ちくわブログ

ちくわの夜明け

心の熱海

2019-09-27 21:50:17 | 

実家は決して裕福ではなかったけど、そんな我が家にもバブルの恩恵はあった気がする。
小学生の頃、家族四人で熱海へ旅行した折、けっこういいホテルに泊まらせてもらった。
ベッドがボインボイン弾んで兄とはしゃいだのを覚えている。
あとはぼんやりと楽しかったなあという漠然とした思い出だけ残ってる。


上京してこれまで2度熱海に行った。
青い空と海のコントラストが印象的で「THE・観光地」という雰囲気、そして少し寂れた側面も、何から何まで大人になった自分の好みに合っていた。
細部では変わっているだろうけど、小さな頃に見た熱海と同じ印象を受けた。

人が多いけど、一時期の隆盛はないような場所がなんとなく好きなんだと思う。


喫茶店が好きな理由と同じだろう。
結局、子供の頃見た風景が好きなのだ。


夕暮れの浜辺で、近くを通り過ぎるカップルに奇声を上げてビックリさせるというバカげたことをやって友達と遊んでいた。

2度目はフェリーで初島に行った。
釣りや海水浴が盛んな場所だけど、私は自然をどうこうして遊ぶよりも見るのが好きなので、連れが泳いでいるのを眺めながら海辺のコンクリートで昼寝したりしていた。


そういう楽しい思い出しかない熱海へ今年、数年ぶりに行った。
一泊二日。めちゃくちゃ晴れていた。


駅前の雰囲気は変わっておらず、安心した。

饅頭屋があって、くだらないガイコツのキーホルダーが売っていたり…


横道に入ると昔パチンコ屋だった廃屋が。


いわゆる普通のパチンコ店ではなくて、純粋に玉と景品を交換する遊技場。
ここでそこそこの玉を出して、いくつかチョコレートをもらった思い出がある。


熱海銀座商店街は、通りにストリップあり、居酒屋あり、喫茶店もあり、欲も食も受け止めてくれる懐の深いスポットで大好きな場所。


「海だから」という理由だけで特に深く考えずに海鮮丼を頼む。おいしい。

喫茶店へ。テーブル筐体が嬉しい。テトリスの席でアイスコーヒーを飲む。
ボタンがねばついていて、回転がなかなかできなかった。


こういう商店街は立派にひとつの観光スポットとして成り立っていると思う。

昔からある射的場。


今回初めて入った。
最低限の点はとって、謎の小さな陶器製フィギュアをもらった。

商店街を抜けるといよいよ海が。
本当に変わってないなあ…
ここからの風景、だいたい変わってない。いいなあ。


バスで移動してロープウェイ乗り場へ。


俯瞰して見ても、やっぱり変わっていない。
多分子供の頃に見た熱海の風景と変わってないんじゃないだろうか。


変わってるんだろうけど、だいたいの雰囲気はこんな感じだったのではないか…

熱海秘宝館へ。


こういう施設が今も現役であることのありがたみ。
UFOキャッチャーにいつの時代のものか分からないAVがあった。

ガチャガチャでオリジナルグッズも。買った。



下りも楽しいロープウェイ。



今夜お世話になる宿にチェックイン。


少し休んだ後、花火大会が行われるとのことで海辺へ。


全然期待してなかったけど、いやむしろ夜店目当てだったのだけど、物凄く奇麗で驚いた。海から見る花火がこんなに奇麗だったなんて。


こんな感性が死んでるようなオッサンを感動させる花火とはすごいものだ、と改めて思った。

宿に戻り温泉につかる。



さっぱりして、飲みに出かける。
夜の熱海は、また昼とは一味違った顔を覗かせてくれる。




翌日。


喫茶店でモーニングをたいらげ、フェリーに乗り込む。

初島へ。


連れに誘われて、ものすごく久しぶり、20年以上ぶりに海水浴をした。


自分が泳げるということを忘れていた。
透き通った海水にゆらぐ彩度の高い魚たち。すごいなー、泳ぐって楽しいんだな、海の中ってこんなだったなあ。
夢中になって夏休みの子供のごとく泳いだ。

夕暮れに島を後にし、喫茶店でチョコレートパフェを食べた。


甘さが身体にしみて、海水浴をすると体が乾くことを思い出した。





いろいろと思い出す旅だった。
心の中にある風景がそのままにある場所は、何度も行きたくなる。
自分にとっての観光地の魅力は、そういった点だと思う。

 

 
 
 
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