて、更なる一念発起。とにかく後のことは考えず全くの妥協を許さぬ完璧な「かわいい娘」というか、まさにわたしの思い描く「水葉唯」というイメージの女の子を、ネットで探すことにしました。
そこで目にしたのが長谷川恵美さんの画像。
恐らくアマチュアカメラマンさんのHPで目にしたものだったと思います。そこには様々な角度からの彼女の写真がUPされており、わたしは恍惚としながら「ああ、この娘が水葉唯だったらとても幸せだなぁ」と思いました。
いや、思いましたじゃないよ、何ぼーっとしてんだ、ということでわたしはしかるべき場に連絡を取り、企画書と脚本を送りました。
結果は・・・・自分でもびっくり、OKでした。
OKをいただいたその時、「制作」としての自分は、もう役目を全うしたような気分になりました。「後はどうなろうと、俺の中でこの映画はすでに完成した」と。
それ程うれしかったし、思い入れもありました。と言うか、後のことなんて考えてませんでした。

その後、RIFFILMのHPが一時的にものすごい勢いでヒット数を伸ばし、失礼な話かもしれませんが、その時改めて「アイドル・長谷川恵美」の持つ影響力やファンの多さに驚かされました。
また、すでに完成している一定の力に触れてしまったことで、物事が思わぬ方向へと変移してしまったような気にもなりました。

そういった事象の一方、わたしとコンちきはこの『延示』Bパートで表現したかったことを撮影現場に託すため、プリプロダクションを重ねました。それは「どう撮影したら可愛い女の子が可愛く映るか」ということであり、その娘が持つ魅力を少しももらすことなく、なおかつそこはかとなく表現するか、ということでもありました。
結果、Bパートはほとんどワンマン映画になってしまいましたが、出来不出来はどうあれ、これで良かったと思っています。

これがテーマだとは言えませんが、『延示』のBパートでは美少女が持つ「使命と免罪符」を表現したつもりです。それを、というか、そういった本人の意思とはかけ離れた「備わっている役目」を裏切った場合、どうなるかってのを極端に表現してみました。

人間ただ生きてても、それぞれが社会にどうより良く寄与できるか、なんてこと分かりっこないですよね。普通に生きてれば辛いことは数限りなくあるし、「運命」ってのは論理じゃ割り切れないほど残酷です。
そんな中で自分の本来の役目を探すっていうのは、人生のひとつのテーマだと思います。


クランクアップから数日後、長谷川さんの1stアルバム『My Self』の特典DVDを撮影してほしい、という非常に有り難いご依頼がありました。
われわれはふたつ返事でお受けし、撮影に挑み、ここでまた改めてある確信をしました。

それは、美少女が、ただカメラの前で微笑むということがものすごい破壊力を秘めた表現である、ということです。

こういう意見って、すごく軽薄で安っぽい感じもしますが、例のアイドルマニアが言っていた「そういうんじゃない」というのは、つまるところこの微笑みの表現に帰結する部分が大いにあるのではないでしょうか。
彼は彼女のその微笑みに、淡い想いを喚起され、ただそれを見ることによってカタルシスを味わう。これがもし的を得ているなら、すごく良く分かります。
惚れた腫れたの部分以外で、性を語る猶予って、今の社会ではあまり見受けられませんが、人間って本気で異性に夢中になると、「恋(?)」の状態、つまり相手を偶像として捕らえてるだけの段階で満足する部分もある、とわたしは本気で思っています。ただ一緒に歩くだけで、もしくは触れるだけで満足、みたいな。

それに、「性的衝動を伴わない異性」にこれ程エネルギーを鼓舞させる「アイドル」って生き物はすごいな、と本気で思いました。
つまり彼女たちはある意味、ただ「カメラの前で微笑む」という行為で、使命を全うしている部分があると感じたのです。

水葉を演じてくれた長谷川さんは、『延示』におけるそういう部分をよく表現してくれました。

最後に、こんな小さな団体の映画に出演してくださったこと、大変感謝しています。
そして担当のTさん、『延示』の件といい、特典DVDの件といい、重ね重ね本当に有難うございました。


『My Self』発売によせて長谷川さん大特集でした。
超個人的な尺度でしか語れないので、やはり『延示』中心になってしまいましたが、これを読んだファンの方々が特典DVDを観て少しでも撮影側の思いと重ねて楽しんでいただけたら、と思います。

・・・・何で俺って真面目に文章書こうとすると「最終回」みたいになっちゃうかな。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お一人様エレジー

2005-10-24 22:13:45 | 映画 『延示』
くすっ。
えへへ・・・。きししし。

何日も人と会って会話しないでいると、自然と「思い出し笑い」が多くなります。それも含み笑いならまだいいものの、わたしの場合はちゃんと声出して笑ってます。
自分で言うのもなんですが、相当きもち悪い光景かと思われます。

