ちくわブログ

ちくわの夜明け

北朝鮮 よど号グループ取材記・5 主体思想塔と平壌の遊園地

2012-10-21 20:44:38 | 映画制作
訪朝2日目続き。


2日目も3回目ですが、今回で終わりです。次回からやっと3日目行きます。
この日は本当に盛りだくさんで、1日目は歓迎会、2日目は観光がメインという感じでした。
実際他の日にも観光はしたのですが、この日で殆どの観光地をまわりました。

2日目で顔合わせも済み緊張もほぐれたところで、ひとまず平壌見とこうかー って感じのコーディネートでしょうか。
今回われわれ訪朝団の目的である各種談話等は、日程の後半に詰め込まれていました。

それでは。


北朝鮮・平壌で思い浮かぶ情景はいろいろありますが、前回の記事で書いた【万寿台の丘】の金日成・金正日両主席の銅像がインパクトありまくり&有名すぎて影に隠れがちなのがこの主体思想塔。

The 高い。
170メートルだそうです。

中に何があるのかっつうと、これが特に何も無い。
ただエレベーターで展望台まで登ることができ、ここから平壌を見渡せます。
入り口を入ると、すぐ世界各国の主体思想研究会等の碑銘が並べられております。


こちらが展望台からの眺め。前回の人民大学習堂からの眺めとは変わり、わりと素のままの平壌が見れます。
こういった古いアパートのような建物が非常に多かったのが印象的でした。これは上から見ても、地上から見ても感じたことです。


実際に行ってみるとこうしたどこの国でもある「生活臭」を、彼らは全く隠していません。
これを「ほらみろ貧しい」と見るか「そりゃこれが普通だよな」と見るかは人によって違ってくるのでしょうが、わたしはこういう風景にこそ親近感をおぼえます。

こちらはさっきまでいた人民大学習堂です。

例のどでかい噴水も見えます。相変わらずヒヤヒヤします。

ここにもチマチョゴリを着たガイドのおばさんがおり、「平壌は朝鮮戦争で焦土と化しましたが、ご覧のように復興したのです」と言ってました。

下に降りて、正面の大同江からの景色です。

向こう岸に見えるのは、万寿台地区の新興住宅街。

ここは希望があれば、観光客含め人民が部屋を見学することが出来るそうです。
しかも部屋に人が住んでるのに。
当たり前の話ですが、住人達はちょっと嫌がるとか。


さて、ここで夕方までの観光ノルマは終了し、少し買い物と休憩に向かいました。

平均的な平壌の景色でしょうか。ここは店の多い地区でしたが、だいたいこんな感じです。
少し裏道を見ると、このように生活臭ありまくりな場面も。

生きた平壌って感じです。こうして見ると東南アジアの風景にも似ている。

日用品を買いに入った商店。日本製のものもたくさんありました。

買い物を終え、喫茶店へ。
確かアイスコーヒーを頼んだかと。味は普通でした。

植垣さんとガイドのKさんは昼間っからビールあおってました。
で、なぜかカラオケがありまして。労働者のお兄さんが熱唱してました。

また上手なんですよね。向こうの歌だから内容は分からないけど、だいたい国や英雄を称える詩でした。
いつだったか赤木さんに聞いた話ですが、こちらでは娯楽が多いわけじゃないから「歌と踊りがうまくないとやっていけないんだ」とのことでした。
上手い下手はともかくとして、確かに皆さんそれぞれがそれぞれ、歌と踊りとなれば楽しむすべを知っていて、ノリがいいんです。
「恥ずかしがらない」んですよね。若い男女のふれあいも、歌と踊りを通じて行われたり。

超健全。

ちなみにこちらのお兄さんがお召しなのは金正日氏と同じ服。軍服かと思って「あの人、軍人さんですか」と聞いたら「あれは工場労働者の服だよ」と。
つまり金正日氏は労働者の服を着ていたんですね。


さて、いったんよど号グループ事務所に戻り、夕食まで休憩です。
ちなみにこちらは事務所で飼われていた犬。
すごい人懐っこくて、近づくとジョバーーーッってうれションしてました。



この日の夕食は特に豪勢でもない、街中の普通の焼肉店にて。
ここに至る道がまた普通っぽくてよかったです。


いいですね。ほっとします。

で、料理の写真は撮り忘れたのですが、うまいうまい。
北朝鮮行った、ていうとよく「料理うまかった?」て聞かれるのですが、はいうまかったです。
全体的に味が濃いですが、それで酒もすすむ。


ここで印象的な出来事が。
われわれが飯食ってると、さっきまで忙しく働いていたウェイトレスのお姉ちゃんたちがパッといなくなっている。「あれ?どこだ」とばかりに後ろを振り返ってみると

え、サボってる。


やい!なんだ!!いったいどういうことだね!!支配人を呼びたまえ!!!

で。
お姉さん達がキャアキャア言いながら観ているテレビにはニュースが。なんのニュースかというと・・・
あ、金正恩氏だ。

つうわけで、どうも本当に金正恩氏は人気があるようなのですね。
よど号の皆さんに聞いてみたら、やはり新しい指導者には皆興味があるし、若いので人気があるとか。

こういうの見てしまうと、どうしても日本の報道だって偏ってるな・・・と思います。

賛美するつもりはありませんが、見ちゃったもんはしょうがない。
彼らには彼らの本心があり、それはわれわれが日本でニュースをチラと見たり、読んだりしたところで分からないんですね。


その後、お待たせしました遊園地(凱旋青年公園)へ。
遊園地入り口の様子。

遊園地入り口でポーズを取る植垣さんの様子。

入り口からしてすでに人も多く、ニギヤカです。歌が大音量で流れていました。

中に入ると、敷地そのものは広くありません。簡単に歩いて回れる程度。そこに各種遊具がおかれています。
絶叫マシーンも3つ程アリ。


ジェットコースター。寝そべって乗るタイプです。普通に怖い。

上にギョーーンと逆バンジーするやつ。普通に怖い。

左右に大きく揺れながらぐるぐる回るやつ。めちゃくちゃ怖い。絶叫した。

ゴーカート?みたいな。ガシガシぶつけあって楽しむやつ。わたしは乗りませんでした。

確か遊具はイタリア製だったと思います。もちろんしっかりとした綺麗なものです。ここではなかったかもしれませんが、最近ニュースにもなりましたね。

ちなみにどの遊具もことごとく市民が行列を作っており、たいへんな人気でした。
しかしわれわれは「外国人特権」というやつで、並ばずスッと、いい席に入れてもらえました。
もうなんだか悪くて悪くて・・・
ある遊具では、金正恩氏が視察の折座った席につかせてもらえました。


27年の獄中生活を送った植垣康博さんは、今回初めて「絶叫マシーン」に乗ったとか。

ワタシ「いやあ怖かったですね」
植垣さん「うーん、怖かったっていうかなんつうか・・・イヤハヤ」

数分後

植垣さん「ああ怖かった・・・」


怖いんだ。


ちなみにこの凱旋青年公園、平壌市民はタダで入れるとか。
地区ごとに入れる日が決められており、今日はどこどこ地区、今日はなになに地区、といった按配で入れる仕組みになっているとのこと。
こんなところも配給制。

園内を歩きながら説明してくれる(左から)安部さん、若林さん。
ちなみにお二人は、われわれが遊具に乗っている間、荷物持ちなどしてくれて・・・わたしの荷物なんか私物にカメラまであって重いわけです。「いいからいいから」と持ってもらい、よど号グループに荷物持ってもらって絶叫マシーンに乗る人という謎の恐縮シチュエーションを経験しました。

写真撮影に応じてくれた平壌市民の若者グループ。



一通り楽しんだ後、遊園地付近にいくつもあったプレハブ式の売店へ。
ガイドのKさん「いやあ楽しい楽しい。どうです楽しかったでしょう。ここで少し飲みましょう。ホラホラ」
と小瓶の焼酎とピーナッツをおごってくれました。

Kさんは何も乗ってない上、荷物持ったり写真撮ったりしてくれただけなんですけどね。こういうところは来るだけで楽しいのでしょうか。


遊園地の夜景を眺めながら、平壌市民と路上で飲む焼酎はまた格別でした。




続く

前回まではこちら
【北朝鮮 よど号グループ取材記・1 北京】
【北朝鮮 よど号グループ取材記・2 平壌へ よど号グループとの初対面】
【北朝鮮 よど号グループ取材記・3 よど号グループ帰国問題談話・平壌観光】
【北朝鮮 よど号グループ取材記・4 人民大学習堂/万寿台の丘】
コメント

若松孝二監督 逝去

2012-10-19 00:55:41 | 映画制作
若松監督には、自分が制作している映画の関係もあり、集会などで何度かお目にかかりました。


最後にお会いしたのは、半年ほど前だったか・・・都内のとある小さな映画祭において。
A監督に用事があったので、探して声をかけようとすると、その隣でワインを飲んでニコニコしている若松監督がいました。


「監督、覚えてらっしゃらないでしょうけどお久しぶりです」
「ああどうもどうも。最近は色んな人に会ってるから・・・」
「お忙しいですね。三島も海燕ホテルも控えてて」
「そうなんだよ、次に『千年の愉楽』もあるからね」


上機嫌でお話してくれて。
そう、まさに自分が撮っている映画でいつかはインタビューをさせていただこうと思っていました。
撮ってきたパレスチナの映像を観てもらい「ヘタクソだなー」と言ってもらえたら、と。



数年前とある集会で。
「赤軍のドキュメントを撮っています。先日ある方から『なんだ君は、興味本位か』と言われてしまいました。興味本位といえば返す言葉も無いのですが・・・」と自己紹介した時。
参加者の中にいた若松監督が「そんなもん、興味本位でいいんだよ!!」と叱って下さいました。

その一言が、素人の俺をどれだけ勇気付けたか。

写真は、その時監督からいただいたサイン。パレスチナのスカーフ、ハッタに。


近くにいた者ではないけれど、わたしにとってとても影響力のある監督でした。



ご冥福をお祈りします。
コメント

神宮球場でビール飲んできた

2012-10-13 00:24:44 | Weblog
その昔、お仕事でご一緒していた女性タレントさんが「趣味は神宮球場でレモンサワー飲むこと」って言ってて、それはいいなーとずっと思っていました。


あれから何年経っただろう。
「いいなー」と思いながらも神宮球場のことはスッカリ忘れておりました。

しかしある日、ダラダラとネットしながらハナクソほじってたら、「美人すぎる神宮球場のビール売り子が・・・・」とかいう記事を読みまして、これはもうガゼン行くしかない、と決意した次第で御座います。

「将来の夢はお嫁さんかな♪」
とのことなので、お互い好都合なんじゃないでしょうか。


そうと決まれば話は早い。
別に野球興味ないので何戦でもいいや、と思っていたのですがちょうど行こうとしていた日が中日戦でした。
わたしは名古屋産なので自動的になんとなく中日ファンであり、実家でとっている新聞も中日新聞でした。

で、
残暑厳しいある日の夜、神宮球場に向かいました。


ナマで野球を観戦するのは小学生以来ですが、特にそこらへんのことはどうという感慨もありません。とにかく「球場で売り子の太ももとか見ながらビール飲める」というのが楽しみであり、この時点でハァハァしておりました。

外野席のチケットを購入し、球場内へ。


試合途中から入ったからでしょうか、お客さんはけっこう入ってました。
時間が経つにつれて多くなっていくようでしたね。




あれなんかみんな、傘ふってるけど。

さて途中から気付いたのですが、こちらはスワローズの席でした。ああ、まあいいか。殺されはしないだろう。


こんなこと書いたら野球フアンに怒られるかもしれませんが、試合のほうもあまり見てなくて・・・・とにかく「中日がんばれ」と思いながらビールやらチューハイ飲んでました。

しかし最近のスコアボードはすごいですね。ハデだ。
選手紹介の時に流れる演出映像みたいのは、これはトレーディングカードゲームのPRも兼ねているのですね。


そんなことはどうだっていいんだ。
わざわざ入場料払ってビール売りの女性を見に来たのです。
そこで連れがビールをたのみました。なぜか野郎の売り子に。

こいつ(連れ)は何も分かっていないな。清き野球文化のためにも帰れ、と思いました。

とりあえずつまみに名物とほまれの高い「ウィンナー盛り」、そして腹へってたのでヤキソバを購入。

よし、あとはビールだ!!!
お姉さんビール!!

まぁこのブレた写真見れば分かると思いますが、ぶっちゃけ「キャアーー写真撮らせてー!!!」とか言えませんでした。
でもネットの記事通り、本当に可愛い子多かったです。

このように同じ売り子に何度も声をかけ、キャバクラの常連と化したかのような男性も。

ああなるほどなー、こういうのが確立されてるんだな、とヘンに納得しました。
あと、札の握り方が独特で面白かったですね。どういう意味があるんだろう。

これは手元を撮ったのであって、太ももを撮ったのではありません。
勘違いしないで下さい。
僕は野球を観に来たのであって、太ももを観に来たのではありません。

さてその肝心要の野球の話ですが、悪名高きつば九郎が見れました。ワー

あと花火がけっこう半端じゃないくらいあがりました。これも神宮名物だそうで、今年花火観てなかったのでああなんかほんときてよかったと思いました。




試合はあれでした。
なんか引き分けでした。
節電対策で引き分けってのがあるらしいんです。

以上。
コメント

北朝鮮 よど号グループ取材記・4 人民大学習堂/万寿台の丘

2012-10-11 00:19:28 | 映画制作
訪朝2日目続き。


玉流館の冷麺を堪能した後、平壌の中心に位置する「人民大学習堂」へ。

何かと言いますと、ものすごくデカい図書館であります。
階段を登った丘の上にあり、まぁとにかく大きい。
どういう身分の人が使えるのか聞いたら、誰でも使えるそうです。

ガイドさんが言うには、「平壌の真ん中の真ん中なので、政府庁舎を建てようという案があったが、主席はここを人民のための施設にしようと提案して下さった」とのこと。
学習堂の入り口から見た街並み。


中央ホール。
綺麗だ。左上に写っている電光掲示板には新刊入荷等様々な案内が。

上から見るとこんな感じ。

閲覧室。
静かな中、勉学に励む若者達の姿が見られました。



入ってくる人達を見ていても、だいたい若者が中心だったように思います。
いわゆる平壌のインテリ層と、その卵が集うんでしょうかね。
しかしこれら施設がタダで使えるのはうらやましい。

机は形こそ昔ながらのものでしたが、工夫をこらしてあり、高さや角度を調節できるようになってます。
「これこのように」と実演する若林さん


カウンターにいた案内のおばさんに「日本の本もありますよ」と何冊か見せてもらいました。
医学とかそこらへんの本だったかと。わりとあたらしいやつ。
ラノベはないようでした。
『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』とかあったら愉快ですね。北朝鮮に妹属性とか存在するのか分かりませんが。

続いて質疑応答室。
各専門の先生が、自習者の質問に直接答えてくれる、とのことです。
この日は哲学の先生がお相手して下さいました。

植垣さんがヘーゲルのなんちゃらかんちゃらについて質問していましたが、わたしにはとんとわけが分かりませんでした。
無念。

電子閲覧室。
若者が電子書籍で漫画を読んでおりました。

昔のアメコミチックな絵柄で、ちょっと読んでみたかったですね。

ここは何だったか、大会議室的な部屋です。
デケー

もうことごとく広いんですね、あらゆる部屋が。
机もいい感じで間隔が空いてるし、無駄なものもなく。心地良いです。
だから、移動もわりとたいへんっていう。


全て見終わる頃にはみんな疲れてました。

視聴覚室ではお姉さんが待機していて、『津軽海峡冬景色』をかけてくれました。
笑ってしまったんですが、つられて笑うお姉さんかわええ・・・

他にもオンライン会議室等見せてもらえました。


最後は屋上の展望台から平壌を一望。これが圧巻でした。

平壌の真ん中から見る、平壌。
目の前にそびえるのは「主体思想塔」。向かって左側に見える国旗を冠した建物は、閲兵式なんかでよく見る「金日成広場」だそうです。

右側

左側

住宅街とその周辺の人々。

奥に見えるのはテレビ塔だったかと。

映像を撮りに来たものとしてはこういう画も欲しいわけで、非常にありがたかったです。
一目で平壌と分かりますよね。
曇っていたのは残念でしたが。

気になってしょうがなかったのですが、ところでこの噴水は大丈夫なんでしょうか。

けっこう近くをボートがスイ~と渡っていたのですが、めちゃくちゃに高く噴水が上がっていたので、帰ってくる水でびしゃびしゃになったり、また誤って触れたりしたらボーンと吹っ飛ばされたりしないのでしょうか。
終始、ヒヤヒヤして見ておりました。
だって建物よりぜんぜん高く上がっているわけですよ。

この展望台近くには土産物屋もあり、小さな写真集や国旗Tシャツなど買いました。
しかし冷静に考えて国旗Tシャツ、国内ではちょっと着れないな・・・・けっこうかっこいいんですけどね。

缶ジュースや缶コーヒーなんかも売っていたので、ここでみんなで一休み。一服しました。
先ほども書きましたが、とにかく疲れたので。



その後間髪入れず「万寿台の丘」へ。
あの有名な金日成・金正日両主席の銅像がドーンとあります。

奥の建物は「朝鮮革命博物館」。

印象的だったのは軍人さんはもちろん、そこらに住んでいるような普通の親子まで、花を捧げ、直立して黙祷(?)しておりました。

なんかブラッと来てカメラ構えてる俺なんかは不謹慎な奴に見られるのかもな、と思ってしまいました。


こうして日本では感じることの出来ない彼らの愛国心を、誰も馬鹿にはできないよな、と。感じた次第でございます。

大学習堂のガイドさんが見せてくれた、腕に自ら彫ったという刺青。

南北統一を願い、朝鮮半島が描かれています。
「統一は絶対」とのこと。




続く

前回まではこちら
【北朝鮮 よど号グループ取材記・1 北京】
【北朝鮮 よど号グループ取材記・2 平壌へ よど号グループとの初対面】
【北朝鮮 よど号グループ取材記・3 よど号グループ帰国問題談話・平壌観光】
コメント