思い出す事柄は様々ですが、編集をしていると主に撮影当時のことを思い出して笑うことが多いようです。
それでも結構さわやかに笑っているつもりなのに、なぜか一人だとどう笑ってもさわやかにならないんですよね。不思議です。
まぁでもな・・・・「はっはっはっはっ」と豪快に笑ったところで連れがいなかったらただのアホっぽいですもんね。

あと身体動かしてないから妙な「ひとり芝居」をやってみたりします。
映画『タクシードライバー』でロバート・デ・ニーロ演じる主人公が「俺か?俺に言ってるのか?」ってやってるアレです。
あと『地獄の黙示録』の冒頭でもマーチン・シーンが部屋でひとり、妙な動きをしています。意味がありそうでなさそうな・・・狂気の発露とでも言いましょうか。これも「ひとり芝居」の部類に入るのではないかと思います。

わたしの場合、声は出さないのですが、その分動きが激し目です。つうか、はっきり言ってしまえばブルース・リーの真似とかしてます。「ハヂャ!ホヂョッ!」とかのいわゆる怪鳥音の類は発しませんが(似てないから)、動きだけ、特に独特の弧を描くようなジャブの真似なんかしてます。
以前、これを激しくやりすぎて、自分の顔に装着していた眼鏡をKOしたことがあります。フレームがのっぴきならぬ状態にまで曲がっており、もはや手の施しようがありませんでした。
その後すぐ人と会う用事が有ったのですが、当時コンタクトを持っていなかったため、フレームがたがたのまま会う羽目になりました。「それはどうしたのか」と聞かれ、薄ら笑いを浮かべながら正直に事の成り行きを説明すると、明らかな蔑視を喰らい、落ち込んだりもしたけれど、ワタシは元気です。宅急便。

いや、でもやってるでしょ、みなさんも。絶対やってるって。やってるね。こういう「ひとり芝居」。何かヘンな動きとかしてたりするでしょ。意味なくもんどりうったりとか。
してるって・・・・してないかな・・・だとしたら俺ってすごい恥ずかしい奴になるなぁ。

もんどりうつと言えば、ひとりでいてボーっとしてると、恥ずかしい過去の出来事が急に思い出され、「あぁあ~」とかもんどりうつなんてことがよくあります。


あれ、今日何について書こうと思ってたんだっけ・・・・あ、そう、今日は『延示』の編集状況について報告しようとしていたのでした。
では。
未完成のCGカットを除いての編集は、本日をもって一通り終了しました。
まだフレーム単位で詰める箇所もありますが、カット単位ではとりあえず終了です。「ラッシュ+」って感じでしょうか。
後はMAを中心にやっていきます。

写真は九州・熊本の五木。「五木の子守唄」の五木です。すっげえーど田舎で、山の中にあるんです。
ああ、田舎行きたい!深呼吸したい!
ここで買った苺大福が想像を絶する美味さだったなぁ。腹減ったからって何のけなしに買ったらもの凄い美味しかったんです。白餡で、苺がすっごいジューシーで。

ぎゃあー!行きたい、したい、食いたい! もんどりス。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『延示』予告編第三弾・配信中

2005-10-15 02:08:02 | 映画 『延示』
味噌汁を飲むにも涙が出ちゃう。
だって、口内炎だもん・・・・。

そんなモンスタークラスの口内炎に耐えながら、ようやく予告編第三弾『signs of fighting』公開、配信中であります。
あと『延示』サイトトップもリニューアル。ティーザーポスターっぽく、シンプルかつインパクト重視なのにしてみました。どうでがしょう?

また毎度の事ながらこのデザインに決まるまでが難産で・・・前回の水葉(長谷川さんver.、通称・釣りver.)トップの時もそうでしたが、あーでもないこーでもないと、くんずほぐれつ入り乱れ。やぶらこうじのぶらこうじ。ポンポコピーのポンポコナー。って気付いたら夜が明けてますからね。
そんな感じで今回も製作いたしました。

それにしてもシンプルなデザインってのは本当に難しいものですね。なおかつインパクトのあるものっていうと・・・・。考えて考えてはみたものの、結局どっかで見たことのあるようなデザインになってしまいました。


おまけ:ぼくがものすごい口内炎になった理由
バイトを辞めて生活のリズムが狂う⇒編集とかで、なんか妙にストレスがたまる⇒編集中、チョコとか食いまくる⇒口内炎が出来る⇒気にせず、大辛カレーを食う⇒すごく痛い⇒スコーンを頬張る⇒玉砕。

わお!激烈バカ!
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする